管理栄養士のともゆみです。テレビ朝日系列の朝の情報番組『グッド!モーニング』で、食べる熱中症対策として「塩バナナ」が最近注目されていると紹介されていました。
【大量に作れる熱中症対策】疲労回復にも!「スポーツドリンク」手作りしてみた!塩と水の黄金比とは!?
テレビ朝日系列で毎朝放送されている情報番組『グッド!モーニング』で、気になるニュースが紹介されていました。熱中症対策として「塩バナナ」が最近注目されているというのです。作り方はとても簡単で、バナナに塩をかけるだけ。考案したのは、日本トレイルランニング協会会長で医師の福田六花さんです。実際に、山を走る過酷なレースで塩バナナを提供したところ、熱中症や足をつる人が減ったといいます。厚生労働省も、熱中症対策の事例として紹介しているとのこと。
では、なぜ塩バナナが熱中症予防に効果的なのでしょうか?
熱中症とは
熱中症とは、高温多湿な環境下で、体内の水分、塩分バランスが崩れたり、体温調節機能がうまく働かなくなったりして引き起こされる不調の総称です。大量の発汗や筋肉痛、頭痛、吐き気、倦怠感などの症状が現れ、重症になると意識障害が起こることもあります。
予防のポイントは、暑さを避けること、そしてこまめな水分補給です。
熱中症と塩バナナ
バナナには、カリウムやマグネシウムが豊富に含まれています。1本あたりのカリウムは約360mg、マグネシウムは約32mgと、果物の中ではかなり高め。ただし、バナナにはナトリウムがほとんど含まれていません。
そこで福田医師は、バナナに塩を振りかけてナトリウムを補う「塩バナナ」にすることで、熱中症予防に高い効果を発揮すると紹介していました。
さらにバナナは、すぐにエネルギーに変わる果糖やブドウ糖に加え、ゆっくりエネルギーになるでんぷんも含まれていて、スポーツ時のエネルギー補給にもぴったり。失われたミネラルの補給も同時にできるので、足のつりや筋肉のけいれん予防にも役立ちます。
一方、バナナにはナトリウムがほとんど含まれていません。汗とともに大量のナトリウムが失われると、低ナトリウム血症により、めまいや倦怠感などが起き、失神に陥ることもあります。
山を走る過酷なレースでは、バナナはぴったりな補給源なのでしょうね。そこにバナナにはほとんど含まれていないナトリウムを塩で補い、塩バナナとしたのには納得がいきますね。
福田医師は、レースだけでなく、「汗をすごくかく職場で働いている方、スポーツをする方、夜中に足がつる方、そういった方に塩バナナをとっていただきたい」と話していました。
「塩バナナ」を食べてみた!
それでは実際に、塩バナナを食べてみたいと思います。
バナナに天然塩を適量振りかけます↓
一口大の大きさに切っていただきます。
……あ、違和感ないですね。塩がアクセントになっていて、むしろバナナの甘さが引き立っている感じがします。
「熱中症対策のためだから仕方なく食べる」ではなく、普通においしい”塩バナナ”として食べられます。猛暑の屋外にいたら、むしろ塩味がうれしく感じるかもしれません。
塩バナナは、発汗によって失われるミネラルを補えるうえ、エネルギー源としても優秀。食べても違和感がなく、おいしく続けやすいのもポイントです。
福田医師は「汗をよくかく仕事の方、スポーツをする方、夜中に足がつる方にもおすすめ」と話していました。
食べる熱中症対策として、知っておいて損はないと思います。
参考web:
スポーツ・運動にバナナが良い理由|運動時の栄養補給NO.1はバナナ!|バナナはスミフル
https://www.sumifru.co.jp/trivia/sports/
参考文献:
かしこく摂って健康になる くらしに役立つ栄養学 監修 新出真理 ナツメ社
バナナに塩を振りかけるだけというシンプルな方法なのですが、実際に山を走る過酷なレースで提供したところ、熱中症になる人が減ったそうです。今回は、そんな塩バナナについて詳しく掘り下げてみたいと思います。味も実際に確かめてみますね。
【大量に作れる熱中症対策】疲労回復にも!「スポーツドリンク」手作りしてみた!塩と水の黄金比とは!?
テレビ朝日系列で毎朝放送されている情報番組『グッド!モーニング』で、気になるニュースが紹介されていました。熱中症対策として「塩バナナ」が最近注目されているというのです。作り方はとても簡単で、バナナに塩をかけるだけ。考案したのは、日本トレイルランニング協会会長で医師の福田六花さんです。実際に、山を走る過酷なレースで塩バナナを提供したところ、熱中症や足をつる人が減ったといいます。厚生労働省も、熱中症対策の事例として紹介しているとのこと。
では、なぜ塩バナナが熱中症予防に効果的なのでしょうか?

