リゾットと言えばイタリア料理と思っていましたが、パリのフランス料理店でも提供されているとは驚きです。そのフランス風リゾットをYouTubeで紹介していたのは、パリ5区にあるレストランnarroの竹田(ちくだ)シェフ。
いったいどんなところがイタリアのリゾットと違うのか?実際に作りながらコメントしていきます!

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「パリ5区フランス料理店のリゾット」の材料と作り方

まずバターライスを作ります。

【材料】※2~3人分
・エシャロット…40g
・バター(有塩)…50g
・塩…4g
・米…250g
・水…250~300ml(新米なら250mlでよいとのことですが、新米ではないので275mlにしました)
・チキンブイヨン…5g
・ローリエ…2枚

【パリ5区フランス料理店のリゾット】「イタリアンのとは違う作り方」試してみた!乳製品をたっぷり使ったコク旨仕立て


エシャロットは細かいみじん切りにしておきます。
エシャロットが無ければにんにく少々と玉ねぎで代用可能だそうです。

【作り方】※調理時間:30分
1. 鍋にバターとエシャロットを入れ、馴染むように混ぜます。

【パリ5区フランス料理店のリゾット】「イタリアンのとは違う作り方」試してみた!乳製品をたっぷり使ったコク旨仕立て


2. 塩2gを加え、中火で香りが出るように炒めます。

【パリ5区フランス料理店のリゾット】「イタリアンのとは違う作り方」試してみた!乳製品をたっぷり使ったコク旨仕立て


3. 米を洗わずに加えて、バターを絡めながら炒めます。

【パリ5区フランス料理店のリゾット】「イタリアンのとは違う作り方」試してみた!乳製品をたっぷり使ったコク旨仕立て


4. 別の鍋に水、チキンブイヨン、塩2g、ローリエを入れ、強火で沸かします。

【パリ5区フランス料理店のリゾット】「イタリアンのとは違う作り方」試してみた!乳製品をたっぷり使ったコク旨仕立て


5. 3の米が透き通るまで炒めたら、4の沸かしたブイヨンを一度に全部加え、味をみます。

【パリ5区フランス料理店のリゾット】「イタリアンのとは違う作り方」試してみた!乳製品をたっぷり使ったコク旨仕立て


6. ギリギリしょっぱくない程度に味を整え、フタをして10~12分極弱火で炊きます。10分蒸らしたら下から軽く混ぜて、水分を飛ばしておきます。

【パリ5区フランス料理店のリゾット】「イタリアンのとは違う作り方」試してみた!乳製品をたっぷり使ったコク旨仕立て

※余熱で火が入るのでアルデンテになります。ちなみに13~15分炊くと普通のバターライスになります。


続いてリゾットを作ります。

【材料】※1人分
・バターライス…150g
・水…30ml
・生クリーム…60ml
・エキストラバージンオリーブオイル…20ml
・パルメザンチーズ…10~20g
・黒こしょう…適量
・レモンの皮(国産)…少々

【パリ5区フランス料理店のリゾット】「イタリアンのとは違う作り方」試してみた!乳製品をたっぷり使ったコク旨仕立て


レモンの皮は削っておきます。

【作り方】※調理時間:5分
1. 鍋にバターライス、水、生クリームを入れます。

【パリ5区フランス料理店のリゾット】「イタリアンのとは違う作り方」試してみた!乳製品をたっぷり使ったコク旨仕立て


2. 1~2分中火で炊きます。

【パリ5区フランス料理店のリゾット】「イタリアンのとは違う作り方」試してみた!乳製品をたっぷり使ったコク旨仕立て


3. 味をみて、オリーブオイルを10ml加えます。

【パリ5区フランス料理店のリゾット】「イタリアンのとは違う作り方」試してみた!乳製品をたっぷり使ったコク旨仕立て


4. 火を止めてパルメザンチーズと塩で味を整え、器に盛り付けます。上からパルメザンチーズ、オリーブオイルの残り、レモンの皮、黒こしょうをかけ、出来上がりです。

【パリ5区フランス料理店のリゾット】「イタリアンのとは違う作り方」試してみた!乳製品をたっぷり使ったコク旨仕立て


いかにもリゾットといったシンプルな見た目ですが、バター、生クリーム、チーズと乳製品をたっぷり使っていますのでコクがあり、その分味もしっかりとしています。チキンブイヨンが米の中にしっかりと浸み込んでいますので旨味もちゃんと感じられ、それでいてアルデンテの食感が「これはリゾット」と主張している!見事なリゾットです。

世界にはリゾットはもちろん、ピラフやチャーハンのように米を炒める料理が結構あります。日本にも地方によっていろいろな焼き飯がありますし、米が収穫できる地域ではいかにおいしく食べるかが追求されてきたのでしょうね。日本では米は炊くのが一般的ですが、最近では日本に訪れる外国人もおにぎりをおいしいと言って食べていると聞きますので、きっと日本人がリゾットをおいしいと言って食べるのと大して変わらないんだなとも思います。


竹田シェフは電気情報システム科出身ですが、家庭科の授業で料理の楽しさに触れ、それが料理人になるきっかけだったそうです。その後、日本で10年修業したのちにフランスへ。お客さんの8割がフランス人ですので、どれだけ受け入れられているかが分かります。今ではパリで3店舗目を出す予定というのですから、人生どこに転換点があるかわからないですよね。

万が一、パリへ行く機会があったら寄ってみようと思いますが、それまではこのレシピを堪能しようと思います。パリに行かないと味わえないリゾット、ぜひ作ってみてください!
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