近年、鳥獣被害は都市近郊でも増えてきています。今回は鳥獣別に菜園歴の長い方が実際に行っている対策方法をご紹介します。
1. 畑の隅で育てたハバネロでイノシシ、アライグマよけ
大場善郎さん・岡山県・菜園歴44年獣害対策のためだけに毎年畑にハバネロを3本植えている大場善郎さん。色づいたものを収穫して半分に切り、水切りネットに入れて畑を取り囲んでいる防獣柵の周りにぶら下げている。「辛い臭いがプンプンします。イノシシやアライグマよけに効果があります」と大場さん。
半分に切ったハバネロを水切りネットに入れる
激辛で知られるハバネロの取り扱いには注意が必要。とても辛いので素手でさわって汁がつくと痛くなる。大場さんは必ずゴム手袋をして、板切れの上でカッターナイフを使って半分に切っている。3つずつ水切りネットに入れて口を縛り、ヒモでぶら下げる。

2. 防虫ネットの重ね掛けでサルから夏野菜を守る
鈴木伸一さん・宮城県・菜園歴14年長さ2.4mのキュウリ用のアーチ支柱を利用して畝ごとすっぽり防虫ネットで覆ったのは鈴木伸一さん。裾をめくって潜り込む、ジャンプして上部に手をかけてネットをずり下げて侵入することはサルにとってお手の物。周囲にぐるりと巻いたその上からもう1枚重ね掛けすると確実に防げる。
「ニンジンやエダマメ、トマトやナスはこの中で育てました。

3. 青ジソでトウモロコシのハクビシンよけ
MSさん・栃木県・菜園歴13年
畝の周りにネットを張らなくてもハクビシンによるトウモロコシの被害がゼロになった。
4. 大型の園芸ネットでラッカセイのカラスよけ
秋元政幸さん・千葉県・菜園歴16年2m×5mの園芸ネット(100円均一ショップで200円で購入)をラッカセイの畝の上にピンと張り、上に引き上げながらカラス被害を防いでいるのは秋元政幸さん。上部にテグスを張り巡らせ、不要なCDをぶら下げておくとさらに効果的。

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