【スナップエンドウの保存】筋を取って茹でたら…冷凍一択！1か月程度はパリッと食感が楽しめます♡

管理栄養士のともゆみです。アメリカ生まれのスナップエンドウは、サヤごと食べられるようにグリンピースを品種改良したもので、パリッとした食感とほのかな甘みが特徴です。人気の高いスナップエンドウですが、風味が落ちやすく乾燥に弱いため、早めに使い切るか、そうでなければ冷凍した方がいいそうです。「ニチレイフーズ」のホームページ内に冷凍保存の仕方がのっていたので試してみたいと思います。

【絹さやの保存】日持ちしないので冷凍一択！茹でたら重ねずに並べて冷凍庫へ♪解凍はお湯かけて♡

冷凍食品を中心に販売している食品メーカーのニチレイフーズは「ほほえみごはん」の食メディアを運営しています。「冷凍で食を豊かに」をコンセプトに、食材の冷凍の仕方や、お弁当テクニック、簡単おかずレシピなど、さまざまな食の知恵やアイデアを教えてくれています。

スナップエンドウは風味が落ちやすく乾燥に弱いため、なるべく早く使い切らないといけない食材です。長期間鮮度をキープしたいなら、買ってきてすぐに冷凍保存する方法がおすすめです。茹でてから冷凍すれば見た目がシワシワになりにくく、シャキシャキ食感をキープできます。自然解凍すればそのまま食べられるので、サラダのトッピングやナムルなどの和え物におすすめです。

スナップエンドウの冷凍方法

【冷凍方法】
1．先端の部分（ガクの反対側）を少し折り、スジを反り返っている方に向かって引っ張ります。



2．ガクの部分をぽきっと折り、そのままスジを反対側に向かってスーッと引っ張ります。
※冷凍後だとスジを取り除くのが難しいので、しっかりこの段階で取り除いておきます。



3．鍋にたっぷりの湯を沸かし、湯に対して1%の重量の塩を入れ、スナップエンドウを40秒ほど茹でます。※通常は1分ほど茹でますが、冷凍する場合は食感を損なわないように固めに茹でます。

鍋に水1.2Lと塩小さじ2を入れ中火にかけます。沸騰したらスナップエンドウを入れ40秒茹でました。



4．茹でたスナップエンドウは冷水にとったりせず、自然に冷まし粗熱をとります。ザルに広げて冷ましました。



5．1回に使う量ずつ小分けにラップで包み、ジッパー付き保存袋に入れます。空気を抜いて袋の口を閉じ、冷凍します。この状態で1か月程度保存可能です。



【解凍方法】
5分程度室温で自然解凍すれば、そのまま食べられます。マヨネーズを添えたり、ハーブソルトとゴマ油をふったり、塩昆布で和えたりしてもおいしいです。

3日ほど冷凍したものを、自然解凍しました。常温で30分ほど置いたものにマヨネーズを添えました。



ややシワが寄っていますが、食べると食感はパリッとしていて甘みもあります。やや水っぽい感じはありますが、おいしく食べられます。

お弁当にも

彩りがきれいなスナップエンドウは、お弁当のおかずとしても。茹でたスナップエンドウを半分に切り、シリコンカップに入れます。冷凍用保存容器に並べて入れ、ラップをし、フタをして冷凍します。冷凍庫で1か月程度保存可能です。食べるときはお弁当箱に凍ったまま詰めて、自然解凍です。
※茹でたあとにめんつゆを少しかけてから冷凍すると、味がついておいしいです。

シリコンカップごと弁当箱に入れて2時間ほど常温に置きました↓
ややシワはありますが、色鮮やかでお弁当が明るくなりますね。



生のままでも冷凍できる！

生のまま冷凍する場合は、解凍せず凍ったまま調理します。下茹でしてから冷凍するよりも、シワシワになりやすく食感も落ちますが、油で炒めればおいしく食べられます。

【冷凍方法】
スナップエンドウはスジを除いてから、ジッパー付き保存袋に平らになるように入れます。空気を抜いて袋の口を閉じ冷凍します。3週間程度保存可能です。



【解凍方法】
凍ったまま油で炒めて調理します。
※凍ったまま茹でたり、電子レンジで加熱したりして調理すると、味は変わりませんが、見た目や食感がやや損なわれます。

生のまま冷凍して3日ほど経ったスナップエンドウを使います。
フライパンに小さじ1程度の油を引き、中火にかけます。温まったら凍ったままのスナップエンドウを入れ、炒めます。塩を少々くわえ、3分ほど炒めました。



それほどシワシワにならずに調理できました。シャキシャキ感はちゃんと残っていて、水っぽさもないし、甘さもあります。色の鮮やかさがやや損なわれ、くすんだ感じになりますが、おいしく食べられますね。

スナップエンドウの成分

スナップエンドウはβ‐カロテンが豊富でビタミンCも比較的多く含まれています。ミネラルは多くはありませんが、バランスよく含まれています。β‐カロテンは体内でビタミンAとなり皮膚や粘膜を守るので、美肌や抗酸化作用が期待できます。ビタミンCは抗酸化作用が高く、がん予防や老化抑制に働きます。β‐カロテンは油と一緒に摂ると吸収率が高まるので、さっと炒めるか、植物油の入ったドレッシングをかけるなどの工夫を。

スナップエンドウを冷凍しても、さほど冷凍した感じがなくパリッとした食感とおいしさも楽しめました。すぐに使わないときは冷凍することをおすすめします。参考にしてみてくださいね。

参考web:
スナップエンドウ／スナックエンドウ：旬の野菜百科 (foodslink.jp)
https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/
syun/vegitable/snapendou.htm

参考文献：
春夏秋冬おいしいクスリ　旬の野菜の栄養事典　監修　吉田企世子　エクスナレッジ