白菜は鍋料理に欠かせない野菜のひとつですが、その白菜を主役に据えたのが「ピェンロー鍋」。舞台美術家で作家の妹尾河童さんが著書『河童のスケッチブック』で、中国・広西チワン族自治区の料理として紹介。
リュウジ『マジでこれ食ってれば痩せる』 キムチやナンプラーで深い味わいの「脂肪燃焼海鮮チゲ」作ろう
「ピェンロー鍋」は舞台美術家で作家の妹尾河童さんが広めた鍋
寒くなってきたから、今夜は妹尾河童が紹介していたピェンローを食べる。妹尾河童流のシンプルな食べ方が一番うまい! pic.twitter.com/Wr23SxPALI— 句読点 (@books_qutoten) November 25, 2024
舞台美術家で作家の妹尾河童さんが著書『河童のスケッチブック』で紹介し、日本で広まったと言われているのが「ピェンロー鍋」。
同書をXにポストされている方を発見しました!イラスト付きで「ピェンロー」を紹介しているので、わかりやすいですね♪中国・広東省に隣接する、広西チワン族自治区の料理として紹介しているそうですよ。
イラストを見てみると白菜、豚バラ肉、鶏もも肉、しいたけ、春雨が入っています。鍋のスープを器に移し、各自好みの塩味を付けて具を浸していただくと書かれていますよ。
日本では、干ししいたけを使うレシピが多く紹介されているようです。けれど、リュウジさんは「鍋を作るのに、干ししいたけを戻すだけで半日かかるのは大変でしょう」と、生のしいたけで作るレシピを考案したとのこと。
干ししいたけには旨味成分のグアニル酸が豊富に含まれていますが、生のしいたけには含まれていないため、グアニル酸を含む調味料「ハイミー」を加えて作っていましたよ。
時短で作れるというので、旬の白菜で作ってみます♪
生のしいたけで時短で作れる♪「ピェンロー鍋」を作ってみた!
【材料】(約2~3人分)
白菜…500~600g ※今回は1/8個使用
しいたけ…1パック ※今回は5個使用
豚バラ薄切り肉…350g
春雨…60~80g
水…800ml
ハイミー…10~12振り
塩…ひとつまみ
ゴマ油…大さじ1
1. 白菜の白い部分を細切りに、葉をざく切りにします。石突きを切り落としたしいたけは、縦4等分にカット。
白菜の白い部分を細切りにすると、火が通りやすくなりますよ。今回使ったしいたけは小さめだったので、縦半分に切るだけに。豚肉は短めに切ってあったので、そのまま使うことにしました。
2. フライパンに白菜、しいたけ、豚肉を重ね、水、ハイミー、ゴマ油を加えて中火で煮立たせます。フタをして、15分ほど煮ます。
水分が出やすい白菜を、下に敷くのがポイントです。「ピェンロー鍋」は、戻した干ししいたけと戻し汁を使うようですが、時短で作れるように生のしいたけを使います。
干ししいたけには、旨味成分のグアニル酸が多く含まれています。ですが、このレシピでは生のしいたけを使うので、グアニル酸を多く含むハイミーで旨味を補いますよ。
たっぷりの水、少量のうま味だし調味料とゴマ油で煮ていきます!
フタをして、強めの中火で煮立つまで10分ほど加熱。スープが沸騰したら弱火にして、15分ほど煮込みました。
3. 春雨を加え、スープに沈めて5分ほど煮込み、ゴマ油を回しかけます。
15分ほど煮込んでフタを開けると、下に敷いた白菜がくったりとしていました。春雨をスープに浸し、やわらかくなるまでさらに5分ほど煮込みます。最後に、香り付けのゴマ油を回しかけたら完成です!
「ピェンロー鍋」は、取り分けた後に適量の塩をかけて調味するので、塩を添えて食卓に出してくださいね。
白菜が甘くてトロトロ♪ほんのりとゴマ油が香る水炊き風鍋
リュウジさん考案の、生しいたけを使った「ピェンロー鍋」が完成しました。干ししいたけを使っていないので、干ししいたけ特有の芳醇な香りはなく、ほんのりとゴマ油の香りが広がる、水炊きのような仕上がりに。
春雨をたっぷりと加えたので、春雨スープのようにも感じます。
食べる分だけお皿に入れて、塩をパラパラとかけていただきます♪
豚肉も白菜も、ほぼ素材の味わい。白菜は白い部分もとろとろで甘味が広がり、豚肉も蒸したような味わいであっさりといただけます。
しいたけもつるっとしていて、春雨も麺感覚でいただけるのですが、スープにほとんど味が付いていないので、物足りない…。味変で一味唐辛子やガーリックパウダーをおすすめしていたので、一味唐辛子をかけてみると、辛みは付きましたが、深みは出ない印象。
今回は時短レシピということで、生のしいたけとグアニル酸を多く含む「ハイミー」で、干ししいたけの旨味へと近づけました。
