自宅の古民家改装で忙しい志麻さんですが、日本テレビの人気番組「沸騰ワード10」では相変わらず伝説の家政婦として、派遣先でその腕を振るっていますね。2025年1月10日放送回では、リクエストを踏まえながらの料理でした。
なかでも目を引いたのは数人分をまとめて1個分として作ったとても大きなハンバーグ。それが「タイ風あんかけ鶏肉ハンバーグ」です。さっそく作ってみました!

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志麻さんは辻調理師専門学校、辻調グループフランス校の卒業生で、三つ星レストラン「ジョルジュ・ブラン」での修業後は、老舗フランス料理店やビストロで15年間料理人を務めていました。その経験を活かして、家庭の冷蔵庫にある食材で1週間分のつくりおきを3時間で仕上げることから、「予約がとれない伝説の家政婦」という異名を持っています。

志麻さんの「タイ風あんかけ鶏肉ハンバーグ」の材料と作り方

【材料】※5~8人分
鶏ひき肉…800g
絹ごし豆腐…1個
卵…1個
厚揚げ…1個
れんこん…1/2個
しいたけ…3個
塩…適量
白こしょう…適量

【志麻さんのアジアンおかず】鶏ひき肉と豆腐でヘルシー♪巨大な「タイ風あんかけハンバーグ」作ろう!


れんこんと厚揚げは角切りにしておきます。
しいたけは軸をはずして傘部分を角切りにしておきます。
※今回は軸も角切りにして使っています。

セロリ…適量
赤玉ねぎ…1/2個
パクチー…適量

【志麻さんのアジアンおかず】鶏ひき肉と豆腐でヘルシー♪巨大な「タイ風あんかけハンバーグ」作ろう!


セロリと赤玉ねぎは薄切りにしておきます。
パクチーは食べやすい大きさに切っておきます。

サラダ油…適量
ナンプラー…30ml
水…100ml
砂糖…大さじ3
片栗粉…小さじ1/2
にんにく…2かけ
レモン(国産)…お好みで
青唐辛子…お好みで
※今回は入れていませんが、入れるときは輪切りにしておきます。

【志麻さんのアジアンおかず】鶏ひき肉と豆腐でヘルシー♪巨大な「タイ風あんかけハンバーグ」作ろう!


にんにくはみじん切りにしておきます。
レモンは絞っておきます。


【作り方】※調理時間:25分
1. 耐熱皿にれんこんを並べてラップをかけ、600Wの電子レンジで約4~5分加熱します。

【志麻さんのアジアンおかず】鶏ひき肉と豆腐でヘルシー♪巨大な「タイ風あんかけハンバーグ」作ろう!


2. ボウルに絹ごし豆腐、卵、鶏ひき肉、塩、こしょうを入れて混ぜます。

【志麻さんのアジアンおかず】鶏ひき肉と豆腐でヘルシー♪巨大な「タイ風あんかけハンバーグ」作ろう!


3. れんこん、しいたけ、厚揚げを加えて混ぜます。

【志麻さんのアジアンおかず】鶏ひき肉と豆腐でヘルシー♪巨大な「タイ風あんかけハンバーグ」作ろう!


4. フライパンにサラダ油を引いて強火にかけ、3を全部入れて押し付けます。焼ける音がしてきたら中火にして、水分が飛んだら弱火にしてフタをします。

【志麻さんのアジアンおかず】鶏ひき肉と豆腐でヘルシー♪巨大な「タイ風あんかけハンバーグ」作ろう!


5. 火が入ったら裏返して、フタをして焼きます。

【志麻さんのアジアンおかず】鶏ひき肉と豆腐でヘルシー♪巨大な「タイ風あんかけハンバーグ」作ろう!


6. 鍋に水、ナンプラー、片栗粉を入れて混ぜます。

【志麻さんのアジアンおかず】鶏ひき肉と豆腐でヘルシー♪巨大な「タイ風あんかけハンバーグ」作ろう!


7. とろみがついたら火を止めてレモン、青唐辛子(あれば)、にんにく、砂糖を加えて混ぜます。

【志麻さんのアジアンおかず】鶏ひき肉と豆腐でヘルシー♪巨大な「タイ風あんかけハンバーグ」作ろう!


8. ハンバーグを器に盛りつけてあんをかけ、セロリ、赤玉ねぎ、パクチーを順に乗せて出来上がりです。

【志麻さんのアジアンおかず】鶏ひき肉と豆腐でヘルシー♪巨大な「タイ風あんかけハンバーグ」作ろう!


ハンバーグ好きなわたしにとっては、ハンバーグは大きければ大きいほどいいのですが、26cmのフライパンで焼いたハンバーグはパーティー用としか思えない大きさです。しかもその上にあんとたっぷりの野菜が乗った山のような姿は、思わず二郎系と呼びたくなるようなフォルムですね。

端の方から箸で切って食べてみると、柔らかな食感のひき肉の中に、厚揚げの弾力とれんこんの歯応えが潜んでいて、案外しっかりとした食べ応えを感じました。
ナンプラーとにんにくの効いたあんとパクチーの組み合わせは完全にエスニックですし、その間でバランスを取っているセロリと赤玉ねぎのシャリっとした食感も楽しめる、おいしいハンバーグです。今回は唐辛子なしで作りましたが、エスニック好きな方には唐辛子はオススメです。

タイ料理になくてはならないナンプラーですが、あまりに独特な香りのため好き嫌いが分かれます。ナンプラーはベトナムのヌクマム同様、主に魚と塩を原料として作られる魚醤として有名で、日本のしょうゆのように、たいていのタイ料理で使われているほど親しまれている調味料です。塩漬けにして魚を長期保存するという方法は世界各地にありますが、どういうわけか魚醤を料理に使うのは一部の例外を除けばアジアに集中しているようです。魚醤は中国発祥という説もありますが、なんとなくこの魚臭さを受け入れられるか受け入れられないかの国民性の違いのような気もします。

このレシピはベースになっているのが鶏ひき肉と絹ごし豆腐ですので、ハンバーグなのにとてもヘルシーな料理です。しかもたっぷり野菜も乗っていますので、まさに健康的な一品ですが、味がついているとはいえハンバーグ単体ではちょっと味が淡泊で、物足りないと感じるかもしれません。ですがそこにナンプラー風味のあんが加わると、しっとりと食べられるだけでなく、ナンプラー特有の香りや味がハンバーグの味わいを変化させてくれます。冷奴にしょうゆを垂らすと豆腐の味が引き立つような、そんな効果を感じます。

かなりボリュームのあるエスニックなハンバーグができますので、ぜひ作ってみてください!
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