甘くて飲みやすいお酒の代表格であるカルーアミルク。
お酒が飲める人からあまり飲めない人まで、幅広く愛されています。
「大人のカフェオレ」や「アルコール版のウィンナーコーヒー」と言われるように、その味わいはコーヒー牛乳やアイスコーヒーに例えられるほろ苦くも甘いのが特徴です。
カルーアミルクを飲んで初恋を思い出す人もいるそうですよ。
レシピはその名の通りカルーアというコーヒーリキュールをミルクで割ったものです。
なんとオーストラリアや日本では90%以上もの人がカルーアを使ったカクテルのうちカルーアミルクを頼むと言われるほど人気のカクテルです。
そんなカルーアミルクの歴史や注意点、アレンジレシピなどを紹介します。
カルーアミルクとは?
カルーアミルクとは、カルーアというコーヒーリキュールを牛乳で割ったカクテル。女性や甘党を中心に人気を博しています。
ほろ苦さと牛乳の相性が良く、味わい自体も甘く飲みやすいのが特徴。お酒初心者の方や苦いお酒が苦手な方、お酒自体があまり得意ではない方でも飲みやすいテイストです。
1970年代頃からアメリカのボストンで、女性を中心に人気を博したそうです。
アルコール度数はどれくらい?
飲みやすいカルーアミルクですが、実はアルコール度数はそこまで低くないと知っていましたか?
レシピによってアルコール度数は変わりますが、平均的に7~8%と言われています。
アルコール度数の低い缶チューハイが3%、ビールが5%ということを考えると思ったよりも度数が高い事がわかります。
また、カルーアミルクは“レディーキラーカクテル”の代表格として知られてます。
レディーキラーカクテルとはアルコール度数が高いものの、見た目の美しさや飲みやすいことから女性を酔わせてしまうカクテルのことです。
飲んだ杯数やアルコールの濃さを気にしながら飲むのが大切!バーであれば、アルコール低めで注文することもできますよ。
カフェインはどれくらい?
コーヒーリキュールであることから、カフェインがどれくらい含まれているか気になる方もいるでしょう。
確かにコーヒーを原料にしているのでカフェインは含まれていますが、微量なのでカフェイン自体を心配する必要はあまりありません。
一方で、カフェインとアルコールを同時摂取しすぎるのは実際にはおすすめできません。
カフェインとアルコールでは代謝の仕方が異なり、カフェインの方が早く分解される傾向にあります。これによって、酔いにくいと感じて飲みすぎてしまったり、逆に吐き気が悪化してしまう可能性があるので注意が必要です。
いずれにせよ、適正な量を楽しむということがお酒を飲む上で重要なことであると言えるでしょう。
カロリーはどれくらい?
カルーアミルクは、割る牛乳の量によりますが、平均的にグラス1杯で180kcal前後もあるといわれています。
180kcalといえばご飯お茶碗1杯分のカロリーとほぼ同等ですので、決して低くはありません。
カルーアとは?

