9月25日から世界最大級のゲームの見本市『東京ゲームショウ』が開かれます。ゲーム会社などが最新の製品を紹介するイベントですが、ここに今年初めて新潟市が出展します。

その理由を取材しました。

■『東京ゲームショウ』に新潟市が出展!そのワケは…

新潟市が『東京ゲームショウ』出展!?その目的は「ゲーム関連企業を誘致したい」 アクセスの良さ・豊富な人材…世界最大級のゲーム見本市でPR
NST新潟総合テレビ

VRやメタバースなど、ゲーム会社が最新の製品を持ち寄る世界最大級のゲームの見本市『東京ゲームショウ』。

今年は9月25日から4日間開催されますが、今年、新潟市が初出展。ゲームの見本市に、なぜ地方自治体が参加するのでしょうか?

【新潟市企業誘致課 阿部隼人 主査】
「IT企業は順調に誘致できているので、いま不足しがちなゲーム関連の企業についても誘致させていただきたい」

目的はゲーム会社の誘致です。

ゲームだけでなくイラストやデザインなどクリエイティブな分野を学べる専門学校などが多く立地している新潟市。

スキルを持った豊富な人材をアピールすることで企業を誘致。さらに人材の流出を抑えたい狙いがあるといいます。

【新潟市企業誘致課 阿部隼人 主査】
「学校で学んだ技術やスキルを地元新潟で生かしたいという声をよく聞く。学んだ技術を生かせる職場というのを私たちとしては誘致して、希望する新潟で、希望する職種で働いていただきたい」

ほかにも東京から新幹線で最速約1時間半というアクセスの良さや新潟駅万代口付近に建設が計画されているオフィスビルを含め、都心軸『にいがた2km』で新しいビルが多いのも新潟市の特徴の一つです。

【新潟市企業誘致課 阿部隼人 主査】
「新しいビルだと採用しやすさなど、その辺も魅力に感じてもらえるのではないか」

■新潟に進出したゲーム会社「半数くらいは県内出身の人」

オフィスの賃料補助など手厚い支援制度を設けている新潟市。そうした誘致活動が実を結んだ一つが、2年前に新潟市中央区に支社を開設したゲーム会社『OGIX』です。

【OGIX 阿部義弘 執行役員】
「(視察して)人も土地も魅力的なところが多くて、ぜひ進出してみようかなと。物理的な距離というのは全然仕事に支障はなく、うまくやれていると思う」

新潟支社は東京本社と常にリモートでつながっていて、必要に応じ、ビデオ会議で打ち合わせを実施。

また、市内の学校と連携することで人材の確保もしやすくなったといいます。

【OGIX 阿部義弘 執行役員】
「半数くらいは新潟県出身の人。結構、積極的に採れている」

OGIXも市とともに東京ゲームショウに出展し、新潟に進出するゲーム会社を増やしたい考えです。

【OGIX 阿部義弘 執行役員】
「企業が増えることで、採用とか一緒にゲームイベントができたりとか、企業間連携や学校との連携がやりやすくなるのでそこはメリット」

【新潟市企業誘致課 阿部隼人 主査】
「(出展は)初めてだが、頑張って一社でも多くの企業にPRして、新潟の仲間になってもらえるようにしたい」

全国的にも珍しい新潟市の挑戦に注目です。

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