ビールといえば1年中気軽に楽しめるアルコール飲料ですが、なんとなく家で飲むより飲食店で飲む方がおいしく思えたりしませんか?「だって、家で飲むのは缶ビールだけど、飲食店で飲むのはサーバーの生ビールでしょ?だからおいしいんだよ」なんて言ってる人がいたら、「そうじゃないよ!それはね…」って、ぜひ教えてあげてください!サーバーは生で、缶は生ではない…ことはそんな単純ではないんです。さて、そもそも生ビールとは何なのでしょうか…⁉
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生ビールの【生】ってナニ?案外と知らない「生ビール」の秘密とは?
今回のお題である「生ビール」については、6月7日放送の関西ローカル・朝の情報番組『朝生ワイドす・またん!』で取り上げていました。
ビールの提供形態には、瓶、缶、サーバーの3種類があります。でも、おいしいのはサーバーでつぐ「生」だと思いませんか?飲食店ではサーバーで生ビールを提供する店がかなり増えていますし、大手のビール会社は自宅でもサーバーで生ビールが楽しめるようにと、サブスクのサービスも展開しています。これにより「生ビールはおいしい」という意識が広まっていますよね。では、瓶や缶のビールとは中身が違うのでしょうか?
番組によると、実はサーバーも、瓶も缶も、中身のビールは全部同じ「生ビール」だと言います。えーっ!びっくりです。
ビールは酵母という微生物による発酵によって作られます。発酵が終わったら、この酵母は取り除かなければなりません。酵母が生きたまま残っていると風味が損なわれたり、品質が保てなくなるからです。
酵母を取り除く方法は2つあります。ひとつは熱処理、そしてもうひとつは濾過です。
生ビールは熱を加えていないためホップの香りが豊かで、切れがあり、すっきりしています。これに対して熱処理を行ったビールはコクがあり、深い味わいです。生ビールはラベル表記に「生」もしくは「非熱処理」と書かれていますし、熱処理ビールは「生」とは書かれておらず、メーカーによっては「熱処理」と書かれていますので、見た目でも判断することができます。確認してみたところ、キリンラガーには「生 非熱処理」と記載がありましたが、キリンクラシックラガーには特に記載はありませんでした。
また、番組では瓶や缶があるのに、どうしてペットボトルのビールはないの?という疑問があがっていましたが、実はペットボトルのビールも販売されているということ。ペットボトルの形状はがぶ飲みしやすいため、のど越しがより体感できるのですが、一般のペットボトルは酸素を通しやすい素材ですのでビールには適さず、これまでは使われずにいました。しかし密封性も向上してきたことで、利用されるようになったのです。
そうはいっても、実際に飲食店で提供される生ビールはおいしく感じられますよね。わたしもバーテンダー時代によくサーバーから生ビールを注いでいましたが、注ぐときにビールと泡の量を注ぎ手が調節できるので、ビール7に対して泡3の黄金比が実現できることにもよります。
【おいしくなるビールの注ぎ方】
1. グラスを置き、なるべく高い位置からビールを注ぎます。
2. わざと泡を立てるように、少し勢いをつけて注ぐのがコツです。
3. 溢れないように注意しながら、グラスを泡でいっぱいにします。
4. 下から泡が無くなってきますので、泡の量がグラスの半分程度になるまで待ちます。
5. 泡が半分程度になったら、泡が立つようにもう一度ビールを注ぎます。
6. 泡が縁まできたら、注ぎ方を細くします。
7. グラスの真ん中を目掛けて、1cmほど泡が盛り上がるまでビールを注ぎ続けます。
8. 泡とビールが、3対7程度になるまで待ちます。
9. 最後にビールをそっと注ぎ足し、グラスから2cm程度泡を盛り上げます。
10. おいしいビールの出来上がりです。
さっそく、キリンラガーとキリンクラシックラガーを飲み比べてみました。
「生」であるキリンラガーはビール特有の苦みがしっかりありながらも爽快なのど越しで、最近の発泡酒などと比べると、これぞビールといったおいしさです。それに対して、「熱処理」してあるキリンクラシックラガーはより苦みが強く、かつコクのあるどっしりとした重厚感が感じられました。キリンラガーよりもキリンクラシックラガーの方が、ビールらしいと言えばビールらしい味です。実はキリンラガーのアルコール度数は5.0%で、キリンクラシックラガーは4.5%とキリンラガーの方が高いのですが、ビールっぽいのはクラシックの方だと思います。
熱処理するのとしないのとでは、これだけの差があるというのが驚きですが、どちらもおいしいことには代わりはないので、あとは好みの問題ですね。今回は瓶ビールでやってみましたが、缶ビールでも同じように注げばおいしくすることができますし、キリンビールに限った話ではありませんので、ぜひ試してみてください!
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生ビールの【生】ってナニ?案外と知らない「生ビール」の秘密とは?
今回のお題である「生ビール」については、6月7日放送の関西ローカル・朝の情報番組『朝生ワイドす・またん!』で取り上げていました。
「生ビールの【生】ってナニ」を特集していたんです。その内容を知れば、生ビールについての正しい知識が得られるはずです。

