フランス・ブルターニュ地方の郷土料理「そば粉のガレット」。フランスではそれに限らず、丸くて薄いものを指し、料理やお菓子で”ガレット”という名前が使われるそうです。
フレンチの巨匠・三國シェフも自身のYouTube『オテル・ドゥ・ミクニ』でも、様々なガレットを紹介。今回はしょっぱい味わいと紹介していた「さつまいものガレット」に挑戦します。さつまいもを使うけれど、甘くない仕上がりとか。おかずになりそうなので、さっそく。

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弱火で20分焼くのがポイント♪「さつまいもガレット」を作ってみた!

千切りしたら敷き詰めて焼き付けろ!シェフ三國流「さつまいものガレット」は塩味がバチッと効いてるぞ!


【材料】(2~4人分)
さつまいも…250g
塩…小さじ1/2
厚切りベーコン…40g
とけるスライスチーズ…2枚
こしょう…適量
無塩バター…10g
こめ油…大さじ1

【作り方】
1. さつまいもを千切りに、ベーコンを1cm角程度のさいの目切りにします。

千切りしたら敷き詰めて焼き付けろ!シェフ三國流「さつまいものガレット」は塩味がバチッと効いてるぞ!


動画では千切りスライサーでさつまいもを切っていましたが、今回は、薄くスライスしたさつまいもを、包丁で千切りにしました。

2. さつまいもに塩を振りかけ、水分が出てやわらかくなるまで塩揉みします。

千切りしたら敷き詰めて焼き付けろ!シェフ三國流「さつまいものガレット」は塩味がバチッと効いてるぞ!


塩を振って100回くらい揉むと、硬いさつまいもがしんなり。かさも半分くらいに減りました。力を入れて揉むとさつまいもが割れるので、適度な力で揉んでくださいね。

3. フライパンに油を引き、強火で熱します。フライパンが熱くなる前に1の半量を広げ、弱火にしてベーコンとチーズを乗せます。


千切りしたら敷き詰めて焼き付けろ!シェフ三國流「さつまいものガレット」は塩味がバチッと効いてるぞ!


直径20cmのフライパンに千切りさつまいもの半量を広げ、中央にベーコン、その上にチーズ2枚を重ねました。

4. こしょうを振って残りのさつまいもを乗せ、7分ほど焼きます。

千切りしたら敷き詰めて焼き付けろ!シェフ三國流「さつまいものガレット」は塩味がバチッと効いてるぞ!


残ったさつまいもを全体に広げ、押し付けるようにして平らにします。

千切りしたら敷き詰めて焼き付けろ!シェフ三國流「さつまいものガレット」は塩味がバチッと効いてるぞ!


ベーコンとチーズを中に挟んだ状態で、底面を弱火で7分焼きました。

5. フライパンにお皿を被せてガレットをひっくり返し、反対の面も7分ほど焼きます。あと2回ひっくり返し、それぞれ3分ずつ焼きます。

千切りしたら敷き詰めて焼き付けろ!シェフ三國流「さつまいものガレット」は塩味がバチッと効いてるぞ!


お皿を被せる前にフライパンをゆすってみて、ガレットが張り付いていたらシリコンベラなどで剥がしてから、お皿を被せてくださいね。

千切りしたら敷き詰めて焼き付けろ!シェフ三國流「さつまいものガレット」は塩味がバチッと効いてるぞ!


フライパンとお皿を密着させてひっくり返すと…。焼き色が付いた底面がお皿の上に現れました!お皿に乗せたガレットをスライドさせ、フライパンに戻します。

千切りしたら敷き詰めて焼き付けろ!シェフ三國流「さつまいものガレット」は塩味がバチッと効いてるぞ!


形が崩れたら、シリコンベラなどで寄せて、成形し直せばOK。反対の面も7分ほど焼き、ひっくり返して3分。さらにもう一度ひっくり返して3分焼きます。
合計20分焼いて、両面をこんがりとさせました。

6. バターをガレットに乗せて、表面全体に溶かし込みます。

千切りしたら敷き詰めて焼き付けろ!シェフ三國流「さつまいものガレット」は塩味がバチッと効いてるぞ!


最後にバターを表面に溶かし込めば、完成です。

ベーコンの旨味でおかずっぽい!塩味が効いてさつまいもの甘さは控えめ

千切りしたら敷き詰めて焼き付けろ!シェフ三國流「さつまいものガレット」は塩味がバチッと効いてるぞ!


三國シェフ直伝の「さつまいもガレット」が完成!3回ひっくり返して焼きましたが、お皿を被せてひっくり返すことで、型崩れせず、きれいな円形に焼けました。

4等分に切った「さつまいもガレット」の断面を見てみると…。千切りにしたさつまいもの生地の中に、コロコロとしたベーコンが隠れていますよ。

千切りしたら敷き詰めて焼き付けろ!シェフ三國流「さつまいものガレット」は塩味がバチッと効いてるぞ!


三國シェフが焼いた「さつまいもガレット」は、中の部分がもっと密着していました。今回焼いたものは、千切りのさつまいもが程よくくっついているような仕上がりです。

食べてみると、表面がパリッとしていて、中は程よくしっとり。さつまいもを塩揉みしたので、甘さは控えめです。ベーコンの旨味と塩味、ほんのりとチーズの風味が広がり、おかずになるおいしさ!

さつまいもは甘いので、おかずに使っても甘さを活かした料理になりがちですよね。けれど、三國シェフの「さつまいもガレット」は、さつまいもらしからぬ甘さ控えめの一品でした。


塩揉みしたさつまいもとベーコン&チーズのコンビで食事系のガレットに

千切りしたら敷き詰めて焼き付けろ!シェフ三國流「さつまいものガレット」は塩味がバチッと効いてるぞ!


三國シェフのYouTubeチャンネル『オテル・ドゥ・ミクニ』で見つけた「さつまいもガレット」。これは、ベーコンとチーズを挟んだら、弱火で20分かけて焼き上げるのがポイントでした。

千切りにしたさつまいもは密着しにくいのですが、焼く前に塩揉みでやわらかくし、チーズを挟んで焼くことで、バラけることなく、きれいな円形に焼けました。

両面を焼く時にシリコンベラで少し押さえながら焼くととけたチーズが広がって、中の層にもっと一体感が出るように感じました。

焼き芋や甘煮など、さつまいもは甘くすればするほどおいしいと思われがちですが、しょっぱい味わいのさつまいもも、おかず感が出ておいしいですよ♪ワインやお酒のあてにもなりそうですし、材料レスで作れるので、ぜひ!

<参考文献>
WEB

『ガレットの店ブレ・ノワール~Galetteとは~』
https://blenoir.co.jp
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