コケ(苔)は地衣類(ちいるい)を代表するもので、下草(したくさ)とともに和風の庭には欠かせない素材です。上手に使いこなして、素敵な庭づくりをしましょう!
コケとは
コケ(苔)は、湿った地面や岩などに、はえつくばるようにして成長する、葉緑体を持つ植物の一種です。一般的に「コケ植物」と呼ばれるグループの総称です。
地衣類とは、地表の全体を覆っていく高さのごく低い植物の総称で、グランドカバー(下草)の一種です。
和風の庭の地衣類でもっとも美しいのは、京都の日本庭園に多く見られるコケ類、特にスギゴケです。ただし、コケ類は気候風土を選ぶため、乾燥する土地や都会などでは生育が困難なので、注意が必要です。
スナゴケ

シノブゴケ

カモジゴケ

フデゴケ

ハイゴケ

コケの庭の施工手順
①施工前。





完成!

土壌が植栽に適さない場合に、他から良質の土壌を持ち込むこと。
●築山(つきやま)
盛り土によって庭園内に設けられた小高い山。
●土壌(どじょう)
土のもつ性質。
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