ビールの提供形態には、瓶、缶、サーバーの3種類があります。でも、おいしいのはサーバーでつぐ「生」だと思いませんか?飲食店ではサーバーで生ビールを提供する店がかなり増えていますし、大手のビール会社は自宅でもサーバーで生ビールが楽しめるようにと、サブスクのサービスも展開しています。これにより「生ビールはおいしい」という意識が広まっていますよね。では、瓶や缶のビールとは中身が違うのでしょうか?
番組によると、実はサーバーも、瓶も缶も、中身のビールは全部同じ「生ビール」だと言います。えーっ!びっくりです。
ビールは酵母という微生物による発酵によって作られます。発酵が終わったら、この酵母は取り除かなければなりません。酵母が生きたまま残っていると風味が損なわれたり、品質が保てなくなるからです。
酵母を取り除く方法は2つあります。ひとつは熱処理、そしてもうひとつは濾過です。
以前は熱処理がほとんどでしたが、1970年代になって濾過技術が向上したためそれ以降は濾過が主流になりました。濾過は熱処理をしないため、生ビールと呼ばれるようになったのです。これは、火入れをしない日本酒を生酒と呼ぶのと同じです。
生ビールは熱を加えていないためホップの香りが豊かで、切れがあり、すっきりしています。これに対して熱処理を行ったビールはコクがあり、深い味わいです。生ビールはラベル表記に「生」もしくは「非熱処理」と書かれていますし、熱処理ビールは「生」とは書かれておらず、メーカーによっては「熱処理」と書かれていますので、見た目でも判断することができます。確認してみたところ、キリンラガーには「生 非熱処理」と記載がありましたが、キリンクラシックラガーには特に記載はありませんでした。


また、番組では瓶や缶があるのに、どうしてペットボトルのビールはないの?という疑問があがっていましたが、実はペットボトルのビールも販売されているということ。ペットボトルの形状はがぶ飲みしやすいため、のど越しがより体感できるのですが、一般のペットボトルは酸素を通しやすい素材ですのでビールには適さず、これまでは使われずにいました。しかし密封性も向上してきたことで、利用されるようになったのです。
そうはいっても、実際に飲食店で提供される生ビールはおいしく感じられますよね。わたしもバーテンダー時代によくサーバーから生ビールを注いでいましたが、注ぐときにビールと泡の量を注ぎ手が調節できるので、ビール7に対して泡3の黄金比が実現できることにもよります。
逆に言うと、家で瓶や缶のビールを飲む時でもいったんグラスに注いでこの黄金比を作り出すことで、いつもよりおいしくビールを飲むことができるのです。ということで、実際にやってみました!
【おいしくなるビールの注ぎ方】
1. グラスを置き、なるべく高い位置からビールを注ぎます。

2. わざと泡を立てるように、少し勢いをつけて注ぐのがコツです。

3. 溢れないように注意しながら、グラスを泡でいっぱいにします。

4. 下から泡が無くなってきますので、泡の量がグラスの半分程度になるまで待ちます。

5. 泡が半分程度になったら、泡が立つようにもう一度ビールを注ぎます。

6. 泡が縁まできたら、注ぎ方を細くします。

7. グラスの真ん中を目掛けて、1cmほど泡が盛り上がるまでビールを注ぎ続けます。

8. 泡とビールが、3対7程度になるまで待ちます。

9. 最後にビールをそっと注ぎ足し、グラスから2cm程度泡を盛り上げます。

10. おいしいビールの出来上がりです。

さっそく、キリンラガーとキリンクラシックラガーを飲み比べてみました。

「生」であるキリンラガーはビール特有の苦みがしっかりありながらも爽快なのど越しで、最近の発泡酒などと比べると、これぞビールといったおいしさです。それに対して、「熱処理」してあるキリンクラシックラガーはより苦みが強く、かつコクのあるどっしりとした重厚感が感じられました。キリンラガーよりもキリンクラシックラガーの方が、ビールらしいと言えばビールらしい味です。実はキリンラガーのアルコール度数は5.0%で、キリンクラシックラガーは4.5%とキリンラガーの方が高いのですが、ビールっぽいのはクラシックの方だと思います。
熱処理するのとしないのとでは、これだけの差があるというのが驚きですが、どちらもおいしいことには代わりはないので、あとは好みの問題ですね。今回は瓶ビールでやってみましたが、缶ビールでも同じように注げばおいしくすることができますし、キリンビールに限った話ではありませんので、ぜひ試してみてください!
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