新潟市中央区の北越高校で行われた文化祭でボランティア部の生徒がお弁当を販売。食を通じて貧困に苦しむ子どもたちの力になろうと手を取り合ったのは、料理人の卵たちでした。

9月11日、新潟市中央区の北越高校で行われた文化祭。ダンスパフォーマンスやクラスごとの催しが盛り上がりを見せる中…

【長谷川珠子アナウンサー】
「こちらの教室では本格的なお弁当をボランティア部の生徒が販売しています。生徒や保護者などで大盛況です」

ずらりと並んだお弁当の名前は…

【ボランティア部の生徒】
「『ハッピーパワーパック』です」

大きなつくねハンバーグや鶏そぼろに加え、アスパラなどの野菜ものった彩り豊かなお弁当です。

このお弁当を手がけたのは、製菓や調理の専門学生たち。今回、料理人の卵たちにお弁当作りを依頼したのには理由がありました。

【ボランティア部 鬼立ひなの 副部長】
「普段からTFT活動を北越高校内(学食)でやっていて、外部の方にもTFTランチを広めたかったから」

TFTとは『TABLE FOR TWO』の略で、肥満や生活習慣病予防のためカロリーを抑えた食品を購入すると、売り上げの20円分が開発途上国のアフリカやアジアの子どもたちの給食費になるというもの。

【ボランティア部の生徒】
「鶏肉などを使ってよりヘルシーに。あと野菜を使い、もっとヘルシーにした」

メニューを考案した高校生の期待に応えようと、専門学生も工夫を凝らしていました。

【えぷろん調理技術科2年 風巻荘太さん】
「いつもならハンバーグは油で焼くが、今回はスチームコンベクションを使って、油を使わずに蒸し焼きしている」

協力して作り上げた170食のお弁当は次々と売れていきました。

【お弁当を購入した人】
「すごくおいしかった。実を言うと、肉が苦手。だけど食べられた。

(Q.なぜ購入?)見た感じと入り口で待ち受ける生徒さんを見て、すごいなと思って」

【お弁当を購入した人】
「自分もおいしいものを食べられて、金額はちょっとだけど誰かのためになる。ウィンウィンな方法なので良いと思う」

【ボランティア部の生徒】
「寄付したお金が開発途上国の子どもたちの給食になる。給食を食べて元気に生きてほしい」

生徒たちは自分たちのアイデアが貧困に苦しむ子どもたちの力になることを願い、今後もこうした活動を続けていく考えです。

編集部おすすめ