地方で急速に進む人口減少や少子化などにより、急務となっている高校の再編。新潟県は、25年度から10年間で学校数を現在の86校から64校に減らす構想を示している。
■26年度新設の『碧高校』 “碧”に込められた思いとは?

県立新潟北高校と県立豊栄高校の統合を受け、26年度に新設される『県立碧高校』。
校名は県民に公募し、水辺を中心に青や緑の色合い豊かな風景を持つ新潟市東区と北区を学びの場とし、社会で宝石のように輝く存在になるよう思いを込めて“碧”高校となった。
また、校歌はアーティストの琴音さんが作詞・作曲を担当し、校章のデザインや学校ブランディングは長岡造形大学が行うという。
■“単位制”導入に中学校教員は「何のために行くかが大事」

新潟北高校の校舎を使うという碧高校。新設校に期待が寄せられる中、学校についての説明会が開かれ、中学校の教師約20人が参加した。
県の担当者は4学級160人とする募集人数や単位制の詳細などを説明。
「1年生~3年生まで、フルに月曜日~金曜日までの6時間目までを授業で埋めることもできるし、自分のキャリア等に基づいて、あえて空き時間をつくって全90単位のうち74単位以上を持って卒業するということも可能」
このほか、26年度の入学試験は一般選抜のみで、調査書と学力検査の比率は3:7とする方針も示された。
参加した中学校の教師は「目的がないと、自分で単位制の授業を組むにしても選べないので、何のために行くかが大事」「(既存校なら過去の)基準がある。それにのっとり『大丈夫だよ』と生徒に言えるけど、ないから難しい」などの声が聞かれた。
県は10月にオープンスクールを行う予定だ。