明治安田J2・J3百年構想リーグの開幕に向けて、現在、宮崎県で一次キャンプを行っているサッカー・アルビレックス新潟。新たなリーグに向けて再起を誓う船越アルビの思いに迫りました。

■宮崎県で一次キャンプ ベースは基礎的な体力づくり

歓迎ムードに包まれる宮崎県都城市で始まったアルビの一次キャンプ。

【船越優蔵 監督】
「良い天気だし、元気よくみんなでいきましょう」

上着のいらない暖かさの中、選手たちは時折笑顔を見せながら、活気あふれる雰囲気で練習に臨んでいました。

今キャンプ最大の特徴は、走り込みなどの基礎的な体力づくりがベースとなっていること。

【FC今治から移籍 加藤徹也 選手】
「とてもハードなキャンプというところが第一にあって、その中で徐々に戦術の落とし込みが入ってきている。まずは、体のベースをつくるという面では徐々に仕上がってきていると思っている」

■昨季の課題“守備面”への意識も 練習試合に向け動きを確認

さらに…

【吉田優アナウンサー】
「この日はダミー人形を使って攻守の練習をするなど、より戦術的で実践を意識した内容です」

【船越優蔵 監督】
「右と左で形が違う。でも、前に進むことと攻撃・切り替え・守備、全部ある。シュートまで行って」

この日は練習試合が迫っていることもあり、攻守の切り替えやスピーディーにボールをつないでゴールに迫るなど、試合で起こりうるシーンをイメージしながら動きを確認していました。

また、昨シーズンのチームの課題である守備面に関しては…

【早川史哉 選手】
「守備のクロス対応でも、ズルズル下がるのではなく、しっかりラインを保ちながら、高い位置を保って、相手にゴール近くまでプレーさせないような部分を意識している」

これまでのアルビのスタイルをさらにパワーアップさせたいという船越監督の思いが練習から表現されていました。

【笠井佳祐 選手】
「監督が求めるサッカーを自分の中でしっかり理解して、早く順応していくところと、練習試合がここから続くが、結果の部分にこだわりながらやっていきたい」

ひたむきにピッチを動き回る選手たちを見て、サポーターも今季への期待を寄せます。

【サポーター】
「ガンガン本気でやっているので、俺様がポジションを取って試合に出るんだというのを見せてもらって、私たちに勝つ試合をプレゼントしてほしい。結構やると思う」

■「よりアグレッシブに」勝利に向け船越監督がチームに求めるもの

連日のハードな練習に必死に食らいついていく選手たち。船越監督の目にはどう映っているのでしょうか…

【船越優蔵 監督】
「選手がすごく前向きに取り組んでくれているのは感じる。本当にフラットに見ているので、競争というのも選手に伝えた中で自分をアピールしようというのがすごく伝わってくる。すごく見ていてワクワクする」

若手も増えた今シーズン。ポジションが確約されていない状況の中で競争力やチームのやる気が生まれていると言います。



【船越優蔵 監督】
「ベテランに関しては厳しいトレーニングを先頭に立ってやっていて、その背中を見てプロとはどういうものなのかを若手には分かってほしいし、それでも俺がポジションを取ってやるというような若手の無謀さといったらおかしいが、そういうところは期待している」

選手によるアピールが続く中、チームの勝利に向け、船越監督が“絶対条件”として挙げるのは…

【船越優蔵 監督】
「選手には4つのコンセプトを渡している。『戦えるのか』『走れるのか』『仕掛けられるのか』『規律を持つ』という4つのコンセプト、これが土台。その土台の上に個人の武器・特徴を出していってほしい」

そして、昨シーズンの課題“失点の多さ”を克服するためには、攻守にわたって積極的なプレーが求められると話します。

【船越優蔵 監督】
「守れば(失点が)減るというわけではない。自分たちからゴール・ボールを奪いにいく姿勢をより強く持つことで失点も減るだろうし、得点も増えると思っている。よりアグレッシブに自分たちから仕掛けてボールを奪いに行く、取ったボールをもっと早く、もっと積極的にゴールに結びつけていくことが結果的に得点を減らす。自分たちのゴール前に入らせないということが一番の近道と思ってトレーニングしている」

■今季初の練習試合で自信「全員が共通意識を持てた」

そして、翌日…

【吉田優アナウンサー】
「冷たい風が吹く中行われる山形とのトレーニングゲーム。攻守の切り替えや守備のアグレッシブさなど、強化してきた部分をどこまで発揮できるでしょうか」

45分を3本行う練習試合。今シーズン初めてのプロとの一戦です。

試合が始まると、高い位置でボールを奪い“奪ったら縦に早く”という意識が徹底されていたアルビ。

1本目は無得点で終わってしまいますが、2本目には白井、奥村、小野が左サイドでつなぐとゴール前で若月が倒されPKを獲得。

これを自ら決めて先制点を奪うと、後半には松本から復帰した石山青空のミドルシュートで追加点を決めます。



勝つことへの貪欲さを見せつけたアルビは2-0で勝利。果敢にゴールに迫るシーンに加え、チーム全体でゴールを守ることへの意識が表れていました。

【若月大和 選手】
「攻撃でうまくいかなかったらプレスバックだったり、守備で貢献しようという部分にこだわった」

守備への強化が求められる中で、無失点での勝利はチームにとって自信になったようです。

【鹿島アントラーズから移籍 佐藤海宏 選手】
「何度か危ないシーンはあったが、その中で最後、体を張るところ、切り替えの部分、全力で戻るというのを徹底して、どのポジションとか、どの時間で出るとか関係なく、全員が共通意識を持ってできたことが(失点)ゼロにつながったと思う」

その一方で、決定力という部分ではまだまだ課題が残っています。

開幕まで1週間あまり。戦術の理解やゴール前の質の向上などチームが勝ち続けるためにはさらなる成長が求められます。

【船越優蔵 監督】
「プロとして目の前の試合に勝つ、個人として必ず成長するというところを両輪に持ちながらも、応援してくださっている皆さんと一緒に喜びを分かち合えるシーズンにしたいし、そのために今苦しんでいると思うので、歯を食いしばって闘っている選手を本当に応援してほしいなと思っている」

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