9月6日から初めて新潟県を訪問されている天皇・皇后両陛下の長女・愛子さま。新潟市中央区で開かれている防災に関する大会や中越地震の被災地長岡市の山古志地区を視察されました。
■初めて新潟を訪問された愛子さま 『ぼうさいこくたい』にご出席

6日、新潟駅に到着された愛子さま。公務で新潟を訪問されるのは、これが初めてです。
その目的は7日まで新潟市中央区で開かれていた防災推進国民大会『ぼうさいこくたい』への出席です。
会場では能登半島地震の被災地に派遣されたDWAT(災害派遣福祉チーム)などが活動内容を発表。
勤務先の日本赤十字社で若いボランティアの育成などに携わる愛子さまは、メモを取りながら熱心に耳を傾けられました。
【内閣大臣官房審議官 小谷敦さん】
「福祉に携わる皆さんの日頃の仕事ぶりに対し、ねぎらいの言葉というか『皆さん、大変な中、災害のときには応援にも行っていただいてありがとうございます』と、そういうようなお話があった」
■愛子さまを一目見ようと多くの人「すごく優しい笑顔だった」
愛子さまの3日間の訪問中、各地で見られたのは、愛子さまを一目見ようと集まる多くの人の姿です。
愛子さまも車の中から沿道に集まった人たちへ手を振り、応えられていました。
【訪れた人】
「とてもかわいかった。移動されるときに見たので一瞬だったが、貴重な経験をさせていただいた」
【訪れた人】
「すごくうれしかった。すごく優しい感じの笑顔でいいなと思った」
■小千谷市では“ニシキゴイ”の放流も

そして8日、愛子さまが訪問されたのは小千谷市の『錦鯉の里』です。
愛子さまはニシキゴイの品種などについて質問を重ねたあと、ニシキゴイに触れ、池に放流されていました。
【小千谷市 宮崎悦男 市長】
「大変喜んでおられて、『このやわらかさとちょっとつや感といいますか、ぬるっとした感じが不思議な感じがします』と喜んでいらっしゃった」
■中越地震の被災地へ「愛子さまのご訪問が心の支えに」

地元の園児たちに見送られた愛子さまはその後、中越地震の被災地・長岡市山古志地区で地震の記憶を伝えるメモリアル施設を訪問。
当時の全村避難の状況や避難所生活などについて説明を受けられていました。
【愛子さま】
「避難所の環境は?」
【担当者】
「その当時は、今はもっとさらに改善されているが、それでも余震とかがすごかった」
【中越防災フロンティア 田中仁 理事長】
「(当時の震災後に)上皇后さまが来られたときもそうだったし、今回、内親王・愛子さまが来られたときもそうだったと思う。ご訪問が大きな思い出というか、心の支えになっていくのではないか」
新潟での3日間の日程を終え、愛子さまは新潟をあとにされました。