実りの秋を迎え、新潟県弥彦村では9月16日、小学生がブドウの収穫に挑戦しました。夏の高温など厳しい気象条件を乗り越え、迎えた収穫。

児童たちは普段なかなかできない体験に心をおどらせていました。

9月16日、弥彦村の石川ぶどう園で行われたのは、弥彦小学校3年の児童たちによるブドウ狩り体験です。

弥彦小学校では、児童が農業について学ぶ社会科の授業の一環として、毎年、地域の農家の協力を得て収穫体験をしています。

この日、児童たちが収穫に挑戦したのは、甘味の強い人気品種『ロザリオビアンコ』。

【児童】
「(ブドウの収穫は)初めて。重たい」

【児童】
「(顔より)大きい」

【児童】
「太陽の光を浴びてすごく光っていたから選んだ。家族と一緒においしく食べたい」

【児童】
「すごく大変なお仕事だなと思った」

思い思いのブドウを選び、楽しむ児童たち。一方、農家にとって今年は夏の高温や急な大雨の影響を受け、苦労の多い年でした。

【石川ぶどう園 石川泰 園主】
「天気はなかなか、かなわない。雨で実が割れる心配があった」

それでも、高温や急な強い雨からブドウを守るため、袋を二重にして対策をしたほか…

【藤森麻友アナウンサー】
「近年の高温の影響で弱ってしまい、古い木は一部切り落としてしまった部分もありますが、収穫量を増やすために3年前に植えたものが順調に成長し、今年収穫できるほどになりました」

様々な努力を重ね、無事に実ったブドウ。

園主の石川さんは収穫期を迎えた喜びをかみしめるとともに、今年も実現できた収穫体験が児童たちの貴重な経験になればいいと話します。

【石川ぶどう園 石川泰 園主】
「自分の口に入るものは大事に、残さず味わって食べてもらいたい」

ブドウ園は生産者と地域の子どもたちの笑顔であふれていました。

編集部おすすめ