凍えるような寒い日に食べる、ほかほかの温か~い肉まんは冬の醍醐味…ですが、肉まんというと、これ!「肉まんから敷紙を剥がすとき、紙に少しだけ肉まんの皮がくっつく問題」。どんなに慎重に剥がしても必ず、紙に皮が残るんですよね(苦笑)。
【#名前のわからないもの展】ただ黙々と自分の役割を全うしている「肉まんの下の薄い紙」よ、君の名は?
肉まんの敷紙の正体は?
「肉まんから敷紙を剥がすとき、紙に少しだけ肉まんの皮がくっつく問題」を検証する前に、肉まんやあんまんなどの下に敷いてある、あの”紙”について少し触れておきましょう。
肉まんやあんまんなどの下に敷いてある、この紙。
ちゃんと名前があって、「グラシン紙」というそうです。
この紙の役割は、肉まんを蒸すとき、蒸し器と肉まんがくっつかないようにすること。
グラシン紙は繊維が細かくて隙間のない、密度が高い紙なので、通常の紙に比べ、耐油性や耐湿性があります。そのため、蒸している間に紙がふやけて破れることもないそうです。
ちなみに名前の由来は、紙の風合いが”すりガラス”に似ていることから、「ガラス(glass)」と「~のような(ine)」を合わせてグラシン(glassine)と呼ばれるようになったそうですよ。
では、本題へ。
肉まんとグラシン紙にまつわる「肉まんから紙を剥がすとき、紙に少しだけ肉まんの皮がくっつく問題」を検証していきましょう。
まずは、肉まんから紙を剥がすとき、紙に少しだけ肉まんの皮がくっつくのはなぜか?その理由について。
肉まんから紙を剥がすとき皮が少し残るのはなぜ?
ネットで確認してみると、2つの理由が見つかりました。
①肉まんを温める際、皮と紙の間に水が溜まることで、水が接着剤のような役割をして、紙に皮がくっつきやすくなる。
②紙には、皮がくっつかないよう特別な加工をしているが、肉まんがずれないよう、”わざと”一部加工していない部分があり、その部分に皮が残ってしまう。
ただし②は、『毎日小学生新聞』で、「なぜ紙をはがすと肉まんの皮がくっつくのか?」という小学生の疑問に、「山崎製パン」の担当者の方が回答していたもの。他のメーカーの肉まんにも該当するのかはわかりません。
それにしても、肉まんが”ずれない”ようにとは、細やかな心配りですよね。
理由がわかったところで、この”あるある”の解決策、肉まんの皮を残さず、紙をきれいに剥がす方法はあるのでしょうか?
調べると、こんな方法を見つけました。
紙に肉まんの皮を残さない方法とは?
その方法は、スーパーなどで販売している、自宅で温めるタイプの肉まんに限って有効なようですが…。
肉まんを温める前に一旦紙を剥がし、再度、下に敷いて、それからレンチンするという方法です。簡単ですよね。
紙を剥がして、紙と皮の間に隙間を作ることで、紙と肉まんの間に染み出した水分が飛び、くっつくのを防げるそうです。
実際に、やってみましょう。
【肉まんの紙をきれいに剥がす方法】
1. 肉まんを温める前に一旦、紙を剥がします。
おっ、簡単&きれいに剥がれました。
紙に皮は付いていません。慎重に剥がしたわけではなく、普通に剥がしただけ。
2. 再度、剥がした紙を肉まんの下に敷いて、パッケージの記載通りレンチンします。
今回使った肉まんは、少量の水で軽く湿らせ、ラップを軽くかぶせ、電子レンジで50秒加熱するというものでした。商品名は、トップバリュベストプライス「豚肉と筍の食感 肉まん」。
レンチンした肉まんは、こちら。
肉まんと紙は…。
お~、すごい!全然、紙に肉まんの皮がくっついていません。
紙を剥がさず、そのままレンチンした場合はどうでしょう?
