YouTubeの家庭菜園チャンネル『そらベジガーデンハック』では、野菜や果物の種を発芽させ、育てる方法をたくさん投稿しています。筆者は以前、りんごの種の発芽を試み、本サイトで紹介しました。
リンゴから「種」を取り出して…「発芽」するか試してみた!え、シナモンを振りかけて冷蔵庫で寝かすの⁉
YouTube『そらベジガーデンハック』は初心者にやさしい家庭菜園チャンネル
スーパーなどで購入した野菜や果実に含まれる種を育てる動画を投稿しているのは、東京農業大学を卒業したというそらベジさん。『そらベジガーデンハック』では、植物を育てるのに慣れていない人でも、植物ライフを楽しめるようにと、ノウハウを紹介しています。チャンネル登録者数は18.9万人で、多くの方が植物の育て方を参考にしているよう。
筆者も植物を育てるのは初心者なので、「本当に育てられたら素敵だな~」という気持ちで『そらベジガーデンハック』を見ています。
以前、本サイトで「リンゴの種」の発芽に挑戦した記事を紹介しましたが、発芽率が高いという「ビワの種」の発芽動画を見て、これも試したい!という気持ちに。
初夏に出回るびわを食べたら種を植えてみよう♪と心に決めていました。
ですが、その前に…。種から発芽させて鉢に植えた「リンゴの種」がどうなったか?その成長記録を紹介します。
鉢に植えたりんごの種は発芽したのか?成長を追ってみた!
食べた後のりんごの種にシナモンを振りかけ、キッチンペーパーに包んで1か月冷蔵保存すると、小さな種から小さな根が出ました。その様子は2024年3月17日公開の記事『 リンゴから「種」を取り出して…「発芽」するか試してみた!え、シナモンを振りかけて冷蔵庫で寝かすの!?』で詳しく紹介していますよ。
発根したりんごの種を3月1日に鉢に植え、ラップをかけて暖かい窓辺に置き、芽が出るのを待ちました。
筆者が住んでいるのは、京都の山間部に近い里山。3月でも最低気温は1℃以下、最高気温も12℃くらいで、春はまだ先といった気候です。
発根した種を、鉢に植えて約1週間。小さな芽が土から顔を出しました!芽の先に種の殻をかぶっていますよ。
さらに2週間後がこちら。丸いふたばの間から、ギザギザの若葉がすくすくと成長中。きれいな緑色の小さい葉がかわいい!
さらに10日後。3鉢とも順調に芽が伸びたのですが、茎が細くてひょろひょろです。割りばしを支柱代わりにしましたが、もう植え替えた方がいいのかしら?
4月上旬の天気のいい日に、ひと芽ずつ鉢に植え替えました。
6鉢にりんごの芽を植え替えました。画像左上の2つの芽は元気ですが、残りの4つはすでに元気がありません。育つのかしら?
植え替えてから、約2週間後。
1番元気だった芽も萎れてしまい、なんと全滅!茎が細く、りんごの芽はとても繊細でした。りんごの種は、それ自体がとても小さいもの。その分、栄養源が少ないのでしょうね。
りんごの苗を育てる、育苗農家さんのすごさを感じました。
スーパーで買ったびわの種は発芽するのか?試してみた!
りんごの種を上手に育てることが出来なかったので、今度は発芽率が高いというびわの種の発芽に挑戦してみます。
【必要なもの】
びわ、シナモン、キッチンペーパー、ジッパー付き保存袋
1. 食べた後のびわの種をきれいに洗います。
びわの実にもよりますが、大きな種が1個か2個入っていました。
果肉が付いていると発芽の邪魔になるので、きれいに洗います。
2. 水で湿らせたキッチンペーパーの上に種を乗せ、シナモンを振りかけて種全体にまぶします。
シナモンを振りかけると、カビを抑制する効果があるそうです。
3. キッチンペーパーで種を包み、ジッパー付き保存袋に入れます。
5個の種を水で湿らせたキッチンペーパーで包み、念のため、もう1枚重ねて包みました。
ジッパー付き保存袋に入れて、袋の口を閉じます。水分を含んだやわらかいキッチンペーパーが苗床になるのでしょうね。
4. 冷暗所で、数週間保管します。
ジッパー付き保存袋に入れたびわの種を、冷蔵庫に入れておきました。
動画では、数週間待つと芽が出ると紹介していましたが…1か月経っても芽が出ません。
なぜ?と思い、もう一度動画を見返すと、冷蔵庫ではなく「冷暗所」と言って、そらベジさんは、キッチンの棚の中にジッパー付き保存袋を入れていました!
筆者は以前、リンゴの種を発芽させる時に種を冷蔵庫で保管していたので、てっきり同じだと思い込んでいましたが、びわの種は違ったようです。
新しいキッチンペーパーを水で湿らせ、シナモンを新たにまぶした種を包み、今度は冷蔵庫の横のマグネットスペースに貼っておきました。
ちなみに7月末のキッチンの室温は、約27℃。冷蔵室の温度は2~5℃くらいのようなので、急激な気温差に、びわの種たちは、「冬から夏になった!」と、思ったかもしれませんね。
