車から降りる時、どんなことに注意を払っていますか?ドアの周りに人がいないかや後ろから車が来ていないかなど、気をつけないといけないこと、ありますよね。でも、どんなに注意を払っても「ヒヤッ」としたこともあるのでは?そんな「ヒヤッ」を防いでくれる画期的なドアの開け方をSNSで見つけました。
それが「オランダ人の車のドアの開け方」。奇妙な開け方をするので、さっそく試してみましたよ!「ヒヤッ」としない開け方をオランダ人から学びましょう!

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実は自転車大国・オランダ

自転車がポピュラーな交通手段であるオランダ。
買い物や通勤・通学、レジャーなど、自転車が生活に馴染んでいるそうです。ウィキペディアによると、人口一人当たりの自転車台数が1.3台で世界一とのこと(2007年時点)。

え、自転車を2台以上持ってる人がいるってこと?
筆者は漕ぐのが面倒くさすぎて、ここ10年くらい自転車に乗ってません。

【オランダ人の“奇妙な”車のドアの開け方】安全のためなの!?自転車大国なことと関係アリ!真似しよう
アムステルダムと自転車

画像:Photo AC

「オランダ 自転車」で検索すると、出てくる出てくる!オランダの自転車画像。
こちらはアムステルダムの青空と自転車らしいですが、こんなおしゃれなところなら筆者も自転車漕げそう。

なんでオランダで自転車?と思うのですが、どうやらオランダは国土が平坦だそうで、そんなところが自転車向きなんでしょうね。

自転車大国だからこそ注意が必要な「車」

たくさんの自転車ユーザーが街を走っているわけですから、車を運転する人たちもやはり自転車への配慮が必要になります。
運転しているときはもちろん、ドアを開けるときも、後ろから自転車が来ていないか、しっかり確認しないといけません。

そのための車のルールのひとつが、「ダッチリーチ」。

【オランダ人の“奇妙な”車のドアの開け方】安全のためなの!?自転車大国なことと関係アリ!真似しよう
ダッチリーチ


お分かりでしょうか。

これ、ドアを開ける瞬間の筆者の視界。
この画像を見ただけで、鋭い人は「ほぅ、ダッチリーチですか」となるくらいダッチリーチの全てが詰まっています。

要は、「ドアから遠い方の手でドアを開ける」ということ。
運転席に座っていることはハンドルが映り込んでいることから明らか。
しかし、ドアに手をかけているのは筆者の左手です。

これって結構体を捻らないとできないんですよ。
ダッチリーチについて調べているときは「なーんだ、そんなこと?」と思ったんですが、やってみると意外ときつい。

【オランダ人の“奇妙な”車のドアの開け方】安全のためなの!?自転車大国なことと関係アリ!真似しよう
ダッチリーチの視界


しかし、こうやって体を捻ると、窓の外の確認はこんなところまで見ることができます。
しっかり後方の確認ができていますね。
当然のことながら、安全に十分な配慮をするために筆者はとある駐車場で試しています。

駐車場ですから、そんな猛スピードの自転車が後ろから来ているなんてことはありませんが、路上ならどうでしょう?
後ろから来る自転車を見逃したら、大事故になりかねません。

後方確認は運転の基本中の基本。

それは車から降りるとき、ひいてはドアを開ける時も然りなのです。

日本でもダッチリーチの呼びかけが広まっている

インターネットで「ダッチリーチ」と検索すると、JAF Mate onlineや一般社団法人日本サイクルツーリズム推進協会などでもダッチリーチの呼びかけページが出てきます。

ドア開放が原因の事故を「ドア開け事故」と呼ぶようなのですが、警視庁の統計によると2020年に東京都内で発生した「ドア開け事故」は222件に上り、うち6名が重傷を負っているとのこと。
ちなみに2019年は268件、2018年は355件。
減ってきてはいるものの依然として事故件数は少なくありません。

過去には死者も出ている「ドア開け事故」。
決して他人事ではありません。

【オランダ人の“奇妙な”車のドアの開け方】安全のためなの!?自転車大国なことと関係アリ!真似しよう
運転手

画像:Photo AC

そして重要なのが、ダッチリーチは「運転席に座る人だけのものではない」ということ。
助手席や後部座席の人も、同じようにドアから遠い方の手で開ける。
そして開ける時にはしっかり周りを確認するのを徹底した方が良さそうです。

安全を思えばこそ!慣れてしまえばなんてことはないダッチリーチ

【オランダ人の“奇妙な”車のドアの開け方】安全のためなの!?自転車大国なことと関係アリ!真似しよう
後部座席もダッチリーチ

画像:Photo AC

実際にやってみて、体を捻らないといけないのはハードルが高いと感じました。ですが、だからこそ後方確認を意識的にできるというものでしたよ。


ダッチリーチを取り入れて、安全に努めましょう!
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