数々の名作が世代を超えて受け継がれ、2018年には創刊50周年を迎えた『週刊少年ジャンプ』。既に完結した名作の中から、今回は『テニスの王子様』(テニプリ)の思い出を当時からのファンに聞きました。
現在でも『新テニスの王子様』として連載され、いまだ強い人気を誇る本作。
今回は、そんな『テニスの王子様』の人気を、連載当時から知るファンの声とともに振り返ります。
DVD『テニスの王子様』Vol.1
via DVD『テニスの王子様』Vol.1跡部景吾の圧倒的キャラに衝撃!
『テニスの王子様』には、中学生とは思えない才能や個性を持った男子キャラが沢山登場。特に主人公のリョーマをはじめ、女性ファンの人気は有名です。
「少年ジャンプで‟最初から天才”の主人公というのは、当時珍しかったように思います。表面がクールな一方、テニスに関しては負けず嫌いだったり、試合に遅刻して子どもみたいな言い訳を考えたり、ちゃんと少年マンガの主人公らしさもあるのが良い!」
「リョーマは『まだまだだね』とか生意気なことを言っても、決してナルシストじゃなくてあくまでナチュラル。あのバランスは誰も真似できない、唯一無二の主人公だと思います」
リョーマは記憶喪失になって「皆さん…」と敬語を使ったシーンも「萌える」と話題に。
また、ライバル校のキャラクターにも注目。
特に女性人気を獲得したのは、氷帝学園テニス部部長・跡部景吾(CV.諏訪部順一さん)でしょう。「諏訪部順一さんが好きになったのは、跡部がきっかけ。
キャラクター数が非常に多い『テニスの王子様』ですが、ファンから届いたバレンタインチョコの数は6万個を超え、令和になっても森永乳業とのコラボCMが企画されるなど、やはり跡部の人気は特別枠と言えるかもしれません。

DVD『劇場版 テニスの王子様 跡部からの贈り物 ~君に捧げるテニプリ祭~』
via DVD『劇場版 テニスの王子様 跡部からの贈り物 ~君に捧げるテニプリ祭~』分身に記憶喪失!?テニスの域を超えた話に衝撃
そして『テニスの王子様』といえば、普通のテニスではありえない‟超展開”も作品の人気を高めた要素。「最初に衝撃を受けたのは、やっぱり菊丸が試合中に分身するところ。あと、コート外まで飛ばされてフェンスに十字架ポーズでめり込んだり、挙げたらキリがないですね。技の名前も『破滅への輪舞曲(ロンド)』とか、許斐先生の人を楽しませるセンスがすごい!」
「劇場版『テニスの王子様 ~二人のサムライ~』で手塚部長の球で恐竜が絶滅したり、もはやこれテニスなの!?っていう突き抜け方が爽快。
ファン同士で観たライブビューイングは、まさに全員が抱腹絶倒でした(笑)」

DVD『劇場版 テニスの王子様 二人のサムライ』
via DVD『劇場版 テニスの王子様 二人のサムライ』スポーツに興味がない人たちさえも、「何これ、面白い…」と惹きつけた『テニスの王子様』。ネット上ではファンによる衝撃シーンを集めた‟××選”とまとめられることも多いようです。
突き抜けたキャラソンやゲームに衝撃
『テニスの王子様』について少年ジャンプの中でも伝説的となっているのが、メディアミックスの幅広さ。特に300を超えるキャラソンは『や・き・に・く トング隊』『恋の激ダサ絶頂!(エクスタシー)』などタイトルも突き抜けており、オリコンにもたびたびランクインしました。
「乾貞治(CV.津田健次郎さん)のキャラソン(『π』)が、まさかひたすら円周率を呟くものだと思わなくてびっくり!
でも津田健次郎さんの声だと幸せに聴けちゃうんですよね。
収録現場の空気はどんな感じだったのか、気になります(笑)」

CD「恋の激ダサ絶頂!」by断ち切り隊
via CD『恋の激ダサ絶頂!(エクスタシー)』by断ち切り隊ほか、ゲームの思い出を語る人も。「恋愛ゲームが公に発売された少年ジャンプの作品は、テニプリ以外なかなか無いのでは!? 『ドキドキサバイバル』『もっと学園祭の王子様』は、親に内緒で友達と買ってプレイしてました」
また、城田優さん、志尊淳さんなど有名俳優の登竜門と言われた『テニミュ』の人気もさることながら、『スラムダンク』のように全国のテニス部員が急増したエピソードも有名。
マンガやアニメの枠を超えてブームを巻き起こした、少年ジャンプの伝説的作品と言えるでしょう。
2009年からは『新テニスの王子様』が『ジャンプスクエア』で連載中、とまだまだ終わらないテニプリ人気。
『新』の方は初代を超える‟衝撃シーン”も楽しめると話題なので、ぜひチェックしてみては?■当時『BLEACH』のオシャレさは斬新だった。伝説的人気のキャラも【90年代“少年ジャンプ”を振り返る】
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