ゴマ油を加えていますが、ほぼ素材の味わいなので、ヘルシー鍋としては楽しめると思います。
残ったスープでもう一品!「シメの雑炊」も作ってみた♪
【材料】(作りやすい分量)
ご飯…300g
卵…1個
青ねぎ(小口切り)…適量
白いりゴマ…適量
ハイミー…2振り
塩…3~4つまみ
ゴマ油…適量
1. スープが少ない場合は、水(適量・分量外)を加えて中火で温め、ハイミーで味を調えます。洗ったご飯を加え、軽く煮込みます。
ご飯のぬめりを取ることで、さらっとした雑炊に仕上がりますよ。
今回は程よい量のスープが残っていたので、ハイミーと洗ったご飯を加え、中火で3分ほど加熱して、ひと煮立ちさせました。
2. 溶き卵を全体に回しかけたら、弱火にしてフタをします。3分ほど加熱し、塩、青ねぎ、白ゴマ、ゴマ油を全体にかけます。
溶き卵を全体に回しかけ、フタをして弱火で3分くらい加熱しました。
卵が程よく固まったら塩、青ねぎ、手でひねった白ゴマ、ゴマ油を全体にかけて完成です。
「ピェンロー鍋」の残ったスープで作った「シメの雑炊」が、こちらです♪食べてみると、ゴマ油の風味が効いていて、あっさりとした中華粥のよう!
白ゴマがプチプチとしていて香ばしく、雑炊がさらっと喉を通るので、軽やかにいただけました。
生のしいたけだから戻し時間不要!干ししいたけよりもリーズナブル♪
リュウジさん考案の「ピェンロー鍋」は、生のしいたけを使うので、思い立ったらすぐに作れるレシピでした。
干ししいたけで作る「ピェンロー鍋」を食べたことはありませんが、干ししいたけを半日以上戻せば、旨味と香りたっぷりのだしを取れます。生と乾物のしいたけでは、「ピェンロー鍋」を作るときに、かなり味わいに差が出る気がしました。
ですが、生しいたけなら切るだけでよく、干ししいたけに比べるとリーズナブル。手軽にお安く作れるというメリットがありましたよ。
白菜の甘みと豚肉の旨味、つるっとした春雨としいたけをヘルシーにいただけるので、ダイエット鍋としてはよさそうです。そして、後から調味して食べる鍋なので、お好みの調味料を使い、和風、洋風、中華へと味変出来るのもいいなと思います。
気になる方は、ぜひ作ってみてくださいね。
<参考文献>
WEB
『ロケットニュース24~【ピェンロー】中国人は知らないってマジ? 日本でバズった中国料理『ピェンロー鍋』がウマすぎる / 妹尾河童・著『河童のスケッチブック』で一躍有名に~』
https://rocketnews24.com/2019/12/26/1309117/
『フルタヤ椎茸株式会社~生シイタケと干しシイタケの違いについて解説』
https://www.furutaya.com/blog/difference-between-fresh-shiitake-and-dried-shiitake/
それが日本で広まったそうです。干ししいたけを使うレシピが多い中、リュウジさんは時短で作れるようにと、干ししいたけの旨味成分・グアニル酸を含む「ハイミー」と生しいたけでおいしく作れるレシピを公開。さて、どんなお味かな?
リュウジ『マジでこれ食ってれば痩せる』 キムチやナンプラーで深い味わいの「脂肪燃焼海鮮チゲ」作ろう
「ピェンロー鍋」は舞台美術家で作家の妹尾河童さんが広めた鍋
寒くなってきたから、今夜は妹尾河童が紹介していたピェンローを食べる。妹尾河童流のシンプルな食べ方が一番うまい! pic.twitter.com/Wr23SxPALI— 句読点 (@books_qutoten) November 25, 2024
舞台美術家で作家の妹尾河童さんが著書『河童のスケッチブック』で紹介し、日本で広まったと言われているのが「ピェンロー鍋」。
同書をXにポストされている方を発見しました!イラスト付きで「ピェンロー」を紹介しているので、わかりやすいですね♪中国・広東省に隣接する、広西チワン族自治区の料理として紹介しているそうですよ。
イラストを見てみると白菜、豚バラ肉、鶏もも肉、しいたけ、春雨が入っています。鍋のスープを器に移し、各自好みの塩味を付けて具を浸していただくと書かれていますよ。
日本では、干ししいたけを使うレシピが多く紹介されているようです。けれど、リュウジさんは「鍋を作るのに、干ししいたけを戻すだけで半日かかるのは大変でしょう」と、生のしいたけで作るレシピを考案したとのこと。
干ししいたけには旨味成分のグアニル酸が豊富に含まれていますが、生のしいたけには含まれていないため、グアニル酸を含む調味料「ハイミー」を加えて作っていましたよ。
時短で作れるというので、旬の白菜で作ってみます♪
生のしいたけで時短で作れる♪「ピェンロー鍋」を作ってみた!

