「うつ病」というと気持ちが落ち込むイメージがありますが、シニア世代の場合は「体の不調」や「物忘れ」として現れることがあるそう。そのため、つい見過ごされてしまいがちなんです。
老いの不安や環境の変化から起こる「シニアのうつ病」とはどのようなものなのか、初期症状を専門医の馬場元さんに伺いました。

【シニアが抱える謎の不安の正体とは?】60歳を過ぎたら気をつけて!原因は「喪失体験」と○○にあり

※この記事は雑誌『家の光』2025年9月号特集「「老い」を自分らしく」を一部抜粋・再編集して制作しています。

~自分や家族のために知っておきたい~

シニアの「うつ病」って?
うつ病は、40~50代に次いで、60~70代に多い病気です。「シニアのうつ病」の特徴的な症状について聞きました。

◎加齢と不安が影響
うつ病は環境の変化や強いストレスが原因で脳の働きになんらかの問題が生じることで発症すると考えられ、やる気が起きない、憂鬱な気分が続く、不眠など、さまざまな症状が出ます。

シニア世代がうつ病にかかるリスクが高いのは、加齢による脳の働きの低下などの影響を受けて、環境の変化に対応する能力が衰えたところに、以下のイラストような不安が降りかかり、発症につながることがあるからです。

【シニア世代のうつ病って?】物忘れや体の不調がサインかも…専門医が解説する初期症状とは!?
不安


◎体の症状が出やすい
最初はめまいや耳鳴り、手足のしびれ、食欲低下など体の不調が出やすいので、内科や耳鼻科を受診するケースが多くみられます。

また、無気力という一般的なうつ病のイメージとは違い、体の不調の不安や焦燥感からじっとしていられず歩きまわる、体の痛みなどをよく訴えるなどの症状もみられます。妄想や物忘れなど、認知症のような症状が現れる場合もあり、うつ病とすぐに結びつかないのもシニアのうつ病の特徴です。

【シニア世代のうつ病って?】物忘れや体の不調がサインかも…専門医が解説する初期症状とは!?
イラスト


うつ病の診断は、精神科や心療内科で。抵抗がある場合は、かかりつけ医に相談しましょう。


【シニア世代のうつ病って?】物忘れや体の不調がサインかも…専門医が解説する初期症状とは!?
馬場元さんばば・はじめ/順天堂大学医学部附属順天堂越谷病院メンタルクリニック教授。
老年期うつ病専門外来担当。日本うつ病学会ガイドライン検討委員会の委員長を務める。
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