なすのおいしい季節、今日はちょっと南仏気分の一皿に挑戦してみます。参考にするのは「三國清三シェフ」の公式YouTubeチャンネル『オテル・ドゥ・ミクニ』で紹介していた「なすの南仏風」。
作り方は驚くほど簡単なのに、ごちそう感たっぷりなんだそうです。オーブンで焼く前に軽く焼き色をつけるひと手間で、香ばしさと旨みがぐっとアップ。ツナやトマト、ハーブが溶け合う香りが、南仏っぽさを前面に押し出すのでしょうね。ワインにもご飯にも合うとのことで、さっそく作ってみますよ。

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巨匠・三國シェフの公式YouTubeで、家フレンチを気軽に

今回参考にしたのは、三國清三シェフの公式YouTube『オテル・ドゥ・ミクニ』。巨匠の手元を間近にのぞき見しながら、家の台所でも作りやすい”普段の食材でできる本格フレンチ”をはじめ、ちょっとしたコツを短い動画でやさしく教えてくれるチャンネルです。時折巨匠が見せるユーモアにほっとしちゃうんですよねぇ。というわけで、今日はなすが主役の「なすの南仏風」に挑戦してみます。さっそく材料と作り方を見ていきましょう。

南仏を感じる3要素と、違いを生む”先に焼く”ひと手間

【シェフ三國の夏なす】サクサク香ばしい♪オリーブ油とハーブ香る「なすの南仏風」が果肉とろっとろな件


いろいろ調べてみると、”南仏風”のコツは「季節の野菜や魚介 × オリーブオイル × ハーブ」の3要素の掛け合わせのよう。シンプルな火入れに、豊かな香りを重ねていくのが肝です。今回ご紹介するレシピでは、乾燥バジル・オレガノ・パセリに生タイムを合わせて南仏らしい香りに仕上げていますが、ハーブはお好みでOK。
ミントやローズマリーに置き換えても、1種類だけでも楽しめます。ハーブ次第で表情が変わるのも魅力です。また、魚介にはツナ缶をチョイス。缶詰ならお手軽に南仏風を表現できますね。

そして最大のポイントは、オーブンで焼く前に”なすに焼き色をつける”こと。先に焼き目をつけることで風味がぐっと引き出されて、香ばしさがプラスされるみたい。後からのせる具材やオイル、ハーブともなじみやすくなる、納得のコツでした。

先焼きで格上げ!「なすの南仏風」の作り方

【シェフ三國の夏なす】サクサク香ばしい♪オリーブ油とハーブ香る「なすの南仏風」が果肉とろっとろな件


【材料】(3~4人前)
なす…小さめ3本
ツナ缶(オイルタイプ)…1/2~1缶
ミニトマト…5個(※1/4に切っておく)
玉ねぎ…30g(※みじん切りにしておく)
にんにく…1かけ(※みじん切りにしておく)
パン粉…5g
ドライハーブ…お好み
生のハーブ…お好み
塩・こしょう…各適量
オリーブオイル…大さじ2

※動画では、ドライハーブはイタリアンハーブミックス、パセリ、オレガノを。生のハーブはタイムを使っていました。
※材料にあるこしょうは、動画では出てきませんでした。お好みで味付けに使ってみてください。

【作り方】

1. なすは縦半分に切り、切り口に格子状に切れ目を入れる。


【シェフ三國の夏なす】サクサク香ばしい♪オリーブ油とハーブ香る「なすの南仏風」が果肉とろっとろな件


ヘタはそのままでOK!焼くとヘタもおいしく食べられます。

2. 1の切り口に塩をふり、水分が染み出してくる程度に置いておく。

【シェフ三國の夏なす】サクサク香ばしい♪オリーブ油とハーブ香る「なすの南仏風」が果肉とろっとろな件


特にどれくらい置くなど指定はなかったので、なすの切り口に水分がにじむ程度まで5~10分ほど置いておきました。

3. スキレットにオリーブオイル(大さじ1)を入れて熱し、中火でなすの切り口を下にして並べる。焼き色をつけるように焼く。

【シェフ三國の夏なす】サクサク香ばしい♪オリーブ油とハーブ香る「なすの南仏風」が果肉とろっとろな件


目安は3~5分ほど。これで香ばしさUP。縮んでくるので詰め気味でOK。わが家には小さなスキレットしかなかったので、オーブン対応のフライパンで調理しました。

なすの水分で油が飛ぶので、気をつけましょう。

4. オーブンを180℃に予熱しておく。

5. なすの表面にツナ、ミニトマト、玉ねぎ、にんにく、パン粉、ハーブを順にのせ、オリーブオイル(大さじ1)を回しかける。


【シェフ三國の夏なす】サクサク香ばしい♪オリーブ油とハーブ香る「なすの南仏風」が果肉とろっとろな件


スキレットがオーブン非対応なら、このタイミングで耐熱皿に並べ替えておくと良さそうです。

6. 180℃に予熱したオーブンに入れ、30分焼いたら完成。

【シェフ三國の夏なす】サクサク香ばしい♪オリーブ油とハーブ香る「なすの南仏風」が果肉とろっとろな件


とろとろ香ばし♡ハーブが香るなすのごちそう!

【シェフ三國の夏なす】サクサク香ばしい♪オリーブ油とハーブ香る「なすの南仏風」が果肉とろっとろな件


とろっとろに火が入ったなすは、まずそのやわらかさに感動。ヘタまで香ばしく食べられ、甘味も引き出されています。

上にのせたツナは、まるで”マイルドなアンチョビ”のように塩味と旨味、コクを底上げしています。焼いたトマトの凝縮した甘さと相性抜群です。

そこにハーブの豊かな香りが重なり、フレッシュハーブを使うと香り立ちが一段と良いと実感。パン粉のサクサク感とにんにくの風味が味わいに奥行きを加えています。

オーブン前に軽く焼き目をつけるひと手間で、香ばしさとなすの味の濃さがアップ。副菜にも主役にもなり、ワインにもご飯にも合う、のせて焼くだけなのに満足度の高い一皿ですよ。
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