あずきバーといえば老舗井村屋さんの看板商品ですが、では、バンダイさんから発売された「超合金あずきバーロボ」はご存じでしょうか?子供の頃のあこがれだったおもちゃ「超合金」とまさかのあずきバーのコラボです。こんなふざけた商品企画(失礼!)が実現した理由は、あずきバーのとんでもない硬さによるものなのです。
【ニッカウヰスキー公式】甘いもので酒を飲む!ハイボールに井村屋のアイスバーを突っ込んでみた!
井村屋さんのあずきバーで本当に釘を打ってみた!!
みなさんは「マジンガーZ」というアニメをご存じでしょうか?実際に見たことはなくても、水木一郎さんが歌の最後に「マ・ジ・ン・ガーZ!!」とまるで叫ぶかのように歌い上げるところだけはいろいろな番組で見たことがあるかと思います。このマジンガーZは超合金Zという架空の金属で作られているという設定で、当時バンダイさんのグループ会社だったポピーさんからキャラクター玩具として発売されて、とんでもない人気になりました。この超合金はその後もいろいろな玩具に使われてバンダイさんのブランドになりましたが、マジンガーZのおかげで超合金Zは「この世で一番硬い金属」として認知されるようになったのです。
出典:バンダイナムコグループ公式通販サイト | プレミアムバンダイ
一方井村屋さんといえばお菓子メーカーの老舗ですが、あずきバーは1973年に誕生してから現在も販売されています。間違いなく井村屋さんの代表商品なのですが、日本のスーパーの9割で販売されているというとんでもない人気商品であると同時にとんでもなく硬いというイメージで知られています。本当かどうかは分かりませんが齧ったら歯が折れたという噂もあるほどの硬さで、果たしてどのくらい硬いのか試すためにトンカチの代わりにあずきバーを使って釘を打った人がいたとかいないとか。本当にそんなことが可能な硬さなのか、実際に試してみることにしました(笑)。
【用意するもの】
あずきバー…1本(6本入りのBOXあずきバーでも可)
板…1枚
釘…1本
あずきバーは1本あれば事足りるのですが、なぜか近所のスーパーには6本入りの「BOXあずきバー」しかありませんでしたので今回はBOXを購入。もし失敗して割れてしまった時の予備だと思えばいいし、どちらにせよ食べればいいので問題なしです。また釘を打っている途中で割れて飛び散ると大変ですので袋をかぶせようと思っていたのですが、幸いにも1本ずつビニールで個包装されていました。なので、このまま使用します。この方が衛生的ですので丁度よかったです。
釘は自宅にあったのが全部ネジ式でしたが釘を打つだけなのでネジ釘を使うことにし、板は厚さも丁度よさそうでしたのでかまぼこ板にしました。あずきバーには広い面と狭い面がありますが、釘を打つならなんとなくですが狭い面の方がよさそうです。
かまぼこ板に釘の先をちょっとだけ刺してさっそくあずきバーをまずは軽く打ち下ろしてみましたが、この程度ではさすがに釘は入っていきません。幸いあずきバーにもダメージはなさそうでしたので、次はもう少し力を入れてみました。ちょっと手ごたえがありましたのでそのまま数回打ち下ろしてみましたが、あずきバーを覆っているビニールに跡がつくくらいであずきバー本体は問題なさそうです。
これは行けるぞ!とさらに力を入れて何度も打ち下ろすと、釘が次第にかまぼこ板に深く刺さっていきました。割れてしまう感じもしないのでさらに力を入れて打ち下ろすと、とうとうかまぼこ板の裏側に釘の頭が見えてきました。これ以上叩くと下の台に刺さってしまうので実験はここまで。あずきバーを覆っているビニールについた跡は増えていましたが、本体はほぼ無傷でした。
あずきバーを振り下ろした力が釘をかまぼこ板にめり込ませる力になったわけですが、当然釘と板の間には抵抗力が働きますので、あずきバーがこれほど硬くなければ抵抗力に負けて割れてしまいます。恐るべし、あずきバー。ちなみにこの後ちょっと齧ってみましたが、本当に歯の方が負けて折れてしまいそうでしたので止めて、ゆっくりと溶かしながらおいしく頂きました。
さてさて、実験は成功?したものの、なぜあずきバーはこんなに硬いのか?という疑問が残ります。実際に井村屋さんのウェブサイトを見ると、「※固く凍っているため、歯を痛めないようにご注意ください」。という注意書きまでちゃんと掲載されています。実は少し前、どの番組だったかは忘れてしまいましたがレポーターが井村屋さんに行き、その硬さの秘密を実際に工場で確認するという番組が放送されていました。
一般的に販売されているアイスクリームは安定剤や乳化剤といった口当たりをよくする添加物を使用していますが、あずきバーにはこれが入っていません。以前はコーンスターチも使っていましたが小豆にこだわってきた菓子メーカーとして味を追求した結果、あずきパウダーでの代用に成功。現在販売されているあずきバーは原材料に砂糖、小豆、水あめ、食塩の4種類しか使っていないため、硬くなりにくくする乳固形分も入っていません。また消費者の嗜好が変化したことを受けて砂糖の含有率を減らして3~4割ほど甘さを控えめにしたため、発売当初に比べてさらに硬くなっているとのことでした。
そもそもの始まりが「ぜんざいをそのままアイスにする」という発想で作られているので決して硬さを追求したわけではなく、味わいを追求した結果硬くなったのです。
このあずきバーと超合金という二つの硬いものがコラボした結果生まれたのが「超合金あずきバーロボ」ですが、なんとあずきバーが変形してロボになるというこだわりの詰まった超合金ロボです。この「超合金あずきバーロボ」は「東京おもちゃショー2024」で発表され、バンダイナムコグループの公式通販サイト「プレミアムバンダイ」で予約受付を開始していましたが、既に締め切られています。1万円を超える高価格アイテムですが、あっという間に売り切れたとのことですので、やはり超合金人気はすごいのですね。
出典:TAMASHII WEB shop
ちなみに制作を手掛けた「TAMASHII NATIONS(魂ネイションズ)」さんと井村屋さんの当時のやり取りは井村屋さんの公式Xで確認することができますが、
「──拝啓、井村屋様。開発を進めていた 超合金のあずきバー、完成しました。やっぱりロボになっちゃいました」
という報告に対し
「やはり予想を裏切らず #超合金 となりましたか。 ……弊社として全く問題ございません。」
と返した上で
「変形シーンを何度も何度も確認いたしました。 想像を超えるギミックで、御社の技術力・創造力に感服する次第でございます。」
としているあたりは、老舗ながら井村屋さんの懐の広さを感じます。「やっぱり」とは書いていますが、バンダイさんからの依頼ですから、最初から超合金ロボの予定だったのでは?と勘ぐってしまうのはわたしだけでしょうか??
毎月1日は「あずきの日」、中でも7月1日は「井村屋あずきバーの日」に制定されています。釘は打たなくても大丈夫ですから、ぜひ硬いあずきバーを召し上がってみてください!
ということで、あずきバーの硬さは本当に超合金並みなのか、さっそく試してみました!
【ニッカウヰスキー公式】甘いもので酒を飲む!ハイボールに井村屋のアイスバーを突っ込んでみた!
井村屋さんのあずきバーで本当に釘を打ってみた!!
みなさんは「マジンガーZ」というアニメをご存じでしょうか?実際に見たことはなくても、水木一郎さんが歌の最後に「マ・ジ・ン・ガーZ!!」とまるで叫ぶかのように歌い上げるところだけはいろいろな番組で見たことがあるかと思います。このマジンガーZは超合金Zという架空の金属で作られているという設定で、当時バンダイさんのグループ会社だったポピーさんからキャラクター玩具として発売されて、とんでもない人気になりました。この超合金はその後もいろいろな玩具に使われてバンダイさんのブランドになりましたが、マジンガーZのおかげで超合金Zは「この世で一番硬い金属」として認知されるようになったのです。

