こってりした中華料理を食べる時に、さっぱりとしたスープが一緒にあるとなんとなくほっとしますよね。そうはいっても中華でさっぱりしたスープって?と思っていたら、それに答えるように脇屋シェフが簡単にできる野菜たっぷりスープをYouTubeで紹介していましたよ。
見た目もきれいでおいしそうです。さっそく作ってみました!

【シェフ脇屋の翡翠色ワンタン】はプルン、ツルン、とろん♡具の菜の花ペースト餡は優しいほろ苦で大人味

中華のアイアンシェフとして一躍有名になった脇屋シェフ。東京ヒルトンホテル、キャピトル東急ホテル、リーセントパークホテル総料理長、トゥーランドット游仙境を経て、現在は「Wakiya一笑美茶樓」のオーナーシェフです。中国料理にフランス料理の要素を取り入れた「ヌーベルシノワ」の先駆者として知られています。

脇屋シェフの「ふんわり卵スープ」の材料と作り方

【材料】※2~3人分
トマト…1個
チンゲン菜…1株
卵…2個
鶏がらスープの素(顆粒)…小さじ2
塩…小さじ2
白こしょう…少々
紹興酒…小さじ2
ゴマ油…適量

【シェフ脇屋の簡単中華】赤・黄・緑の色合いが美しい!それぞれ異なる食感が楽しい「卵スープ」作ろう!


チンゲン菜は1cmくらいのざく切りにしておきます。
鶏がらスープの素は500mlのお湯に溶かしておきます。

【作り方】※調理時間:10分
1. トマトは湯剥きして、1cm角程度に切ります。

【シェフ脇屋の簡単中華】赤・黄・緑の色合いが美しい!それぞれ異なる食感が楽しい「卵スープ」作ろう!


2. 鍋に鶏がらスープとチンゲン菜を入れて中火にかけます。

【シェフ脇屋の簡単中華】赤・黄・緑の色合いが美しい!それぞれ異なる食感が楽しい「卵スープ」作ろう!


3. 沸いてきたらトマトを入れます。

【シェフ脇屋の簡単中華】赤・黄・緑の色合いが美しい!それぞれ異なる食感が楽しい「卵スープ」作ろう!


4. 塩、こしょう、紹興酒を加えます。

【シェフ脇屋の簡単中華】赤・黄・緑の色合いが美しい!それぞれ異なる食感が楽しい「卵スープ」作ろう!


5. トマトが浮き上がってきたら弱火にして、溶いた卵を渦を巻くように回し入れます。

【シェフ脇屋の簡単中華】赤・黄・緑の色合いが美しい!それぞれ異なる食感が楽しい「卵スープ」作ろう!


6. 静かにかき回し、卵がふんわりしてきたら火を強め、ブクっときたらすぐに火を止めてゴマ油をかけます。


【シェフ脇屋の簡単中華】赤・黄・緑の色合いが美しい!それぞれ異なる食感が楽しい「卵スープ」作ろう!


7. 器に盛りつけて出来上がりです。

【シェフ脇屋の簡単中華】赤・黄・緑の色合いが美しい!それぞれ異なる食感が楽しい「卵スープ」作ろう!


赤に黄色に緑と目にも楽しい一品ですが、飲んでみるととてもやさしい味でトマトの酸味と鶏がらスープの相性がとてもいいことに驚きます。ふわふわの玉子、柔らかいトマト、少しだけ歯ごたえを残したチンゲン菜がどれもやさしい食感で、病気の時でもこのスープを飲んだら元気になるだろうなと思うほどにおいしい味でした。今回用意出来たトマトはけっこう大きめのものでしたが、あまりにおいしくて全部飲んで(食べて?)しまいました。この味がこんなに簡単にできるのなら、中華料理を作るときに一緒に作りたいスープです。

脇屋シェフはYouTubeで料理を紹介するときに、必ず料理の中国名を教えてくれます。このスープは「蕃茄蛋花湯」という名前で、蕃茄はトマト、蛋花は玉子の花を咲かせること、湯はスープのことですので、文字通りトマトと玉子のスープということになります。中華料理の名前は直接的に食材を表す言葉や花や景色に例えた言葉など様々ですので、料理名だけで完成形を想像しようとするとなかなか当たりません。中華街で漢字だけしか書かれていないメニューに出くわすと緊張するのはわたしだけではないと思うのですが、いかがでしょう?

今回久しぶりにトマトを湯剥きしましたが、思ったより大きいトマトでしたのでトマトの頭がお湯から出てしまいました。「あっ!」と思いましたが、途中で引き返せません…とっさに穴あきお玉でトマトを転がして無事湯剥きできました。ほっ。皮付きのまま作ってもいいのですが、このスープには皮の食感は不向きだと思いますので面倒でも湯剥きをおススメします。
ほんの数分ですので、おいしさのためなら手間はかけた方がよいです。

本当に簡単でおいしいスープですので、ぜひ作ってみてください!
編集部おすすめ