こちらが紙を剥がさず、そのままレンチンした肉まん。
紙を剥がしてみると…。
おっ、いきなり、紙に肉まんの皮がくっついています。
紙に肉まんの皮がくっついて、肉まんの底はデコボコです。
比べてみると、こんな感じ。
左側が、レンチン前に一旦紙を剥がした肉まん。右側が、紙を剥がさずレンチンした肉まんです。
左:レンチン前に一旦紙を剥がした肉まん。右:紙を剥がさずレンチンした肉まん。
「レンチン前に一旦紙を剥がした」方には、皮がくっついていませんが、
レンチン前に一旦紙を剥がした肉まんの紙。
「剥がさずそのままレンチンした」方には、けっこう皮がくっついています。
紙を剥がさずレンチンした肉まんの紙。
紙に残った皮は、肉まんがずれないようにグラシン紙が働いた証だと思うと、なんだか愛おしい(笑)。
肉まんの底もご覧の通り。
左:レンチン前に一旦紙を剥がした肉まん。右:紙を剥がさずレンチンした肉まん。
「レンチン前に一旦紙を剥がした」肉まんの底はきれいですが、
レンチン前に一旦紙を剥がした肉まん。
「剥がさずそのままレンチンした」肉まんは、皮が剥がれて凸凹です。
紙を剥がさずレンチンした肉まん。
とっても簡単な方法でしたが、かなり違いが出ることにびっくり。紙に皮を残したくない方には、とっても有効な裏ワザだと思います。
…ということで、今回は、肉まん”あるある”のひとつ、「肉まんから敷紙を剥がすとき、紙に少しだけ肉まんの皮がくっつく問題」を検証しました。紙に肉まんの皮が残るのは、”肉まんがずれないように”というメーカーの細かな心配りだったようですね。それがわかって、紙に残った皮に愛おしさすら感じました(笑)。
それに、”自宅で温めるタイプの肉まん”限定ではありますが、見事、皮がくっつく問題も解決。これから本格的な冬がやって来て、ご家庭で肉まんなどを食べる機会も増えると思います。
また、グラシン紙について簡単に触れていますが、別記事では詳しく紹介していますよ。よろしかったら、そちらもご覧くださいね♪
12月29日公開のこちらの記事をチェックして→【#名前のわからないもの展】ただ黙々と自分の役割を全うしている「肉まんの下の薄い紙」よ、君の名は?
<参考文献>
WEB
『毎日新聞~疑問氷解 肉まんの紙は何のため?』
https://mainichi.jp/maisho/articles/20161218/kei/00s/00s/013000c
『コシオカ産業~【ノベルティに大活躍】グラシン紙とは?特徴や使い方をご紹介~』
https://www.koshioka.co.jp/column/4624/
『シモジマ~グラシン紙の特徴と使い方~』
https://shimojima.jp/staffblog/blog/b-know-glassinepaper/
『ベビーシッターの Baby & Kids Star~肉まんの裏紙を綺麗にはがす超簡単な方法~』
https://www.baby-kids-star.me/20181127/6357/
そこで今回、なぜ敷紙に皮が残るのか、皮を残さずに剥がす方法はあるのかなど、この問題を徹底検証することに!ちなみに、あの敷紙にはちゃんとした名前があるらしいですよ。
【#名前のわからないもの展】ただ黙々と自分の役割を全うしている「肉まんの下の薄い紙」よ、君の名は?
肉まんの敷紙の正体は?
「肉まんから敷紙を剥がすとき、紙に少しだけ肉まんの皮がくっつく問題」を検証する前に、肉まんやあんまんなどの下に敷いてある、あの”紙”について少し触れておきましょう。
肉まんやあんまんなどの下に敷いてある、この紙。