出典:バンダイナムコグループ公式通販サイト | プレミアムバンダイ
一方井村屋さんといえばお菓子メーカーの老舗ですが、あずきバーは1973年に誕生してから現在も販売されています。間違いなく井村屋さんの代表商品なのですが、日本のスーパーの9割で販売されているというとんでもない人気商品であると同時にとんでもなく硬いというイメージで知られています。本当かどうかは分かりませんが齧ったら歯が折れたという噂もあるほどの硬さで、果たしてどのくらい硬いのか試すためにトンカチの代わりにあずきバーを使って釘を打った人がいたとかいないとか。本当にそんなことが可能な硬さなのか、実際に試してみることにしました(笑)。
【用意するもの】
あずきバー…1本(6本入りのBOXあずきバーでも可)
板…1枚
釘…1本

あずきバーは1本あれば事足りるのですが、なぜか近所のスーパーには6本入りの「BOXあずきバー」しかありませんでしたので今回はBOXを購入。もし失敗して割れてしまった時の予備だと思えばいいし、どちらにせよ食べればいいので問題なしです。また釘を打っている途中で割れて飛び散ると大変ですので袋をかぶせようと思っていたのですが、幸いにも1本ずつビニールで個包装されていました。なので、このまま使用します。この方が衛生的ですので丁度よかったです。
釘は自宅にあったのが全部ネジ式でしたが釘を打つだけなのでネジ釘を使うことにし、板は厚さも丁度よさそうでしたのでかまぼこ板にしました。あずきバーには広い面と狭い面がありますが、釘を打つならなんとなくですが狭い面の方がよさそうです。