コーヒーリキュールの発祥
コーヒーリキュールは1930年に、メキシコでアラビカ種のコーヒーを栽培するアルバレス兄弟が、地元の起業家のブランコ氏と組んでコーヒー豆のリキュールを作ったことが始まりだと言われています。
その後、1936年にモンタルヴォ・ララという化学者が改良したのが現在のカルーアの原型になっています。
カルーアの歴史
1936年に誕生したカルーアは、誕生以来80年以上も愛されているブランドです。
カルーア(Kahlua)の名前の由来はアラビア語でコーヒーを表す俗語「カワ(Qahwah)」です。
1960年代ではカルーアの経営陣は全員女性となり、カルーアレディースとして知られるようになったユニークな歴史もあります。
そして1980年代に世界ナンバーワンコーヒーリキュールになりました。
コーヒー豆のこだわり
カルーアのコーヒー豆は、メキシコの中でも有数の高品質コーヒー豆の産地として知られるベラクルス州で生産されるアラビア種コーヒー豆を100%使用しています。
標高(900~1400m)で育てることにより、昼夜の寒暖差によってコーヒーチェリーの種子が固くしまり、味わいが凝縮されたコーヒー豆を収穫する事ができます。その後一つ一つ手摘みによって収穫され、下ごしらえされたのちに麻袋で6ヶ月も寝かせられ、コーヒーとなるのです。
こういったこだわりが詰まっているからこそ、しっかりとしたコーヒーの美味しさを感じる事ができるんですね!
サトウキビへのこだわり
カルーアのスピリッツは、こだわりのサトウキビを原料に作られています。サトウキビが育てられているのは、ベルクルス州。
ベラクルス州で生産されるサトウキビは、メキシコ全体の生産量の40%を占めています。メキシコは、世界でもサトウキビの生産量が6位なのでベラクルス州がとても多くのサトウキビを生産している事がわかりますね。
カルーア製造工程
焙煎からコーヒー抽出まで一貫して管理、厳選されたコーヒー豆から作られるコーヒー抽出液に、こだわり抜いた高品質のサトウキビから作られるスピリッツ(蒸留酒)の他、バニラやカラメルなどを混ぜ合わせることで深い味わいとなるカルーア。
その後、8週間寝かせてから濾過・瓶詰めをして出荷されます。
カルーアのボトル
実は、カルーアのボトルは発売当時から現在に至るまで変わっていません。赤字のKAHLUAと書かれた黄色のラベルが、発祥地で生産地でもあるベラクルス州の活気あふれる街の雰囲気や土地柄を表しています。
また、カルーアは1964年にマヤ文明のキャラクターである、ブレックスを広告に登場させたキャンペーンが話題となりました。
カルーアミルクの基本のレシピ

カルーアミルクの作り方ですが、スタンダードな作り方からアレンジメニューもあります。作り方はどれも簡単ですが、様々な味わいを楽しむ事ができるのでぜひ挑戦してみてください。
スタンダード
カルーアミルクのスタンダードな作り方は、カルーアと牛乳を1:3で割るだけです。氷を入れたグラスに材料を注いで、マドラーでステアしたら完成。
使用するグラスですが、背の高いグラスはもちろん、背が低く丸みのあるグラスで飲むのもおすすめ!
また、あえて混ぜずに二層のグラデーションを楽しみ、さらに混ぜることで変化を楽しむこともできるので、自宅でおもてなしをする際にはあえて混ぜないのもおすすめです。その際にはマドラーの準備も忘れずに!
簡単おいしいアレンジレシピ
カルーアミルクは、ちょっとした材料を加えるだけで簡単にアレンジすることができます。
例えば、インスタントコーヒーを少しまぶして苦味とコーヒー感をより楽しむ事ができるビター・カルーアミルクや、材料をビルドではなくシェークして作るカルーアラテもあります。
トッピングに、シナモンや生クリームを加えるのもおすすめなので、ぜひ試してみてください。
カルーア抹茶を使ったアレンジレシピ

実は、カルーアは「カルーア抹茶」という商品も販売しています。
このカルーア抹茶を使えば、カルーア抹茶ミルクや、豆乳を加えたソイラテなども楽しむ事ができます!どちらも冷たいのはもちろん、温かくしてもおいしいのですよ。

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ミルク系のリキュール使ったアレンジレシピ
カルーアミルクがお好きな方におすすめのアレンジレシピは、クリーム系のリキュールを使ったカクテルです。
例えば、モーツァルトのホワイトチョコレートを使えばチョコの甘みを、ヘーゼルナッツのリキュールを使うとナッツ系の風味を味わう事ができます。また、抹茶のリキュールもあるので抹茶リキュールを牛乳で割ると抹茶ラテのような味わいを楽しむ事ができますよ!
アレンジは無限大なので、ぜひお気に入りのアレンジを見つけてみてはいかがでしょうか?

