洋菓子やパンの製造を手がける新潟県長岡市の山忠製菓リェヴルが破産申し立ての準備に入ったことが分かった。
民間の信用調査会社・東京商工リサーチ新潟支店によると、2006年8月に設立された山忠製菓リェヴルは手作りケーキとパンの店「Lievre」として素材の持ち味を活かし、人工的な保存料等を使用しない安心・安全な手作り商品を展開。
天然酵母を使ったパンや季節のフルーツを使ったスイーツが評判を呼び、地域の人気店として主婦層等に支持を獲得し、「美園本店」に加え、一時は「古正寺店」も運営し、地域に親しまれてきた。
しかし、成熟した市場で同業他社が多く、慢性的に競合が激しかったことに加えて新型コロナウイルス感染拡大の影響が追い打ちとなり、昨今の物価高で仕入コストも上昇。先行きへの見通しが立たず、今回の事態に至った。
負債は約6000万円が見込まれ、新潟県内における新型コロナウイルス関連破たんは201件目となる。