【農家直伝】余ったきゅうりは”干す”べし!?コリッと甘い♡「干しきゅうり」が超お手軽な保存ワザだった件
夏になるとスーパーではお安いきゅうりがズラリと並びますが、畑でも続々と育ってきます。
新鮮なきゅうりをみそマヨで齧る。これはたまりませんよね~。
でもきゅうりの食べ方ってワンパターンになりがち。暑い盛りは生で食べて瑞々しい歯ごたえを楽しむのがいいけど、そればかりだとさすがに飽きちゃいます。
そんなときは、「古漬け」をこしらえておくと、秋冬まで長く味わえますよ。
冷蔵庫に食べどきを逃したきゅうりはありませんか?また、スーパーや直売所で多めに買ったり、人からたくさんもらったりしたら、ぜひ古漬けにしましょう!
長く漬けるほどパリポリ食感に♪「きゅうりの古漬け」
材料(作りやすい分量)
きゅうり…500g
※1~2本からでもできますが、ここでは500gを基準にします。きゅうりの量に応じて塩と焼酎の量は加減してください。
粗塩…10g + 25g + 10g
焼酎(甲類)…50ml
※芋や麦ではなく、クセのない甲類をチョイスしてください
用意するもの
ポリ袋
重石
きゅうりが入るサイズの容器(漬け物樽)
1. きゅうりをまな板に並べて粗塩10g(小さじ2)を振りかけます。
2. 手のひらできゅうりを転がしながら(板ずり)、塩をきゅうりになじませます。
3. きゅうりをポリ袋に入れ、粗塩25gを加えます。
4. ここがポイント!腐敗防止用に焼酎を投入。袋ごと揉んで、全体をよくなじませます。
5. 袋の中の空気を抜いて、重石をのせます。重石はきゅうりの重さの2倍以上で。
6. 部屋の中のなるべく涼しい場所に置きます。もしあれば保冷剤を一緒に入れておくと、腐敗防止になります。保冷剤は、できれば1日1回取り換えてください。
7. 3~4日後にいったん容器のフタをあけ、水を捨ててください。発酵するいい匂いがしているはず。この作業以降、保冷剤を入れる必要はありません。
8. きゅうりを取り出して洗い、また板ずりします。
9. 漬け始めて2週間後から食べられますが、長く漬けたほうがパリポリ度が高くなり、漬け汁から出した後の保存期間も伸びます。食べるときは半日くらい水に浸けて塩抜きしてください。一緒に映っているのは、なすの古漬けです。麦焼酎や日本酒とよく合いますよ。
最初に作ったときはカビが出て失敗したんですけど、焼酎を入れるようになってからは失敗知らず。
塩分が濃いので、食べる前の塩抜きは必ず。
※アルコール分は漬け込んでいるうちにほとんど無くなりますが、未成年者に供出する場合や、自動車等を運転する場合はご注意ください。
おまけ~調理時間3分以内、大きすぎるきゅうりは”叩ききゅうり”に限る
ただしこの古漬けは、大き過ぎるきゅうりには向かないんです。わたしは自分できゅうりを栽培しているのですが、よく採り遅れてしまうんですよね。
もしオバケきゅうりを手にとる機会がありましたら「この方法が一番」ですよ!
左が適正サイズ、右が採り遅れサイズ。1日遅れただけでこれくらい巨大化します。
1. ザっと皮剥きしてから、瓶でバンバン叩きます。
2. 縦半分に割って、スプーンで中の種を取り出します。
3. 輪切りにして「だし塩」と酢で和えるだけ。量は適当でいいです。
4. 完成!夏の朝食は、オバケきゅうり+もぎたてミニトマトのパターンが多いですね~。
そのままでは硬いオバケきゅうりが、叩くだけで食べやすくなります。「大きいきゅうりは炒めものに」とよく聞きますが、暑い盛りは火も油も使いたくなので、これオンリーです。
以上、夏に畑でどんどん採れる、きゅうりの有効活用術でした。
オバケきゅうりは畑がないとなかなか手に入らないかもしれませんが、古漬けはぜひ試してみてください。
そのためにきゅうりを大量買いしたくなるほど、クセになる味わいですよ!
★家庭菜園雑誌『やさい畑』
2002年に創刊した、日本で最初の家庭菜園の専門誌。野菜づくり初心者でも簡単に取り入れられる栽培の知恵や、野菜の基礎知識を紹介しており、とりわけ栽培の裏ワザ等を実際に試してみる検証企画が人気。
https://www.ienohikari.net/yasai/yasai









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