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紹介するアレンジカクテル以外にもカルーアを使ったカクテルがあるので、気になった方は「甘くて美味しい!女性にもオススメなリキュール『カルーア』のカクテル9選 」をご覧ください。
カルーアミルク以外にも!カルーアを使ったレシピ
カルーアは、カルーアミルク以外にも多くのカクテルに使えます。簡単に作れておいしいカクテルはほかにもあるので紹介します。
カルーアミルクを飲もうとカルーアを買ったものの、思ったよりも飲まなくて使い方に困っている人必見ですよ。
カルーアソーダ
カルーアをシンプルにソーダで割った簡単レシピです。
カルーアミルクよりも甘くなくて、すっきり飲む事ができるのでカルーアミルクに少し飽きた方にはぴったりです。ソーダで割っているので、カルーアの甘みと特に苦味を楽しむ大人のカクテルになります。
ソーダを入れすぎてしまうと、薄いコーヒーのようなテイストになってしまうので、お好みで調整してみてくださいね。
ブラックルシアン
カルーアカクテルの中で世界的に有名なのがブラックルシアン。
作り方は、ロックグラスに氷を入れカルーアとウォッカを1:2で割るだけ。
ウォッカのロックよりも甘いので飲みやすいですが、アルコール度数が高いためググッとは飲めません。
ちょっと大人のカクテルです。
チョコレートなどのスイーツと一緒に楽しむのがおすすめ!
カルーアウーロン
カルーアをウーロン茶で割る、意外な組み合わせながら人気のカクテルです。少し甘めの紅茶のような味わいが特徴。
お茶系カクテルがお好きな方は、食中酒にはウーロンハイ、食前や特に食後に飲むならカルーアウーロンがおすすめです。
ティファナ・コーヒー
ティファナ・コーヒーは、カルーアをホットコーヒーで割り、生クリームをのせたカクテル。お好みで生クリームやカルーアの量を調節してください。
カルーアオレンジ
あまりコーヒー感は主張しませんが、オレンジと相まって絶妙な味わいとなるカルーアオレンジ。
氷を入れて作ることもできますが、薄まると少し味がぼやけてしまうので、カルーアもオレンジジュースを冷やして氷を使わないことで、変わらぬ濃さを楽しむ事ができますよ!
氷を使う場合は、爽快感を高まるクラッシュアイスがおすすめです。
カルーアミルクを使ったフードレシピ
実は、カルーアは大人のトッピングとして料理やデザートとしても大活躍するリキュール。
使い方も簡単で、例えばアイスクリームやティラミスに少したらすだけで抜群においしくなるんです。
カルーアミルクフレンチトースト
パンを漬ける卵と牛乳に、カルーアを混ぜ合わせるだけの簡単レシピです。特にスイーツとの相性が抜群で、カルーアを入れることによってほろ苦さと甘さを感じる事ができます。
しかしながら、カルーアはアルコールが入っているので注意してくださいね。
カルーアとインスタントコーヒーを使ったプリン
通常のプリン生地の材料に、カルーアとインスタントコーヒーを加えると、大人のデザートに大変身します。
苦さはカラメルと相まって奥深い味わいとなり、その分甘味が引き立ちます。
カルーア以外のコーヒーリキュール
実は、カルーア以外にもコーヒーリキュールは販売されています。
コーヒー豆の種類やアルコール度数、使用しているスピリッツにによっても味わいが異なるので、お好みでコーヒーリキュールを変えて楽しんでみてください。
泡盛コーヒー

創業60年以上誇る久米仙酒造から発売されている「泡盛コーヒー」は、珍しい泡盛ベースのコーヒーリキュールです。
アルコール度数は12%と低めになっており、キャラメルフレーバーに加えて、沖縄の黒糖も相まって奥深い甘みを楽しむ事ができます。
パトロン XOカフェ

上品なテキーラがベースのコーヒーリキュール「パトロン XOカフェ」。
テキーラがベースということもあり、比較的辛口で甘さ控えめなのが特徴。アルコール度数も35%と高いですので、飲みごたえがあります。
ボルス コーヒーリキュール

オランダの老舗酒類メーカーのボルスが手掛けるコーヒーリキュール。
アルコール度数は24%と平均的で、コロンビア産コーヒー豆を使用しています。マイルドな甘さとコーヒーの味わいが特徴です。
まとめ

馴染み深いカルーアミルクはアレンジの幅が広く、様々な楽しみ方ができます。
自宅でアレンジをする際にはコーヒーに合う組み合わせを考えてみるといいかもしれません。
これからバーでカルーアミルクを頼む際には、少し好みのテイストを伝えてみたり、似たようなテイストのカクテルを伝えてみてはいかがでしょうか?
きっと自分にぴったりの1杯が見つかるはずです。
最後にもう1度いいますが、カロリーは高めでアルコール度数も低くないので飲み過ぎには注意してくださいね!