大好きな三國シェフがYouTubeで作っていたのが、この昆布の佃煮を使ったおにぎり。フレンチのシェフがなぜおにぎり…?という疑問が湧きましたが、どうやらYouTubeを見ているファンからの無茶ぶりリクエストのよう。
でもシェフは、引き受けたからには真っ向勝負!ちゃんとだしを取った後の昆布で丁寧に作り始めるレシピを披露してくれました。もう完全に和食の世界です。やっぱり三國シェフ大好きです。敬愛するシェフを真似て、さっそくわたしもチャレンジしてみます! 

米と切り餅を一緒に炊いておこわ風⁉「やみつき肉しそ巻きおにぎり」に挑戦♪照りっ照りのもっちもち♡

三國流「昆布の佃煮のおにぎり(ONIGIRI au Kombu)」の材料と作り方

【材料】※1人分
・昆布…100g(乾燥した状態で15g、だしを取ったあとのもの)
・にんにく…小さじ1/4
・日本酒…大さじ2
・みりん…大さじ2
・甜菜糖…大さじ1
・米酢…大さじ2
・しょうゆ…大さじ4
・蜂蜜…大さじ1
・白いりゴマ…小さじ2
・ご飯…おにぎり用茶碗1杯
・のり…おにぎり用

【シェフ三國の本気和食⁉】丁寧な仕事の「昆布の佃煮」を作って…「三國流おにぎり」を握ってみた!


にんにくはすりおろしておきます。
昆布は1mm幅に細切りにしておきます。

【作り方】※調理時間:40分
1.フライパンに昆布、甜菜糖、みりん、米酢、日本酒、にんにくを入れ、強火にかけます。

【シェフ三國の本気和食⁉】丁寧な仕事の「昆布の佃煮」を作って…「三國流おにぎり」を握ってみた!


2.沸騰したら弱火の中火にして、フタをして10分加熱します。

【シェフ三國の本気和食⁉】丁寧な仕事の「昆布の佃煮」を作って…「三國流おにぎり」を握ってみた!

※途中で水分がなくなったら足してください。

3.しょうゆを加えて強火にして、沸騰したら弱火にして様子を見ながら15分加熱します。

【シェフ三國の本気和食⁉】丁寧な仕事の「昆布の佃煮」を作って…「三國流おにぎり」を握ってみた!

※途中で水分がなくなったら足してください。

4.蜂蜜を入れてよく混ぜ、中強火にして煮詰めます。

【シェフ三國の本気和食⁉】丁寧な仕事の「昆布の佃煮」を作って…「三國流おにぎり」を握ってみた!


5.白ゴマを加えて混ぜたら火を止め、皿に移します。


【シェフ三國の本気和食⁉】丁寧な仕事の「昆布の佃煮」を作って…「三國流おにぎり」を握ってみた!


6.まな板にラップを敷きご飯を乗せ、真ん中に5の昆布を乗せます。

【シェフ三國の本気和食⁉】丁寧な仕事の「昆布の佃煮」を作って…「三國流おにぎり」を握ってみた!


7.ラップごとおにぎりを握ります。

【シェフ三國の本気和食⁉】丁寧な仕事の「昆布の佃煮」を作って…「三國流おにぎり」を握ってみた!


8.ラップをはずし周りにのりを巻き付け、さらに上に5の昆布を乗せて出来上がりです。

【シェフ三國の本気和食⁉】丁寧な仕事の「昆布の佃煮」を作って…「三國流おにぎり」を握ってみた!


さて、この「昆布の佃煮」の昆布は、だしを取った後のものを使うとレシピにあります。
というわけで、ここで昆布のだしの取り方もご紹介しておきましょう。参考になさってください。

昆布のだしの取り方
1.昆布の表面の汚れを取り、1Lの水に60分ほど浸けてだしを取り出しやすくします。

【シェフ三國の本気和食⁉】丁寧な仕事の「昆布の佃煮」を作って…「三國流おにぎり」を握ってみた!


2.鍋で弱火から中火弱にかけます。

【シェフ三國の本気和食⁉】丁寧な仕事の「昆布の佃煮」を作って…「三國流おにぎり」を握ってみた!


3.昆布の切り口から気泡が出てきたら、火を止め昆布を取り出して、だしの出来上がりです。

【シェフ三國の本気和食⁉】丁寧な仕事の「昆布の佃煮」を作って…「三國流おにぎり」を握ってみた!


1人分とありますが、昆布はもちろん1人分ではありません。今回は三國シェフを真似てどっさりとおにぎりの上に乗せましたが、それでもまだまだ余りましたので、何回かに分けて楽しむことができそうです。しょうゆベースの味付けではありますが、昆布の旨味、甜菜糖のやさしい甘み、蜂蜜のコクのおかげで上品で適度な甘さを持った佃煮に仕上がりました。
温かいご飯にぴったりの、歯ごたえも少し残っているおいしい大人の佃煮です。

佃煮と言えばもちろん佃島が発祥ですが、そもそもは漁師さんたちの自家用の保存食だったものを売り出し、広まっていったと言われています。ベースはしょうゆと砂糖ですので甘じょっぱくご飯に合う味付けですが、江戸時代の佃煮は真夏に常温で置いていても傷まなかったと言われていますので、今のものより相当味が濃かったと推測できます。それでも人気だったそうなので、今でも味が継承されているのはうなずけます。

佃煮を初めて食べたのは小学生の頃だったように思いますが、とにかく味がほぼしょうゆであまりおいしく感じなかったのを憶えています。その後成人になって佃煮を食べる機会があり、その時初めて佃煮は作り方で味が全く違うということを知りました。このレシピのようににんにくや甜菜糖、蜂蜜で味をつけていくことで、こんなにおいしくなるのだと改めて驚きました。昆布以外にも応用できますので、他の具材でも試してみようと思います。とてもおいしいので、ぜひ作ってみてください!

※1歳未満の乳児には、ぜったいに蜂蜜を与えないでください。腸内環境が未熟なため、「乳児ボツリヌス症」を発症する危険性があります。
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