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熱中症とは
熱中症とは、高温多湿な環境下で、体内の水分、塩分バランスが崩れたり、体温調節機能がうまく働かなくなったりして引き起こされる不調の総称です。大量の発汗や筋肉痛、頭痛、吐き気、倦怠感などの症状が現れ、重症になると意識障害が起こることもあります。
予防のポイントは、暑さを避けること、そしてこまめな水分補給です。
汗とともに、ナトリウムだけでなく、カリウム、マグネシウム、鉄などのミネラルも失われます。

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熱中症と塩バナナ
バナナには、カリウムやマグネシウムが豊富に含まれています。1本あたりのカリウムは約360mg、マグネシウムは約32mgと、果物の中ではかなり高め。ただし、バナナにはナトリウムがほとんど含まれていません。
そこで福田医師は、バナナに塩を振りかけてナトリウムを補う「塩バナナ」にすることで、熱中症予防に高い効果を発揮すると紹介していました。

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さらにバナナは、すぐにエネルギーに変わる果糖やブドウ糖に加え、ゆっくりエネルギーになるでんぷんも含まれていて、スポーツ時のエネルギー補給にもぴったり。失われたミネラルの補給も同時にできるので、足のつりや筋肉のけいれん予防にも役立ちます。

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一方、バナナにはナトリウムがほとんど含まれていません。汗とともに大量のナトリウムが失われると、低ナトリウム血症により、めまいや倦怠感などが起き、失神に陥ることもあります。
山を走る過酷なレースでは、バナナはぴったりな補給源なのでしょうね。そこにバナナにはほとんど含まれていないナトリウムを塩で補い、塩バナナとしたのには納得がいきますね。
福田医師は、レースだけでなく、「汗をすごくかく職場で働いている方、スポーツをする方、夜中に足がつる方、そういった方に塩バナナをとっていただきたい」と話していました。
「塩バナナ」を食べてみた!
それでは実際に、塩バナナを食べてみたいと思います。
バナナに天然塩を適量振りかけます↓

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一口大の大きさに切っていただきます。

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……あ、違和感ないですね。塩がアクセントになっていて、むしろバナナの甘さが引き立っている感じがします。
「熱中症対策のためだから仕方なく食べる」ではなく、普通においしい”塩バナナ”として食べられます。猛暑の屋外にいたら、むしろ塩味がうれしく感じるかもしれません。
塩バナナは、発汗によって失われるミネラルを補えるうえ、エネルギー源としても優秀。食べても違和感がなく、おいしく続けやすいのもポイントです。
福田医師は「汗をよくかく仕事の方、スポーツをする方、夜中に足がつる方にもおすすめ」と話していました。
食べる熱中症対策として、知っておいて損はないと思います。
参考web:
スポーツ・運動にバナナが良い理由|運動時の栄養補給NO.1はバナナ!|バナナはスミフル
https://www.sumifru.co.jp/trivia/sports/
参考文献:
かしこく摂って健康になる くらしに役立つ栄養学 監修 新出真理 ナツメ社
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