【材料】(約2~3人分)
白菜…500~600g ※今回は1/8個使用
しいたけ…1パック ※今回は5個使用
豚バラ薄切り肉…350g
春雨…60~80g
水…800ml
ハイミー…10~12振り
塩…ひとつまみ
ゴマ油…大さじ1
1. 白菜の白い部分を細切りに、葉をざく切りにします。石突きを切り落としたしいたけは、縦4等分にカット。
豚肉は、食べやすい長さに切ります。

白菜の白い部分を細切りにすると、火が通りやすくなりますよ。今回使ったしいたけは小さめだったので、縦半分に切るだけに。豚肉は短めに切ってあったので、そのまま使うことにしました。
2. フライパンに白菜、しいたけ、豚肉を重ね、水、ハイミー、ゴマ油を加えて中火で煮立たせます。フタをして、15分ほど煮ます。

水分が出やすい白菜を、下に敷くのがポイントです。「ピェンロー鍋」は、戻した干ししいたけと戻し汁を使うようですが、時短で作れるように生のしいたけを使います。

干ししいたけには、旨味成分のグアニル酸が多く含まれています。ですが、このレシピでは生のしいたけを使うので、グアニル酸を多く含むハイミーで旨味を補いますよ。
たっぷりの水、少量のうま味だし調味料とゴマ油で煮ていきます!

フタをして、強めの中火で煮立つまで10分ほど加熱。スープが沸騰したら弱火にして、15分ほど煮込みました。
3. 春雨を加え、スープに沈めて5分ほど煮込み、ゴマ油を回しかけます。

15分ほど煮込んでフタを開けると、下に敷いた白菜がくったりとしていました。春雨をスープに浸し、やわらかくなるまでさらに5分ほど煮込みます。最後に、香り付けのゴマ油を回しかけたら完成です!
「ピェンロー鍋」は、取り分けた後に適量の塩をかけて調味するので、塩を添えて食卓に出してくださいね。
白菜が甘くてトロトロ♪ほんのりとゴマ油が香る水炊き風鍋