今度は発芽するかしら?
室温で保管したびわの種を約20日後に開封してみた!
約20日後に開封してみると、驚くことに根がぐんぐん伸びていました!画像左上の種は元気がよく、2本も長い根が!
どうやら、びわの種は温かい環境がお好きなようですよ。こんなに成長したので鉢に植えてみます♪
5個とも元気のいい根が伸びているので、成長が期待出来そう♪土を入れた鉢を、5個用意しました。
根を下にして、土に埋めます。
鉢底から水が流れる程度に、水をやりました。
芽が出るまでは日陰で育てるのがいいそうなので、庭木の下に置いて育ててみます。
ちなみに左右に写っている小さい芽は、小夏という高知県名産の柑橘類。近隣のスーパーで珍しく売っていたので買って食べ、種を鉢に植えてみたら、いつしか芽が出ていたのものです。
種類は違いますが、果樹の先輩の近くに置いておけば、びわも刺激を受けて芽を出すのではないかしら♪
それにしても今年の夏は40℃に迫るほどの酷暑で、びわの芽が全然出ません…。それでもひたすら水をやり、発芽の時を待ちました。
根が出た種を鉢に植えて約40日後。ひとつの鉢から発芽!小さな緑色の葉が顔を出しました♪
9月末にもなると、やっと気温が30℃を下回り、空気も乾燥してきて、秋らしくなってきました。そのおかげか、1週間で茎の長さが2倍くらいに成長!先端の小さな葉も、2枚になりました。
さらに3日後。最高気温が28℃くらいの晴天が続き、葉っぱも少しずつ成長を続けています。
そしてもうひとつの鉢からも、芽が出ました♪秋らしくなってきたので、びわの成長が急に進んだように感じます♪
しばらくはびわの生育に適した気候が続きそうなので、引き続き、成長を見守りたいと思います。
休眠状態の種を発芽させるには種を保管する温度が重要!
今回、筆者はYouTubeの家庭菜園チャンネル『そらベジガーデンハック』で紹介していた、びわの種の発芽に挑戦!
シナモンを振りかけ、湿らせたキッチンペーパーで包んだびわの種を、間違えて冷蔵庫に入れて保管したため、発芽までにかなりの時間を要しました。
調べてみると、植物の成長の過程で種は休眠状態に当り、休眠から目覚めさせないと、芽が出ないそうです。これを専門用語で「休眠打破」と言い、その方法は植物によって異なるそうです。
びわは休眠打破が必要ない植物だそうで、湿らせたキッチンペーパーに包んで常温に置いておけば、比較的簡単に発根・発芽するようです。そして、寒さに弱い植物とのこと。筆者が間違えて冷蔵庫に1か月も保管していたことで、休眠どころか冬眠状態にしていたようです。
びわは初夏に出回る果実なので、食べる機会があれば、種の成長を楽しんでみてはいかがでしょうか。小さな芽が土から出てきた瞬間は、かわいい♪と、小さな感動がありますよ。
<参考文献>
WEB
『マイホームの予定表~ 【初心者でもできる】種から育てるビワの実生方法~』
https://planning-myhome.com/glow-up-loquat-from-seeds/
その後の成長経過をご報告するとともに、発芽率が高いと言われている、びわの種の発芽にも、挑戦してみましたよ。普段は食べたら捨ててしまう果実の種ですが、小さな種に大きな生命力が宿っていることを実感出来ました♪
リンゴから「種」を取り出して…「発芽」するか試してみた!え、シナモンを振りかけて冷蔵庫で寝かすの⁉
YouTube『そらベジガーデンハック』は初心者にやさしい家庭菜園チャンネル
スーパーなどで購入した野菜や果実に含まれる種を育てる動画を投稿しているのは、東京農業大学を卒業したというそらベジさん。『そらベジガーデンハック』では、植物を育てるのに慣れていない人でも、植物ライフを楽しめるようにと、ノウハウを紹介しています。チャンネル登録者数は18.9万人で、多くの方が植物の育て方を参考にしているよう。
筆者も植物を育てるのは初心者なので、「本当に育てられたら素敵だな~」という気持ちで『そらベジガーデンハック』を見ています。
以前、本サイトで「リンゴの種」の発芽に挑戦した記事を紹介しましたが、発芽率が高いという「ビワの種」の発芽動画を見て、これも試したい!という気持ちに。
初夏に出回るびわを食べたら種を植えてみよう♪と心に決めていました。
ですが、その前に…。種から発芽させて鉢に植えた「リンゴの種」がどうなったか?その成長記録を紹介します。
鉢に植えたりんごの種は発芽したのか?成長を追ってみた!
食べた後のりんごの種にシナモンを振りかけ、キッチンペーパーに包んで1か月冷蔵保存すると、小さな種から小さな根が出ました。その様子は2024年3月17日公開の記事『 リンゴから「種」を取り出して…「発芽」するか試してみた!え、シナモンを振りかけて冷蔵庫で寝かすの!?』で詳しく紹介していますよ。

