2月に近畿大学などが完全養殖を成功させたと発表したことで注目されているノドグロ。その研究に協力する海洋高校が3月17日、ノドグロの稚魚を新潟県糸魚川市の筒石沖に放流しました。
糸魚川市の能漁港にある県立海洋高校の実習棟。ここで飼育されているのが、高級魚で知られるノドグロの稚魚です。
【海洋高校 増田真之介 先生】
「放流の一番大きな目的は水産資源の保全」
水産資源であるノドグロの保全を目的に活動を続けてきた海洋高校。17日はそのノドグロの稚魚を放流することに。
海洋高校は魚の養殖を研究する近畿大学と協定を締結し、2019年には高校としては世界で初めて人工ふ化に成功。
【海洋高校 椎谷一幸 校長(当時)】
「アカムツから採卵することに成功し、その後、ふ化、飼育して本日で45日目を迎える」
その後は継続して稚魚の生産に成功していて、おととしからは資源確保を目的に稚魚の放流を行っています。
ただ、去年までと異なるのはその稚魚のサイズ。
去年まではふ化してから半年ぐらいの稚魚を放流していましたが、今年はふ化から1年半が経った稚魚を放流することに。
【近畿大学水産研究所 家戸敬太郎 所長】
「他の生き物から食べられるリスクは(魚が)大きくなることによって下がるので、放流効果が高いことを期待している」
そして、ノドグロの稚魚と海洋高校の生徒を乗せた船が港を出航。糸魚川市の筒石沖でノドグロの稚魚約1500匹を放流しました。
育ててきた稚魚に衝撃を与えないよう、船から身を乗り出し、懸命に手を伸ばし海面近くでバケツを傾けていく生徒たち。
【生徒】
「上の方で漂っていたので、早く下に行ってくれと思って見ていた。
今は漁獲量が減少し、高級魚となっているノドグロですが…
【生徒】
「アカムツ(ノドグロ)がこの地域の特産品になるとうれしいので、資源量が増えていってくれたらうれしい」
これまでよりも一回り大きな稚魚を放流した今回。
【近畿大学水産研究所 家戸敬太郎 所長】
「生き残りの率がどれだけ上がるかということで効果を期待している」
放流した稚魚は4年ほどで、お店で提供されるようなサイズにまで成長するということです。

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