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2025年12月5日に【ニッセイETF 日経225インデックス】(銘柄コード:473A)が新規上場することから、この新しいETFの特徴、組成や設定のねらいについてご紹介いたします。

基本情報

銘柄名・コード【ニッセイETF 日経225インデックス】(銘柄コード:473A)ファンドの特色主として、ニッセイ日経225インデックス マザーファンドの受益証券への投資を通じて、実質的に日本の株式等に投資することにより、信託財産の1口当たりの純資産額の変動率を、日経平均トータルリターン・インデックスの変動率に一致させることを目指します。対象指標日経平均トータルリターン・インデックス対象指標の概要日経平均トータルリターン・インデックスは、日経平均株価(日経平均)を構成する225銘柄の値動きだけでなく、各構成銘柄の配当も加味した場合のパフォーマンスを示す指数です。
計算期間毎年4月21日~10月20日、10月21日~翌年4月20日
(※最初の計算期間は2025年12月4日から2026年4月20日)分配金支払基準日毎年4月20日、10月20日(年2回)管理会社ニッセイアセットマネジメント株式会社信託受託会社三菱UFJ信託銀行株式会社売買単位1口単位信託報酬0.132%(税込・年率)上場日2025年12月5日(予定)

新しいETF組成の思い

日本の株式市場が大きな注目を集めています。

“日経平均株価”が30年以上ぶりに史上最高値を更新したというニュースは、多くの人々の投資への関心を呼びました。この歴史的な株価上昇は、単なる一時的な熱狂ではなく、堅調な企業業績や円安を背景とした輸出企業の競争力向上といった、日本経済の構造的な変化が背景にあると思われます。

そのような経済・市場環境の中、ニッセイアセットマネジメント株式会社は、この日経平均株価に連動したETFを上場させます。日経平均株価は“日経225”や“日経平均”と呼ばれることもあります。

日経平均株価は日本を代表する株価指数として世界中で利用されており、東京証券取引所プライム市場に上場する225銘柄を選定し、その株価を使って算出されています。構成銘柄は、市場の流動性やセクターバランスをもとに、定期的に見直され、長期間にわたる継続性の維持と産業構造変化を的確に反映するということを目指しています。

“東証マネ部”をご覧になっている方であれば、この指数をご存じの方は多いでしょうし、その名称や日々の値動きをニュースで見聞きする機会は非常に多いと思います。

新しいETFの特徴

当ETFは比較的低い信託報酬率(0.132%(税込))にて保有していただくことが可能です。

連動する指数の特徴

・ 流動性の高さ

日経平均株価は日本で最も有名で歴史のある株価指数の一つです。国内外の投資家から日本市場の代表的な指標として広く認識されています。そのためこの指数に対し多くの投資家の売買が集まるため、流動性(売買のしやすさ)の観点から優れた指数であるといえます。

・ 情報入手の便利さ・ETFとの親和性

日経平均株価の構成銘柄は東証プライム上場企業の中から、各業種を代表する主要な225社が選ばれているため、日本経済や株式市場全体の大まかな動向を把握するのに役立ちます。そして、主要な銘柄によって指数構成がなされているため、指数を構成する個別銘柄の情報を取得することが比較的容易です。また、テレビ、新聞、インターネットニュースなどで、頻繁に速報として報じられることが多い株価指数のため、市場の動きをリアルタイムで把握しやすいという利点があります。



加えて、情報がリアルタイムに入ってきやすいという意味で、取引時間中に取引可能なETFという商品に親和性の高い指数といえるかもしれません。

・多様な取引

日経平均株価に連動した先物やオプションといったデリバティブ(金融派生商品)の市場が非常に発達しています。これによりリスクヘッジ(回避)を行い、多様な投資戦略を実行することが可能です。

連動指標のパフォーマンス

473A:ニッセイETF 日経225インデックス


473A:ニッセイETF 日経225インデックス
出典:Bloombergよりニッセイアセットマネジメント株式会社作成

連動指標の主要構成銘柄

日経平均株価構成銘柄ウェイト(%)上位 (2025年9月30日時点)

473A:ニッセイETF 日経225インデックス
出典:日本経済新聞社のデータよりニッセイアセットマネジメント株式会社作成

パフォーマンスの特徴

日経平均株価の算出方法は基本的には単純平均の考え方に基づいています。そのため構成銘柄の中でも株価水準が高い銘柄(「値がさ株」と呼ばれます)の株価変動が、指数全体に大きな影響を与えやすくなっています。

具体的には、上の表にあるような、ソフトバンクグループ、アドバンテスト、ファーストリテイリング、東京エレクトロン、TDKといったような株価の高い銘柄の指数に与える影響が大きくなっています。

なお、これらはあくまで過去の実績であり、将来のパフォーマンスを保証するものではありません。

投資家の皆さまへ

「ニッセイETF 日経225インデックス(銘柄コード:473A)」の特性や仕組みについて見てきました。例えば、以下のようなニーズを満たしたい投資家の皆様にとって、有効なツールとなり得ると考えます。

• これから投資を始めようとお考えの方:

日経平均株価に連動した当ETFを購入することで日本の主要企業225社に幅広く分散投資できるため、投資の「入口」として適しています。日々報道等で伝えられる有名な指数であることから、保有資産の状況を比較的把握しやすいです。

• 日本株での長期的な資産形成を目指す方:

日経平均株価は日本の主要企業により構成されている株価指数のため、日本経済の長期的な成長に連動することが可能なうえ、パッシブ運用の利点を生かし、比較的低廉なコストで運用を行うことができます。

• 機動的な売買を行いたい方:

ETFという商品性との親和性を生かしながら、取引時間中に市場の動向・情報を参照しながらリアルタイムの価格で売買が可能です。


我々は当ETFが、皆さまの投資判断の一助となることを願っております。

【参考情報】

● 情報ベンダーコード

(ETFコード)
Quick:473A/T、Bloomberg:473A JT Equity、Refinitive:473A.T
(対象指標)
Bloomberg:NKYTR Index (日経平均トータルリターン・インデックス)


● 対象指標の算出要領

https://indexes.nikkei.co.jp/nkave/archives/file/nikkei_stock_average_guidebook_jp.pdf

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