発根したりんごの種を3月1日に鉢に植え、ラップをかけて暖かい窓辺に置き、芽が出るのを待ちました。
筆者が住んでいるのは、京都の山間部に近い里山。3月でも最低気温は1℃以下、最高気温も12℃くらいで、春はまだ先といった気候です。

発根した種を、鉢に植えて約1週間。小さな芽が土から顔を出しました!芽の先に種の殻をかぶっていますよ。

さらに2週間後がこちら。丸いふたばの間から、ギザギザの若葉がすくすくと成長中。きれいな緑色の小さい葉がかわいい!

さらに10日後。3鉢とも順調に芽が伸びたのですが、茎が細くてひょろひょろです。割りばしを支柱代わりにしましたが、もう植え替えた方がいいのかしら?

4月上旬の天気のいい日に、ひと芽ずつ鉢に植え替えました。

6鉢にりんごの芽を植え替えました。画像左上の2つの芽は元気ですが、残りの4つはすでに元気がありません。育つのかしら?

植え替えてから、約2週間後。
1番元気だった芽も萎れてしまい、なんと全滅!茎が細く、りんごの芽はとても繊細でした。りんごの種は、それ自体がとても小さいもの。その分、栄養源が少ないのでしょうね。
りんごの苗を育てる、育苗農家さんのすごさを感じました。
スーパーで買ったびわの種は発芽するのか?試してみた!
りんごの種を上手に育てることが出来なかったので、今度は発芽率が高いというびわの種の発芽に挑戦してみます。

【必要なもの】
びわ、シナモン、キッチンペーパー、ジッパー付き保存袋
1. 食べた後のびわの種をきれいに洗います。

びわの実にもよりますが、大きな種が1個か2個入っていました。

果肉が付いていると発芽の邪魔になるので、きれいに洗います。
2. 水で湿らせたキッチンペーパーの上に種を乗せ、シナモンを振りかけて種全体にまぶします。

シナモンを振りかけると、カビを抑制する効果があるそうです。
3. キッチンペーパーで種を包み、ジッパー付き保存袋に入れます。

5個の種を水で湿らせたキッチンペーパーで包み、念のため、もう1枚重ねて包みました。

ジッパー付き保存袋に入れて、袋の口を閉じます。水分を含んだやわらかいキッチンペーパーが苗床になるのでしょうね。
4. 冷暗所で、数週間保管します。

ジッパー付き保存袋に入れたびわの種を、冷蔵庫に入れておきました。

動画では、数週間待つと芽が出ると紹介していましたが…1か月経っても芽が出ません。
なぜ?と思い、もう一度動画を見返すと、冷蔵庫ではなく「冷暗所」と言って、そらベジさんは、キッチンの棚の中にジッパー付き保存袋を入れていました!
筆者は以前、リンゴの種を発芽させる時に種を冷蔵庫で保管していたので、てっきり同じだと思い込んでいましたが、びわの種は違ったようです。

