新潟県や新潟市の審査で水俣病と認定されなかった男女8人が処分の取り消しと認定の義務づけを求めた裁判で、新潟地裁は8人全員を水俣病と認めるよう命じる判決を下しました。

【原告】
「本当に今回は温かい言葉をいただけて、分かってもらえた、理解してもらえたんだなと、本当にうれしい」

涙ながらに喜びの声を語ったのは、感覚障害など水俣病の症状があると診断されながらも、県と新潟市の審査で水俣病と認定されなかった原告たちです。



この裁判は、新潟市と阿賀野市に住む60代~90代の男女8人が県と新潟市に対し、認定の申請を棄却した処分の取り消しと認定の義務づけを求めていたものです。

水俣病の認定をめぐる行政訴訟では、2017年に東京高裁が認定の幅を広げる判断を示していて、今回、その判断が踏襲されるかどうかが注目されました。

3月12日、新潟地裁の鈴木雄輔裁判長は、原告8人全員の申請棄却の処分を取り消し、公害健康被害補償法に基づく水俣病患者と認めるよう県と市に命じる判決を下しました。

この判決に原告や弁護団は…

【原告】
「両親も水俣病でずっと待っていたが、2人とも亡くなって。一応、認めていただいたので、帰ったら報告ができるのでよかった」

【内山昌 弁護団長】
「理由についても、ほとんどこちらの言い分が認められたということで、ほぼ100点満点の判決なんじゃないかと思う」

県は「認定事務については法定受託事務であることから国と今後の対応を検討する」、新潟市は「厳しい判断を受けたものと認識している。判決内容の詳細を確認し今後の対応を検討する」とそれぞれコメントしています。

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