ぱっつんの前髪とツインテールが特徴的なMIZYU。幼少期はバックダンサーとしても活動し、表舞台に立ち続けてきた。
新しい学校のリーダーズは、パワフルなダンスを武器に、全曲メンバー振り付けで構成されたライブが“おでんの中の大根より熱い”と支持され、アジアのカルチャーを世界に発信するレーベル88risingより2021年世界デビュー。SNS総フォロワー数は500万人超え、若者に絶大な人気を誇る。8月には初のアメリカでの単独公演を決行、大成功を収めた。
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今回は、そんな国内外で人気を拡大し続けている彼女たちのメディア初のメンバー個人取材となる。一人一人にスポットを当て、グループのなかで感じることや、メンバーへの思い、これまでの歩みを聞いた。それぞれから新しい学校のリーダーズの輪郭を浮かび上がらせると同時に、個人が考える「自分らしさ」に迫っていく。

―どんな幼少期を送っていましたか?テレビを見ながら音に合わせて身体を揺らしているような子でした。母がその姿をよくビデオで撮影していたんですが、踊っている自分の姿を見るのが好きだったんです。安室奈美恵さんやBoAさんに憧れて、PVを観ながらダンスをよく真似していましたね。それで、小学2年の終わり頃に、「ダンスを習いたい!」と思って、ダンススクールに通い始めました。

―自分からみた自身の性格はどんな感じですか? 人からもよく言われるんですが、真面目だと思います。無意識にストイックになってしまうところがあって、もう少し解放しなきゃなと思いつつも、マイペースで怠け者のときもあるので、もしかしたら自分のなかで上手くバランスが取れているのかなと思います。―これまで影響を受けてきたアーティストはいますか?きゃりーぱみゅぱみゅさんです。

―きゃりーさんのバックダンサーになったきっかけを教えてください。通っていたスクールの先生が、きゃりーさんの振り付けを担当することになって、バックダンサーは、生徒たちがする流れになったんです。「きゃりーキッズ」と呼ばれるくらいフューチャーされて、カツラを被ったり、アイマスクをつけたり。2年半くらい一緒にツアーにも同行させていただきました。まだ子どもとはいえ、一応芸能界の世界に足を入れていたので、礼儀などは先生から厳しく教えられて、よく泣いていましたね。今となっては、そのときの経験があるから、今の自分があるなと思います。―かなり幼い頃から、社会に出ていたんですね。遠征もあったので、1週間くらい家に帰らないこともありました。


割と自由奔放なほうでした。自分の殻に閉じこまるわけでもなく、決して悪目立ちすることもなく。ありのままの自分で過ごせていたと思います。学生時代ってよくグループで行動することが多いかと思うんですが、1人でも行動していたし、仲のいい子がいろんな場所に点々といたのもあって、決まったところにはいませんでしたね。地元や学校だけでなく、ダンスをする場所があることで、どこかひとつの場所に依存しすぎることがなく、いつも開放的な気持ちでいられたのかもしれません。学校って狭い世界ではあるのに、そのときはそこでしか世界が回ってないような気がして、つい何かにとらわれてしまう瞬間もあると思うんですが、10代の子には、そこだけが居場所じゃないよってことを伝えたいですね。

ー新しい学校のリーダーズも、学生のときに結成していますね。私が16歳の頃に結成してから、あっという間に7年が経ちました。去年は88risingに所属して、海外にも行くことができて、さらに刺激的な日々を送ることができています。ー日本の音楽活動と海外の音楽活動で、大きな違いなどはありましたか?日本での楽曲制作は、ある程度出来上がってきたものに、私たちが肉付けをしていく作業がほとんどで、プロデューサーやビートメーカーとは別行動が多かったんですが、海外では真逆でした。

ーマニー・マークと制作した楽曲のなかで一番心に残っているものは?一番最初に作った「パイナップルクリプトナイト」ですね。最初、スタジオでセッションするときに、マークが楽器のほかにパイナップルを持ってきていて(笑)。後から話を聞いたら、車に置いていたら腐っちゃいそうだからスタジオに持ってきていたようなんですが、そのパイナップルですごく盛り上がったんです。私たちは英語ができるわけではないから、「パイナポー!」とか、連呼しまくっていて(笑)。ただのおふざけがだんだん本気になっていきました。最終的には、ミュージックビデオもアメリカで撮影をして、完成した曲です。最初は1曲だけ一緒に作る予定だったんですが、この制作過程が楽しかったみたいで、結局7曲くらい共同で制作をして、5曲リリースすることになりました。

ーグループで活動していくなかで、個人で大事にしていることや自身の個性はどういう部分だと思いますか?大事にしていることは、ありのままでいること。リーダーズに変身すると、制服を着て、髪を結んで、一つのキャラクターに入り込んでいる気持ちになります。けど、内側の部分は、自分の考えや感情がぶれずにしっかりとあるので、いつも不思議な気持ちになりますね。例えるなら、着ぐるみを着ているのに、ありのままの姿でいるようなイメージです。けど、特に自分の個性が強くあるとは思っていなくて、3人の存在があってこそ、輝ける瞬間があるんだなと感じています。ライブパフォーマンスをしているときの姿を見ると、「私いい感じだなあ」って、漠然と思うときがあるんですが、それは他の3人の役割とそれぞれのバランスが成り立っているからなんだなと思いますね。ー最後に、これから個人で挑戦してみたいことなどはありますか?今はとにかくリーダーズを頑張りたいですね。個人でやりたいことがピンときたら、挑戦してみたいですが、あえてすぐに探す必要はないかなと思います。これまでダンスもたくさんしてきましたが、今はリーダーズの曲を表現したいから踊りたいって思うのを実感していて、昔と比べて、表現者としての感覚が違うものになってきているなと思います。やっぱり、個人で輝いていくというよりは、4人あってこその私なんです。新しい学校のリーダーズのMIZYUで今は幸せだなと思いますし、一緒にステージに立ち続けていきたいですね。

MIZYU

新しい学校のリーダーズ
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新しい学校のリーダーズ a.k.a. ATARASHII GAKKO!個性と自由ではみ出す4人組ダンスヴォーカルユニット。自称”青春日本代表”。パワフルなダンスを武器に、全曲メンバー振り付けで構成されたライブが熱いと支持され、アジアのカルチャーを世界に発信するレーベル88risingより2021年世界デビュー。それ相応のざわつきを生み出し、SNS総フォロワーは500万人Over!、動画のクリエイションにも個性を発揮。振り付け師集団としても多数のオファーを受け、活動の幅を広げている。

新曲「HANAKO」リリース!
各ダウンロード&サブスクリプションサービスにて配信中。今作は日本の学校ホラーの定番「トイレの花子さん」をテーマにした楽曲となり、プロデューサーには前作同様にマニ―・マークを迎え、作詞は新しい学校のリーダーズが担当し奇妙で可愛い楽曲に仕上がっている。

『ISSUE 2022 YELLOW LIGHT』
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