新しいキッチンペーパーを水で湿らせ、シナモンを新たにまぶした種を包み、今度は冷蔵庫の横のマグネットスペースに貼っておきました。
ちなみに7月末のキッチンの室温は、約27℃。冷蔵室の温度は2~5℃くらいのようなので、急激な気温差に、びわの種たちは、「冬から夏になった!」と、思ったかもしれませんね。
今度は発芽するかしら?
室温で保管したびわの種を約20日後に開封してみた!

約20日後に開封してみると、驚くことに根がぐんぐん伸びていました!画像左上の種は元気がよく、2本も長い根が!
どうやら、びわの種は温かい環境がお好きなようですよ。こんなに成長したので鉢に植えてみます♪

5個とも元気のいい根が伸びているので、成長が期待出来そう♪土を入れた鉢を、5個用意しました。

根を下にして、土に埋めます。

鉢底から水が流れる程度に、水をやりました。

芽が出るまでは日陰で育てるのがいいそうなので、庭木の下に置いて育ててみます。
ちなみに左右に写っている小さい芽は、小夏という高知県名産の柑橘類。近隣のスーパーで珍しく売っていたので買って食べ、種を鉢に植えてみたら、いつしか芽が出ていたのものです。
種類は違いますが、果樹の先輩の近くに置いておけば、びわも刺激を受けて芽を出すのではないかしら♪
それにしても今年の夏は40℃に迫るほどの酷暑で、びわの芽が全然出ません…。それでもひたすら水をやり、発芽の時を待ちました。

根が出た種を鉢に植えて約40日後。ひとつの鉢から発芽!小さな緑色の葉が顔を出しました♪

9月末にもなると、やっと気温が30℃を下回り、空気も乾燥してきて、秋らしくなってきました。そのおかげか、1週間で茎の長さが2倍くらいに成長!先端の小さな葉も、2枚になりました。

さらに3日後。最高気温が28℃くらいの晴天が続き、葉っぱも少しずつ成長を続けています。

そしてもうひとつの鉢からも、芽が出ました♪秋らしくなってきたので、びわの成長が急に進んだように感じます♪
しばらくはびわの生育に適した気候が続きそうなので、引き続き、成長を見守りたいと思います。
休眠状態の種を発芽させるには種を保管する温度が重要!
今回、筆者はYouTubeの家庭菜園チャンネル『そらベジガーデンハック』で紹介していた、びわの種の発芽に挑戦!
シナモンを振りかけ、湿らせたキッチンペーパーで包んだびわの種を、間違えて冷蔵庫に入れて保管したため、発芽までにかなりの時間を要しました。
調べてみると、植物の成長の過程で種は休眠状態に当り、休眠から目覚めさせないと、芽が出ないそうです。これを専門用語で「休眠打破」と言い、その方法は植物によって異なるそうです。

びわは休眠打破が必要ない植物だそうで、湿らせたキッチンペーパーに包んで常温に置いておけば、比較的簡単に発根・発芽するようです。そして、寒さに弱い植物とのこと。筆者が間違えて冷蔵庫に1か月も保管していたことで、休眠どころか冬眠状態にしていたようです。
びわは初夏に出回る果実なので、食べる機会があれば、種の成長を楽しんでみてはいかがでしょうか。小さな芽が土から出てきた瞬間は、かわいい♪と、小さな感動がありますよ。
<参考文献>
WEB
『マイホームの予定表~ 【初心者でもできる】種から育てるビワの実生方法~』
https://planning-myhome.com/glow-up-loquat-from-seeds/
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