真木よう子(32)が主演する新ドラマ『問題のあるレストラン』(フジテレビ系)が、15日スタート。15分拡大して放送された初回の平均視聴率は11.3%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)で、近年のドラマとしては及第点といえる数字を記録した。
2013年にヒットしたドラマ『最高の離婚』(フジテレビ系)の脚本家と真木が、再びタッグを組んだとして、放送前から注目を浴びていた『問題のあるレストラン』。女性応援コメディと銘打たれていたことから、『最高の離婚』のような、笑いあり涙ありの人間ドラマを期待した視聴者も多かったことだろう。新ドラマでも、さまざまな問題を抱える"ポンコツ女"たちが、孤軍奮闘して男性社会に立ち向かう様子がユーモラスに描かれていた。
第一話は、セクハラを受けた友人のために真木が会社に反旗を翻すといった内容。放送終了後のネット上には、「共感できるわぁ」「笑えるけどなんか泣けてきた」「爽快だ」などといった感想が寄せられている。出演者の高畑充希(23)、二階堂ふみ(20)、松岡茉優(19)といった旬の若手女優も、それぞれ個性的な役柄を生き生きと演じていると評判の様子。
ネット上で物議を醸しているのは、モデルの菊池亜希子(32)演じる女性社員が、男性上司たちからセクハラを受けた場面。会社が起こしたミスの責任を負わされた菊池が、幹部社員の前で全裸になって謝罪することを要求されたシーンだ。なぜ自分が謝罪しなければならないのかもわからないまま、裸になることを強要された菊池は、涙を浮かべながらボタンを外し始める。20人の男性社員に囲まれながら、徐々に服を脱いでいく菊池。体を震わせながら全裸になって立ち尽くす彼女には、男性たちから冷たい拍手が送られるのだった。
男性中心の会社組織で生きる女性たちが受けているセクハラの酷さを表現したシーンといえるが、あまりにも極端な描写にネットユーザーたちは、「まるでAV」「こんな会社ありえない」と反応。過激なセクハラシーンに違和感を抱いた視聴者も多かったようだ。
「脚本を務める坂元裕二氏は、大ヒットドラマ『東京ラブストーリー』(フジテレビ系)や社会現象を巻き起こした映画『世界の中心で、愛をさけぶ』の作品で知られる。いずれも作品に共感する視聴者が多く、いまだに高い人気を誇っています。今回のドラマでは、セクハラシーンが刺激的すぎると話題になっていますが、ネット上を見ると、『スクール水着で宴会に参加させられた』『慰安旅行先の温泉で浴衣の帯をとるように迫られた』といったコメントが寄せられており、ドラマと似たような経験をしている女性は少なからずいるようです。坂元氏とすれば、こうしたセクハラ事情をリサーチした結果、現実離れしない程度にインパクトのあるシーンを表現しようとしたのでしょう」(芸能ライター)
「全裸になる前に会社を辞めればいい」といった意見もあるようだが、立場の弱い女性にはそれができない状況というのがあるのかもしれない。
気になるといえば真木の爆乳も存在感抜群だった。初回の放送では、真木が怒りに震えながらセクハラ上司に一矢報いるシーンがあったが、右に左に揺れるおっぱいが気になってセリフが耳に入ってこないといった声がネット上に寄せられている。その後も真木は数人の男性社員に詰め寄るのだが、セーターの中では彼女以上におっぱいが大暴れ。
(文=峯尾)
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)