定期預金はしている?始めたきっかけは?の画像はこちら >>


一般的に、満期まで預け入れをしておくだけで普通預金より高い利息がつく定期預金。最近は金利上昇の影響で、定期預金の金利も上昇傾向にある。

会社員はどの程度定期預金をしており、どのようなきっかけで始めたのだろうか。定期預金の保有状況と始めたきっかけについて全国の20~40代の会社員1,177人を対象に調査した。

Q1. 定期預金はしていますか?

している 48.8%
していない 51.2%

定期預金の保有状況を尋ねると、している人としていない人が約半数ずつあった。また、年代別で見ても回答が全ての年代でほぼ半数で分かれる結果となった。

Q2.(Q1で「している」と回答した人へ)定期預金の預入金額はいくらですか?

1,000万円以上 13.3%
500~1,000万円未満 19.9%
300~500万円未満 12.7%
100~300万円未満 18.7%
100万円未満 19.9%
わからない/答えたくない 15.5%

Q1で「している」と回答した人に定期預金の預入金額を尋ねたところ、20代では「100万円未満」の回答がやや多かったが、それを除けば全体的に回答に大きな差はなかった。資産の保有状況や収入などによって定期預金の預入金額がまばらになっているのかもしれない。

Q3.(Q1で「している」と回答した人へ)定期預金を始めたきっかけはなんですか?(複数回答)

退職金の運用として 28.8%
老後資産のため 64.0%
教育資金 19.6%
金融機関窓口等での勧誘 12.7%
その他 4.6%

定期預金をしている人に、始めたきっかけについて尋ねると「老後資金のため」との回答が特に多く寄せられた。Q1で定期預金を利用している年代が幅広かったことから、年代に関係なく老後資金を気にしている人が多いことがうかがえる。

Q4.(Q1で「している」と回答した人へ)現在の定期預金の利息について満足していますか?

満足している 24.2%
満足していない 64.0%
どちらともいえない 11.8%

現在の定期預金の利息に満足している人は、わずか24.2%であった。6割超の人は現在の利息に満足していないと回答した。定期預金は一般的な普通預金よりは金利面でメリットがある場合が多いが、他のリスク性の高い金融商品と比較すると、利回りが高いとは言えないため、満期まで預けておけば利息が保証される安心感から利用している人が多いのかもしれない。なかには満期を迎えたら「預け替え」を検討している人もいるだろう。

定期預金を利用している人は、老後資金に備えている人が多い結果となったが、利息に満足している人は少なかった。

しかし、最近は金利上昇の影響で利上げを行っている金融機関も増えてきている。定期預金の元本割れがないメリットも活かしつつ、長期的な運用で資産を増やすことを期待する人は、金利の高い定期預金への預け替えや積立投資などで資産を分散する方法を検討してみるとよいだろう。

(藤田祐依)

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「あなたご自身に関するアンケート」
調査方法:インターネットによる調査
調査時期:2025年2月
調査対象:全国20~40代の会社員
有効回答数:1,177件

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