リュウジさん考案の、生しいたけを使った「ピェンロー鍋」が完成しました。干ししいたけを使っていないので、干ししいたけ特有の芳醇な香りはなく、ほんのりとゴマ油の香りが広がる、水炊きのような仕上がりに。
春雨をたっぷりと加えたので、春雨スープのようにも感じます。

食べる分だけお皿に入れて、塩をパラパラとかけていただきます♪
豚肉も白菜も、ほぼ素材の味わい。白菜は白い部分もとろとろで甘味が広がり、豚肉も蒸したような味わいであっさりといただけます。
しいたけもつるっとしていて、春雨も麺感覚でいただけるのですが、スープにほとんど味が付いていないので、物足りない…。味変で一味唐辛子やガーリックパウダーをおすすめしていたので、一味唐辛子をかけてみると、辛みは付きましたが、深みは出ない印象。
今回は時短レシピということで、生のしいたけとグアニル酸を多く含む「ハイミー」で、干ししいたけの旨味へと近づけました。
でも、芳醇な香りまでは再現出来ないので、物足りなさを感じる結果に。
ゴマ油を加えていますが、ほぼ素材の味わいなので、ヘルシー鍋としては楽しめると思います。
残ったスープでもう一品!「シメの雑炊」も作ってみた♪

【材料】(作りやすい分量)
ご飯…300g
卵…1個
青ねぎ(小口切り)…適量
白いりゴマ…適量
ハイミー…2振り
塩…3~4つまみ
ゴマ油…適量
1. スープが少ない場合は、水(適量・分量外)を加えて中火で温め、ハイミーで味を調えます。洗ったご飯を加え、軽く煮込みます。

ご飯のぬめりを取ることで、さらっとした雑炊に仕上がりますよ。

今回は程よい量のスープが残っていたので、ハイミーと洗ったご飯を加え、中火で3分ほど加熱して、ひと煮立ちさせました。
2. 溶き卵を全体に回しかけたら、弱火にしてフタをします。3分ほど加熱し、塩、青ねぎ、白ゴマ、ゴマ油を全体にかけます。

溶き卵を全体に回しかけ、フタをして弱火で3分くらい加熱しました。

卵が程よく固まったら塩、青ねぎ、手でひねった白ゴマ、ゴマ油を全体にかけて完成です。

「ピェンロー鍋」の残ったスープで作った「シメの雑炊」が、こちらです♪食べてみると、ゴマ油の風味が効いていて、あっさりとした中華粥のよう!
白ゴマがプチプチとしていて香ばしく、雑炊がさらっと喉を通るので、軽やかにいただけました。
生のしいたけだから戻し時間不要!干ししいたけよりもリーズナブル♪

リュウジさん考案の「ピェンロー鍋」は、生のしいたけを使うので、思い立ったらすぐに作れるレシピでした。
干ししいたけで作る「ピェンロー鍋」を食べたことはありませんが、干ししいたけを半日以上戻せば、旨味と香りたっぷりのだしを取れます。生と乾物のしいたけでは、「ピェンロー鍋」を作るときに、かなり味わいに差が出る気がしました。
ですが、生しいたけなら切るだけでよく、干ししいたけに比べるとリーズナブル。手軽にお安く作れるというメリットがありましたよ。
白菜の甘みと豚肉の旨味、つるっとした春雨としいたけをヘルシーにいただけるので、ダイエット鍋としてはよさそうです。そして、後から調味して食べる鍋なので、お好みの調味料を使い、和風、洋風、中華へと味変出来るのもいいなと思います。
気になる方は、ぜひ作ってみてくださいね。
<参考文献>
WEB
『ロケットニュース24~【ピェンロー】中国人は知らないってマジ? 日本でバズった中国料理『ピェンロー鍋』がウマすぎる / 妹尾河童・著『河童のスケッチブック』で一躍有名に~』
https://rocketnews24.com/2019/12/26/1309117/
『フルタヤ椎茸株式会社~生シイタケと干しシイタケの違いについて解説』
https://www.furutaya.com/blog/difference-between-fresh-shiitake-and-dried-shiitake/
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