かつてビールやウィスキーが高価で、庶民の手に届かなかったという時代がありました。お酒好きとしては......あまり想像したくはないですよね(苦笑)
そんな時代には、多くの人が当時安価だった焼酎を炭酸水や混ぜ物で楽しんでいたのです。
例えば「バイスサワー」。大衆居酒屋でもかけたことがある方も多いのではないでしょうか。
今回は今でも飲み継がれる超ロングセラー割もの「バイスサワー」の魅力を徹底解説します!!
目次バイスサワーって一体何?
バイスサワーって飲んだことありますか?
大衆居酒屋などでよく見かける、ピンク色の飲料です。
製造元は株式会社コダマという会社。
このバイスという液体そのものにはアルコール分は入っていないので、年齢を問わず楽しむことができます。
居酒屋で提供されるものはバイスに焼酎を加えたものになります。
爽やかな酸味がクセになると、大衆居酒屋の割り物として今も変わらず人気。
そんな超ロングセラー商品ですが、意外と知らないことが多いですよね…
まずは多くの皆さんが感じているであろう、バイスサワーへの疑問を解決していきます!
疑問① バイスサワーの“バイス”とは?
バイス…実は日本語の「梅酢(バイス)」からきています!と言いたいところですが、これは誤解。
バイス=梅酢ではないそう。
たしかに梅の味というよりシソっぽい味がしますもんね。
バイスは梅酢と世間的に誤解されていますが、チューハイの元祖とか、幻のお酒とか言われている「ホイス」の流れを汲んでいるそうですが、詳しい由来は明らかになっていません。
うーーーん、いつか明らかになるんでしょうか…
疑問② バイスがピンク色の理由はなに?
バイスといって真っ先に思い浮かぶのが鮮やかなピンク色!
メロンソーダやかき氷のシロップみたいな原色!って感じのピンク色をしていますよね。
“着色料だらけで体に悪いんじゃ……?”なんて思っている方もいらっしゃるはず。
……安心してください!
バイスのあの色はなんと自然なカラーなんだそう。
もともと、シソ味のサワーという構想から開発の始まったバイスサワーは、シソエキスとリンゴ果汁を主な原料として使用しています。
シソから溶け出した色が由来となって鮮やかなピンク色になっているそうで、着色料をたくさん使って色を付けているということはしていないんです。
自然の力ってすごい……
疑問③ 昔は酒場でしか飲めなかったって本当!?
酒場で飲んだバイスサワーが美味しかったので、家でも飲めないだろうか、と思う人は結構いるかもしれませんね。
しかし、バイスサワーを家で飲むことは昔は出来なかったんです!
何しろバイスサワー自体が業務用にお店に卸されているもので、小売していないため入手不可だったのです。
さらにバイスサワーの入っているビンは自主回収していたそうで、昔はビン回収ができない遠くの地方にもバイスサワーは上陸していなかったんだとか。
しかしバイス人気もあり、ペットボトルに入った濃縮タイプの「バイス」と一般家庭用のビンに入った「バイス」の販売を始めたそう。
今では通販でも買えるようになったので、興味がある方はこちらからチェックしてくださいね。
バイスサワーの美味しい飲み方
30:90:170の割合がオススメ!

宅飲みでもお店みたいに美味しいバイスが飲みたい!と思っていた人に耳より情報です。
現在はネットで「しそバイスサワー原液」が購入できるのです…!
これさえあれば、あとはお好みの焼酎と炭酸で簡単に出来ちゃいます。
オススメの割合は「バイス30㏄:焼酎90㏄:炭酸170㏄」。
まずはグラスにたっぷりと氷をいれ、マドラーでくるくるします。溶け出した水は必ず捨ててくださいね。
そこへバイスと焼酎を入れて少しかき混ぜたら、炭酸を加えます。
炭酸が抜けないよう、下から上に向かって持ち上げる感じで軽くステアして完成!
バイスの魅力はさっぱりとした味わいなので、きつめの炭酸と相性ばっちりです。
ぜひ自宅で作るときも強炭酸を使用してみてください。

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おすすめのペアリングは?
どんな料理とも相性の良いバイスですが、せっかくなら最高のペアリングを味わいたい!という方向けにとっておきのペアリングを3つお伝えします。
バイス×からあげ

まずは居酒屋の定番おつまみ・からあげ。
炭酸と脂っこいおつまみって最強の組み合わせだと思っているのは筆者だけではないはず!
特にバイスサワーは飲み口があっさりしているので、からあげもガンガン進みます、危険……!
他にもおなじみのおつまみであるポテトフライやハムカツなど、揚げ物との相性抜群です。
バイス×もつ煮

とにかくこってり系おつまみと相性の良いバイスサワー。
もつ煮ともよく合います。
もつ煮というと何となく日本酒や焼酎のイメージが強く、サワーと食べるという発想になかなかいきませんよね。
しかしバイスサワーは甘さ控えめでもつ煮の味とケンカしない!
プリプリと脂ののったモツのくどさのようなものをスッキリとさせてくれますよ!
ぜひお試しください!
バイス×焼き鳥

最後のペアリングは焼き鳥!
こちらも王道。
タレと塩がありますが、個人的にはタレがおすすめです。
あの甘みとバイスの酸味が絶妙に合うんです……
焼き鳥食べて、まだ口の中に鳥の脂が残っているうちにバイスサワーをゴクリ、これが堪らないんです…!
そんなお話をしていたらなんだか飲みたくなってきてしまいました。
バイスはこれからも飲み継がれる最高のサワー
いかがでしたか。
下町の酒場やモツ焼きのお店では、今でも飲み継がれているバイス。
飲めるお店を探すもよし、通販で買い揃えるのもよし、ですね。
とにかく酒飲みなら1度は味わってほしいサワー。ぜひお試しを!