ちゃんと名前があって、「グラシン紙」というそうです。
この紙の役割は、肉まんを蒸すとき、蒸し器と肉まんがくっつかないようにすること。
グラシン紙は繊維が細かくて隙間のない、密度が高い紙なので、通常の紙に比べ、耐油性や耐湿性があります。そのため、蒸している間に紙がふやけて破れることもないそうです。

ちなみに名前の由来は、紙の風合いが”すりガラス”に似ていることから、「ガラス(glass)」と「~のような(ine)」を合わせてグラシン(glassine)と呼ばれるようになったそうですよ。
では、本題へ。
肉まんとグラシン紙にまつわる「肉まんから紙を剥がすとき、紙に少しだけ肉まんの皮がくっつく問題」を検証していきましょう。
まずは、肉まんから紙を剥がすとき、紙に少しだけ肉まんの皮がくっつくのはなぜか?その理由について。
肉まんから紙を剥がすとき皮が少し残るのはなぜ?

ネットで確認してみると、2つの理由が見つかりました。
①肉まんを温める際、皮と紙の間に水が溜まることで、水が接着剤のような役割をして、紙に皮がくっつきやすくなる。
②紙には、皮がくっつかないよう特別な加工をしているが、肉まんがずれないよう、”わざと”一部加工していない部分があり、その部分に皮が残ってしまう。
ただし②は、『毎日小学生新聞』で、「なぜ紙をはがすと肉まんの皮がくっつくのか?」という小学生の疑問に、「山崎製パン」の担当者の方が回答していたもの。他のメーカーの肉まんにも該当するのかはわかりません。
それにしても、肉まんが”ずれない”ようにとは、細やかな心配りですよね。
理由がわかったところで、この”あるある”の解決策、肉まんの皮を残さず、紙をきれいに剥がす方法はあるのでしょうか?
調べると、こんな方法を見つけました。
紙に肉まんの皮を残さない方法とは?
その方法は、スーパーなどで販売している、自宅で温めるタイプの肉まんに限って有効なようですが…。
肉まんを温める前に一旦紙を剥がし、再度、下に敷いて、それからレンチンするという方法です。簡単ですよね。
紙を剥がして、紙と皮の間に隙間を作ることで、紙と肉まんの間に染み出した水分が飛び、くっつくのを防げるそうです。
実際に、やってみましょう。

【肉まんの紙をきれいに剥がす方法】
1. 肉まんを温める前に一旦、紙を剥がします。

おっ、簡単&きれいに剥がれました。

紙に皮は付いていません。慎重に剥がしたわけではなく、普通に剥がしただけ。

2. 再度、剥がした紙を肉まんの下に敷いて、パッケージの記載通りレンチンします。

今回使った肉まんは、少量の水で軽く湿らせ、ラップを軽くかぶせ、電子レンジで50秒加熱するというものでした。商品名は、トップバリュベストプライス「豚肉と筍の食感 肉まん」。
レンチンした肉まんは、こちら。

肉まんと紙は…。

お~、すごい!全然、紙に肉まんの皮がくっついていません。

紙を剥がさず、そのままレンチンした場合はどうでしょう?
こちらが紙を剥がさず、そのままレンチンした肉まん。

紙を剥がしてみると…。
おっ、いきなり、紙に肉まんの皮がくっついています。
こんなにもさっきと違うのかと、驚くほどです。


紙に肉まんの皮がくっついて、肉まんの底はデコボコです。
比べてみると、こんな感じ。
左側が、レンチン前に一旦紙を剥がした肉まん。右側が、紙を剥がさずレンチンした肉まんです。

左:レンチン前に一旦紙を剥がした肉まん。右:紙を剥がさずレンチンした肉まん。
「レンチン前に一旦紙を剥がした」方には、皮がくっついていませんが、

レンチン前に一旦紙を剥がした肉まんの紙。
「剥がさずそのままレンチンした」方には、けっこう皮がくっついています。

紙を剥がさずレンチンした肉まんの紙。
紙に残った皮は、肉まんがずれないようにグラシン紙が働いた証だと思うと、なんだか愛おしい(笑)。
肉まんの底もご覧の通り。

左:レンチン前に一旦紙を剥がした肉まん。右:紙を剥がさずレンチンした肉まん。
「レンチン前に一旦紙を剥がした」肉まんの底はきれいですが、

レンチン前に一旦紙を剥がした肉まん。
「剥がさずそのままレンチンした」肉まんは、皮が剥がれて凸凹です。

紙を剥がさずレンチンした肉まん。
とっても簡単な方法でしたが、かなり違いが出ることにびっくり。紙に皮を残したくない方には、とっても有効な裏ワザだと思います。
…ということで、今回は、肉まん”あるある”のひとつ、「肉まんから敷紙を剥がすとき、紙に少しだけ肉まんの皮がくっつく問題」を検証しました。紙に肉まんの皮が残るのは、”肉まんがずれないように”というメーカーの細かな心配りだったようですね。それがわかって、紙に残った皮に愛おしさすら感じました(笑)。
それに、”自宅で温めるタイプの肉まん”限定ではありますが、見事、皮がくっつく問題も解決。これから本格的な冬がやって来て、ご家庭で肉まんなどを食べる機会も増えると思います。
ぜひ、試してみてはいかがでしょう。
また、グラシン紙について簡単に触れていますが、別記事では詳しく紹介していますよ。よろしかったら、そちらもご覧くださいね♪
12月29日公開のこちらの記事をチェックして→【#名前のわからないもの展】ただ黙々と自分の役割を全うしている「肉まんの下の薄い紙」よ、君の名は?
<参考文献>
WEB
『毎日新聞~疑問氷解 肉まんの紙は何のため?』
https://mainichi.jp/maisho/articles/20161218/kei/00s/00s/013000c
『コシオカ産業~【ノベルティに大活躍】グラシン紙とは?特徴や使い方をご紹介~』
https://www.koshioka.co.jp/column/4624/
『シモジマ~グラシン紙の特徴と使い方~』
https://shimojima.jp/staffblog/blog/b-know-glassinepaper/
『ベビーシッターの Baby & Kids Star~肉まんの裏紙を綺麗にはがす超簡単な方法~』
https://www.baby-kids-star.me/20181127/6357/
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