「お花畑」と聞いて多くの人が思い浮かべるのは、色とりどりのさまざまな花が入り乱れるナチュラルな景観。そんな憧れ空間も、「たねダンゴ(※)」 の手法なら、気軽かつ手軽に実現できます。

タネを仕込んだ土のだんごをばらまいて、荒れ地を緑化する手法は、国内はもとより、世界じゅうの砂漠緑化事業などで古くから実施されてきました。岩手県の佐藤幸子さんが、その手法をベースに改良したのが「たねダンゴ」です。佐藤さんは東日本大震災の津波の被害で荒れ地化したふるさとを、「たねダンゴ」で花畑に甦らせています。
「荒れ地や空き地を手軽に花畑にできる」と、地域活動などによって広まりつつある「たねダンゴ」。広まると同時に、そのつくり方や管理法がどんどん進化し続けています。テキスト『趣味の園芸』10月号では、2014年8月時点でのプロセスをご紹介しています。
誰でも楽しめるこの手軽さを利用して、自宅の庭の余ったスペースに、ナチュラルな花畑をつくってみましょう。
※「たねダンゴ」の表記は、主に活動している日本家庭園芸普及協会で決められたものを使用しました。
■『NHK趣味の園芸』2014年10月号より