じゃがいもの産地、北海道の郷土料理として有名なのが「いももち(いもだんご)」。茹でたじゃがいもに片栗粉などのつなぎを入れ、モチモチ感を出すのがポピュラーな作り方ですが、北海道開拓当時のレシピは違っていたとか。
【Twitterで話題】#牛乳料理部で人気No.1レシピ「牛乳もち」作ってみた!マシュマロ?はんぺん!?な新食感~
農園では4月に埋めた種芋が芽吹き始めました。7月になればじゃがいもの花が咲き誇ります。
母が作った「本物のいももち」にはつなぎが⼊らなかった
こんにちは。北海道栗山町「井澤農園」4代目・孝宏の嫁、井澤綾華です。
北海道の郷⼟料理と⾔われている「いももち(いもだんご)」。今、⼀般で作られているいももちは、つなぎに⽚栗粉や⼩⻨粉を入れますよね。
わたしの⺟もつなぎ⼊りのいももちをよく作ってましたが、なんとじゃがいもだけでモチモチのいももちを作ってくれたことがあり、「これが本物だよ」と教えてくれました。
北海道開拓民のアイデアレシピ
開拓⺠が北海道に来たばかりのころは、お⽶を作ることができませんでした。だから、荒地でも育つじゃがいもを蒸して杵と⾅でついてお餅にした、と⾔うのが「いももち」の始まりじゃないかといわれています。
そんな北海道開拓民の気持ちを実感できる、じゃがいもオンリーの「いももち」の作り方を紹介します!
私の⺟は⾅と杵ではなく、すり鉢とすりこぎでいももちを作ってくれました。すり鉢が⼩さめの場合、まずはじゃがいも1個分で作ってみてください。
材料(2人分)
じゃがいも(中)…2個(約200g)
〈シロップ〉
砂糖…大さじ1
水…大さじ1
〈きな粉〉
きな粉…大さじ1
砂糖…大さじ1
作り方
1.鍋に洗ったじゃがいもとたっぷりの水を入れ、沸騰させたら弱火で約20分ゆでる。
(蒸す場合は蒸し器で約15分が目安。レンジならいもを濡らしてラップで包み600Wで約5分)
2.じゃがいもの⽪を取り除いてすり鉢に入れる。
3.3~4分間すり潰す。
いもが冷めないうちに⼿早く潰します。
徐々にお餅のような粘りがでてきますよ。
4.いもがひとかたまりになったら、手を⽔で濡らして⼀⼝⼤に丸める。
5.砂糖を混ぜたきな粉や、お湯と砂糖1:1に溶いたシロップを添えて出来上がり。
冷めるとマッシュポテトになっちゃうので、熱々のうちにどうぞ
じゃがいもがお餅になっていく過程は見ているだけで楽しいです。小学校の⼦どもたちの前で実演したときは、⼤喜びしてくれました︕
出来上がってから10分くらい経つと、デンプンが冷えて粘りがなくなり、ただのマッシュポテトになってしまいます。熱々のうちに食べて、モチモチ感を楽しみましょう。
じゃがいもの品種選びもポイントで、メイクイーンやピルカなどの煮崩れしない系よりも、男爵やキタアカリなどのホクホク系のデンプン質が多い品種のほうがしっかりとお餅になります。
ホクホクのじゃがいもが、モチモチのお餅に変身する様⼦は本当に感動しますよ。ジャガイモでお餅を作ろうと最初に思った⼈にノーベル賞をあげたいくらい。北海道開拓⺠の気持ちになって、ぜひ⼀度作ってみてください︕
収穫は7月末から始まります。
井澤農園 井澤綾華(いざわ あやか)さん 北海道生まれ。札幌西高校卒業後、食のプロフェッショナルを志し、天使大学にて栄養学を学ぶ。在学中は、全国の農家との交流や札幌市内の食品ECでの勤務を通じて農業と食への知見を深め、並行して料理研究家としても活動。卒業後は管理栄養士の資格を取得し、フリーランスとしてレシピ提供や講演・執筆活動を行っている。北海道栗山町「井澤農園」4代目・孝宏の妻であり、三児の母でもある。
モットーは「食卓を支える生産者をより身近に感じることで、生活者の食をより豊かにしたい」。
井澤農園HP:https://izawa-farm.com/
なんと、じゃがいもだけを潰してあの粘りを出していたんです。わたしの母から教わった本当の「いももち」レシピ、再現して作り方や味を詳しくルポしますね♪
【Twitterで話題】#牛乳料理部で人気No.1レシピ「牛乳もち」作ってみた!マシュマロ?はんぺん!?な新食感~

