「○○み」(み)とは、動詞や形容詞などの後ろに「み」をつけ、名詞にする表現。「わかる」→「わかりみ」、「うれしい」→「うれしみ」のようになる。
「○○み」の意味
「○○み」(み)とは、動詞や形容詞などの後ろに「み」をつけ、名詞にする表現。「わかる」→「わかりみ」、「うれしい」→「うれしみ」のようになる。
2006年頃からTwitter上で広がり、現在は口語表現としても用いられる。若者言葉のひとつであり、インターネット用語でもある。
2016年には「女子高生流行語大賞」にノミネートされ、2017年には同コトバ部門で1位を獲得。
若者を中心に、特に女性の利用者が目立つ。
「○○み」の由来・語源
「◯◯み」は、元々「接尾辞」であり、形容詞の後に続けることで名詞を作るもの。古くから「悲しい」→「悲しみ」、「うまい」→「うまみ」などの表現が使われている。この接尾辞には「◯◯さ」もあり、「つらい」→「つらさ」や「おもしろい」→「おもしろさ」などの表現があった。
この表現が、「つらみ(つらい)」「おもしろい(おもしろみ)」などに変化した理由は、いくつか考えられる。
1.言葉の雰囲気が柔らかく、可愛らしい印象になる
2.同意や共感のニュアンスが強くなる
3.より気軽に発信できる(主体と感情が分離した印象になるため)
作家・心理カウンセラーの五百田達成は、「“主語の意志”が欠けている表現」と語っている。「感情の所在を曖昧にすることで、感情の責任を自分から引き離そうとする賢い戦略」「自己を隠して他人に同化しようとする、きわめて日本人的な言い回しであり、現代的なコミュニケーショントレンド」と指摘した。
「○○み」の活用例
▼単体で成立する場合「Aちゃんって可愛いよね」「わかりみ~(わかる)」
「最近嫌なこと続きでメンタルがやばみ」
「欲しかったグッズをゲットできてうれしみ!」
▼存在動詞「ある・ない」と組み合わせる
「今すぐラーメン食べたみがある」
「この展開はやばみある」
「そろそろ無理みがある」
「この歌詞わかりみしかない」
▼形容詞や動詞と組み合わせる
「その意見はわかりみが深い」
「寝不足で眠みがすごい」
「推しにバブみを感じる」
「推しの尊みが止まらない」
「先輩から常に優しみが溢れている」
「日に日に仕事やめたみが増していく」▼古い表現にも「◯◯み」はある?
夏目漱石の『道草』には、「一種の淋し味さえ感じた」という一文がある。
「淋しさ」ではなく「淋し味」だ。
また劇場版『機動戦士ガンダム』の予告編にも、「より深いやさしみを持った人」という表現がある。
こちらも「やさしさ」ではなく「やさしみ」となっている。
「◯◯み」という表現が、SNS普及以前にもたびたび見られることが分かる。
▼あくまで砕けたシーンの表現である
ネット上で流行しはじめ、10年以上残り続けている表現だが、あくまで親しい間柄でのくだけた表現ということを覚えておこう。かしこまった会議や、上司や先輩に送る丁寧なメッセージなどに、「◯◯み」は不釣り合い。意味が通じにくいだけではなく、相手を不快にさせたり、非常識だとあなたの評価が下げられてしまう危険性もあるので注意。
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