今年8月、新潟県長岡市に住む70代女性が現金350万円をだまし取られる被害がありました。警察は特殊詐欺事件として捜査しています。



被害に遭ったのは、長岡市に住む70代の女性です。

今年8月22日、大阪府警の警察官を名乗る男から被害女性の携帯に、「+」で始まる国際電話番号から「あなたは大阪の商業施設で発生した振り込め詐欺の犯人グループの一員と疑われている」と電話がありました。

その後、電話を代わった検察庁職員を名乗る男が「あなたの身の潔白を証明するためには裁判をする必要がある。裁判費用を振り込んで欲しい」と説明。

さらにこの男は、チャット機能があるSNSアプリに女性を誘導して「機密保持誓約書」と書かれた書面を送り、誰にもこの話をしないようと指示したと言います。

被害女性はこれらの話を信用し、8月下旬から7回にわたって、合計約350万円を金融機関のATMから指定口座に振り込んだということです。

数回目の振り込み後、女性はATMにキャッシュカードを置き忘れ、それを見つけた金融機関の職員が女性に連絡。キャッシュカードを受け取りに来た際に、本人確認として女性の通帳を確認したところ、取引履歴を不審に思い警察に通報したことで、被害の発覚に至りました。

警察は、警察や検察がSNSなどを使って相手とやり取りをすることはないとしたうえで、もし警察や検察からお金の話が出たら、詐欺を疑って警察署に相談するよう呼びかけています。

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