花
農園では4月に埋めた種芋が芽吹き始めました。7月になればじゃがいもの花が咲き誇ります。
母が作った「本物のいももち」にはつなぎが⼊らなかった
こんにちは。北海道栗山町「井澤農園」4代目・孝宏の嫁、井澤綾華です。
北海道の郷⼟料理と⾔われている「いももち(いもだんご)」。今、⼀般で作られているいももちは、つなぎに⽚栗粉や⼩⻨粉を入れますよね。
わたしの⺟もつなぎ⼊りのいももちをよく作ってましたが、なんとじゃがいもだけでモチモチのいももちを作ってくれたことがあり、「これが本物だよ」と教えてくれました。
北海道開拓民のアイデアレシピ
開拓⺠が北海道に来たばかりのころは、お⽶を作ることができませんでした。だから、荒地でも育つじゃがいもを蒸して杵と⾅でついてお餅にした、と⾔うのが「いももち」の始まりじゃないかといわれています。
そんな北海道開拓民の気持ちを実感できる、じゃがいもオンリーの「いももち」の作り方を紹介します!
私の⺟は⾅と杵ではなく、すり鉢とすりこぎでいももちを作ってくれました。すり鉢が⼩さめの場合、まずはじゃがいも1個分で作ってみてください。
材料(2人分)
じゃがいも(中)…2個(約200g)
〈シロップ〉
砂糖…大さじ1
水…大さじ1
〈きな粉〉
きな粉…大さじ1
砂糖…大さじ1
作り方
1.鍋に洗ったじゃがいもとたっぷりの水を入れ、沸騰させたら弱火で約20分ゆでる。
(蒸す場合は蒸し器で約15分が目安。レンジならいもを濡らしてラップで包み600Wで約5分)
2.じゃがいもの⽪を取り除いてすり鉢に入れる。

いも1
3.3~4分間すり潰す。

いも2
いもが冷めないうちに⼿早く潰します。

いも3
徐々にお餅のような粘りがでてきますよ。
4.いもがひとかたまりになったら、手を⽔で濡らして⼀⼝⼤に丸める。

もち3
5.砂糖を混ぜたきな粉や、お湯と砂糖1:1に溶いたシロップを添えて出来上がり。

完成
冷めるとマッシュポテトになっちゃうので、熱々のうちにどうぞ
じゃがいもがお餅になっていく過程は見ているだけで楽しいです。小学校の⼦どもたちの前で実演したときは、⼤喜びしてくれました︕
出来上がってから10分くらい経つと、デンプンが冷えて粘りがなくなり、ただのマッシュポテトになってしまいます。熱々のうちに食べて、モチモチ感を楽しみましょう。
じゃがいもの品種選びもポイントで、メイクイーンやピルカなどの煮崩れしない系よりも、男爵やキタアカリなどのホクホク系のデンプン質が多い品種のほうがしっかりとお餅になります。
ホクホクのじゃがいもが、モチモチのお餅に変身する様⼦は本当に感動しますよ。ジャガイモでお餅を作ろうと最初に思った⼈にノーベル賞をあげたいくらい。北海道開拓⺠の気持ちになって、ぜひ⼀度作ってみてください︕

収穫
収穫は7月末から始まります。

井澤農園
モットーは「食卓を支える生産者をより身近に感じることで、生活者の食をより豊かにしたい」。
井澤農園HP:https://izawa-farm.com/
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