日本でも一躍注目を集めている中国ブロマンスドラマから、ブロマンスの美味しいところがギュッと詰まった短編作品『男狐聊斎 ~狐の恩返し~』をレビュー! 中国ブロマンス初心者におすすめです!
2019年に放映された『陳情令』の世界的大ヒットに端を発し、日本でも一躍注目を集めている中国ブロマンスドラマ。顔もスタイルも抜群のイケメンたちがともに切磋琢磨しながら築き上げる堅い友情!そして絆! に心揺さぶられるのは私だけではないでしょう。
タイBLや台湾BLドラマを楽しく視聴している私ですが、『中国ブロマンス』ドラマにはなかなか手を出せずにいました。
何故ならば……ネックはその長さ!!。
スケールも予算も壮大な中国ドラマは話数も多く、40話~50話を超えることはザラ。その分緻密で複雑な展開が描かれているのは確かなのですが……。
ドラマに浸りきりになれる時間もなかなかない中、時間ができたときに見るものとして後回しにしてしまっていました。
いや、一回見出したらハマるってわかっているんですけども!ね!
そんなときに配信された『男狐聊斎 ~狐の恩返し~』。
全部で90分超と韓国BLドラマ並みの短さに、「あ、気軽に見られそう」と中国ブロマンスを初体験することに……。
【予告】男狐聊斎〈おぎつねりょうさい〉~狐の恩返し~
via www.youtube.comブロマンスあるある 出会いは反発…でも段々と心を許し会える関係に!
『男狐聊斎(おぎつねりょうさい) ~狐の恩返し~』は、2022年の6月に公開された短編作品。日本では2022年12月から各種配信サイトで配信中です。
主演は『陳情令』で金凌役を演じた漆培鑫(チー・ペイシン)と『段々的幸福(原題)』や『玉昭令』に出演している高凱(ガオ・カイ)。
- 『男狐聊斎 ~狐の恩返し~』キャストビジュアル漆培鑫(チー・ペイシン)/白辰(バイ・チェン)▲漆培鑫(チー・ペイシン)演じる千年を生きる妖狐白辰(バイ・チェン)
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『男狐聊斎 ~狐の恩返し~』人物相関図
▲『男狐聊斎 ~狐の恩返し~』人物相関図ブロマンスのお約束ともいえますが……\二人ともビジュアルが素晴らしくよいー!!!(大声)/
ここで漆培鑫(チー・ペイシン)を見てから、『陳情令』の時の彼が気になって見始めた私ですが、金凌を演じていたときの少年風の面影が残る可愛らしさから成長し、水際立った若者ぶりがイイ。
逆に『陳情令』の視聴者の方なら、「こんなに大きくなって……」とほろりとすることでしょう。
ここだけでも見る価値があるというものです。

『男狐聊斎 ~狐の恩返し~』場面カット①
その漆培鑫(チー・ペイシン)が本作で演じるのは、千年を生きる三尾の妖狐・白辰(バイ・チェン)。妖狐の姿のときのモフモフっぷりも思わずスリスリしたくなるのですが、天真爛漫で素直な白辰(バイ・チェン)がもうカワイイ、はい、カワイイ。
千年修練を積んでも神仙になれない白辰(バイ・チェン)、全く気にもしていない様子で「妖狐のままで構わない」なんて平然と言ってのけます。
本当に千年も生きてるの?って思いたくなるほど単純で、ちょっとおバカ……もとい天然っぽいとこもオタク心を擽ります。

『男狐聊斎 ~狐の恩返し~』場面カット②
白辰(バイ・チェン)はおばである白九顔から、神仙になれない理由を千年前に受けた恩を返していないからだと教えられ、人間に化けて恩返しに向かうのですが……。その恩返し相手である雲月(ユン・ユエ)は、代々一族の男子が25歳を迎えると死んでしまうという奇病に悩まされています。その運命に抗うために必死で治療法を探す雲月(ユン・ユエ)。
彼の祖母は、孫の身を心配し、もしものときの身代わりになってくれるよう雲月(ユン・ユエ)の侍衛(護衛のこと)を任命しようとしていました。そこで白辰(バイ・チェン)は、恩返しにちょうどよいと雲月(ユン・ユエ)の侍衛を務めることになるのです。寡黙でクールな印象の雲月(ユン・ユエ)を演じるのは、高凱(ガオ・カイ)。
こちらも目元のシュッとしたイケメン!