かまぼこ板に釘の先をちょっとだけ刺してさっそくあずきバーをまずは軽く打ち下ろしてみましたが、この程度ではさすがに釘は入っていきません。幸いあずきバーにもダメージはなさそうでしたので、次はもう少し力を入れてみました。ちょっと手ごたえがありましたのでそのまま数回打ち下ろしてみましたが、あずきバーを覆っているビニールに跡がつくくらいであずきバー本体は問題なさそうです。

これは行けるぞ!とさらに力を入れて何度も打ち下ろすと、釘が次第にかまぼこ板に深く刺さっていきました。割れてしまう感じもしないのでさらに力を入れて打ち下ろすと、とうとうかまぼこ板の裏側に釘の頭が見えてきました。これ以上叩くと下の台に刺さってしまうので実験はここまで。あずきバーを覆っているビニールについた跡は増えていましたが、本体はほぼ無傷でした。

あずきバーを振り下ろした力が釘をかまぼこ板にめり込ませる力になったわけですが、当然釘と板の間には抵抗力が働きますので、あずきバーがこれほど硬くなければ抵抗力に負けて割れてしまいます。恐るべし、あずきバー。ちなみにこの後ちょっと齧ってみましたが、本当に歯の方が負けて折れてしまいそうでしたので止めて、ゆっくりと溶かしながらおいしく頂きました。
さてさて、実験は成功?したものの、なぜあずきバーはこんなに硬いのか?という疑問が残ります。実際に井村屋さんのウェブサイトを見ると、「※固く凍っているため、歯を痛めないようにご注意ください」。という注意書きまでちゃんと掲載されています。実は少し前、どの番組だったかは忘れてしまいましたがレポーターが井村屋さんに行き、その硬さの秘密を実際に工場で確認するという番組が放送されていました。
一般的に販売されているアイスクリームは安定剤や乳化剤といった口当たりをよくする添加物を使用していますが、あずきバーにはこれが入っていません。以前はコーンスターチも使っていましたが小豆にこだわってきた菓子メーカーとして味を追求した結果、あずきパウダーでの代用に成功。現在販売されているあずきバーは原材料に砂糖、小豆、水あめ、食塩の4種類しか使っていないため、硬くなりにくくする乳固形分も入っていません。また消費者の嗜好が変化したことを受けて砂糖の含有率を減らして3~4割ほど甘さを控えめにしたため、発売当初に比べてさらに硬くなっているとのことでした。
そもそもの始まりが「ぜんざいをそのままアイスにする」という発想で作られているので決して硬さを追求したわけではなく、味わいを追求した結果硬くなったのです。
このあずきバーと超合金という二つの硬いものがコラボした結果生まれたのが「超合金あずきバーロボ」ですが、なんとあずきバーが変形してロボになるというこだわりの詰まった超合金ロボです。この「超合金あずきバーロボ」は「東京おもちゃショー2024」で発表され、バンダイナムコグループの公式通販サイト「プレミアムバンダイ」で予約受付を開始していましたが、既に締め切られています。1万円を超える高価格アイテムですが、あっという間に売り切れたとのことですので、やはり超合金人気はすごいのですね。

出典:TAMASHII WEB shop
ちなみに制作を手掛けた「TAMASHII NATIONS(魂ネイションズ)」さんと井村屋さんの当時のやり取りは井村屋さんの公式Xで確認することができますが、
「──拝啓、井村屋様。開発を進めていた 超合金のあずきバー、完成しました。やっぱりロボになっちゃいました」
という報告に対し
「やはり予想を裏切らず #超合金 となりましたか。 ……弊社として全く問題ございません。」
と返した上で
「変形シーンを何度も何度も確認いたしました。 想像を超えるギミックで、御社の技術力・創造力に感服する次第でございます。」
としているあたりは、老舗ながら井村屋さんの懐の広さを感じます。「やっぱり」とは書いていますが、バンダイさんからの依頼ですから、最初から超合金ロボの予定だったのでは?と勘ぐってしまうのはわたしだけでしょうか??
毎月1日は「あずきの日」、中でも7月1日は「井村屋あずきバーの日」に制定されています。釘は打たなくても大丈夫ですから、ぜひ硬いあずきバーを召し上がってみてください!
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