『男狐聊斎 ~狐の恩返し~』場面カット③
▲苦悩するイケメンの姿って……ホント美しいですよね(うっとり)ちょっと甘いマスクの白辰(バイ・チェン)とキリッとした塩顔の雲月(ユン・ユエ)が二人並ぶと……うん……よき(噛み締めてる)。
『男狐聊斎 ~狐の恩返し~』場面カット④
さて、首尾よく雲月(ユン・ユエ)の侍衛となった白辰(バイ・チェン)ですが、雲月(ユン・ユエ)は彼を冷たく拒絶します。おまけに「3歩以内に近づくな」「雲家で酒を飲むな」「自分の部屋に入るな」と厳しく約束させられてしまいます。冷たく見える雲月(ユン・ユエ)ですが、実は自分の運命に白辰(バイ・チェン)を巻き込みたくないと自ら壁を作って近づけないようにしているのです。(きゃー、お約束!)
しかし雲月(ユン・ユエ)の冷たい仕打ちにもめげず、せっせと恩返しを果たそうと頑張る白辰(バイ・チェン)がカワイイ。
やがて白辰(バイ・チェン)は、雲月(ユン・ユエ)が抱える奇病のことを知り、ともに治療法を探すうちに二人は互いの力量を認め、友情を育み熱い絆で結ばれることになるのです。(きゃー、お約束!2回め)最初に取り交わした3つの約束が、二人の距離が近づいていくごとに一つずつ破られていく様はまさにブロマンスの醍醐味。
いいぞいいぞー!と思わず拳を握りしめて見入ってしまいました。

『男狐聊斎 ~狐の恩返し~』場面カット⑨
華麗な衣装とワイヤーアクション、美しい黒髪は眼福です
妖狐や神仙というキーワードからもお分かりかと思いますが、本作はいわゆる仙侠モノ。中国の道教的な思想(神仙思想)をベースにしたファンタジー時代劇とでもいうのでしょうか。
仙侠ドラマらしく随所にワイヤーアクションが組み込まれ、花弁のように華麗に翻る衣装と長く艶やかな黒髪も目を引きます。
CGが駆使された迫力ある戦闘シーンも圧巻ですが、モッフモフの妖狐姿の白辰(バイ・チェン)や、劇中で雲月(ユン・ユエ)から逃げ回る「千年人参」のコミカルな姿も必見。

『男狐聊斎 ~狐の恩返し~』場面カット⑧
オススメは白辰(バイ・チェン)と雲月(ユン・ユエ)の距離がぐっと縮まり、ともに桜の樹の下で酒を酌み交わし剣舞を舞うシーン。それまで固く張り詰めていた雲月(ユン・ユエ)の表情が柔らかく解け、「雲家で酒を飲むな」との約束はどこへやら、屈託なく笑う白辰(バイ・チェン)と見つめ合う様は本当に……尊いとしか言いようがありません。合掌。

『男狐聊斎 ~狐の恩返し~』場面カット⑤
▲知己を得てともに酒を酌み交わす……美しくも尊いシーン
『男狐聊斎 ~狐の恩返し~』場面カット⑥
▲美しい街並みをともに眺める二人が……もはや何も言うまい(察して)
『男狐聊斎 ~狐の恩返し~』場面カット⑦
▲「自分の部屋に入るな」って言ったくせにー!けしからん!いいぞもっとやれ!と拳を握りしめるのであった……あと30話希望! もっと見たいと思わせる凝縮されたストーリー
全部で94分という短さなので、白辰(バイ・チェン)と雲月(ユン・ユエ)の深まる絆に感動しつつもストーリーはサクサク進みます。やがて二人の間にまつわる因縁が明かされ、白辰(バイ・チェン)を狙っていた玉離道士との戦いに挑む二人は……。
見終わったあと、「ほああああああ」とよくわからない間抜け声を上げてしまう私。
もう終わりなの!?
もっと彼らのイチャイチャが見たい!
互いを信頼し命を預けてともに戦う彼らがもっと見たい!
と、中国ドラマの長さを敬遠していたはずの私ですが、思わずそんな感想を抱くほど。
……そう、まんまと中国ブロマンス沼にハマってしまったのです。
やっぱり一回見だしたらハマっちゃうんですよね……分かっていたこととはいえ恐るべし中国ブロマンス。
ギュッと濃縮された時間の中にブロマンスの美味しいところが詰まっていて、本作はまさに私のような入門者にはピッタリな作品だったと思います。
『男狐聊斎 ~狐の恩返し~』は3/22にBlu-ray発売! アンコール上映会の開催も
そして『男狐聊斎 ~狐の恩返し~』視聴をきっかけに中国ブロマンス沼にまんまと落ちた私は次に何を見ようかと考える日々……。皆さんもなにかオススメの作品があったら教えてください!そんな『男狐聊斎 ~狐の恩返し~』は、3/22にBlu-rayの発売が決定。
さらにBlu-ray発売を記念して、3/26には東京と大阪でアンコール上映会が開催されます。
アンコール上映会では、劇中に登場する千年人参にちなんで、上映会当日“人参”に関するグッズを持参すればチケット代金が割引になる「人参割」サービスもあるので気になった方はぜひチェックしてみてくださいね。
3/22発売「#男狐聊斎 ~狐の恩返し~』
ブルーレイ予約受付中