「パラレルワールド」の意味

「パラレルワールド」(ぱられるわーるど)とは、今我々が生きている世界のある時点から分岐し、並行して存在する別の世界のこと。日本語では「並行世界」「並行宇宙」とも呼ばれる。

たとえば、この世界に生きている人はある十字路を「右に行く」選択をしたが、「左に行く」選択をした世界があるかもしれない。

そうした選択肢から分岐して出来た架空の未来が、別の世界として存在しているという考え方である。

いわば、我々が生きている世界も「パラレルワールド」のひとつに過ぎないと言える。

なお「平行世界」も基本的な意味合いは同じ。「パラレル」の日本語訳は「平行」、「パラレルワールド」の日本語訳は「並行世界」である。それぞれの漢字の意味合いから「並行世界」は同時に存在する2つ以上の世界、「平行世界」は決して交わることのない世界を指す。

「パラレルワールド」の由来・語源

「パラレルワールド」の概念がいつから存在していたかは不確定だが、1930年代にはすでにSF小説などで同様の概念が登場している。なお「パラレルワールド」についての仮説である「多世界解釈」は1957年にアメリカ合衆国の物理学者であるヒュー・エヴェレット3世が提唱した。

「多世界解釈」とは……量子力学の解釈のひとつ。簡単にいうと「ある出来事に選択肢が生まれた場合、その選択肢が起こりうる世界が無限に存在する」というものである。

「パラレルワールド」はファンタジー作品やSF作品などで扱われており、タイムトラベルや異世界転移、クロスオーバーなどの設定と一緒に利用されることが多い。「パラレルワールド」を題材とした主なアニメ作品は以下などが挙げられる。

※以降、作品のネタバレあり

・『魔法少女まどか☆マギカ』……最強の魔女「ワルプルギスの夜」に鹿目まどかが殺される未来を変えるために、暁美ほむらが時間遡行をすることでパラレルワールドが発生している。

・『Fate/GrandOrder』……人理継続保障機関フィニス・カルデアが歴史改ざんによる人類滅亡を阻止するために、過去やパラレルワールドを旅して歴史を正す物語。

ストーリーの軸自体がパラレルワールドと関連している。

・『AMNESIA』……ウキョウが恋人である主人公の死を回避するために、神であるニールの助けを借りてパラレルワールドを渡り歩いている。乙女ゲームなど選択肢によって物語が分岐するシナリオゲームやマルチエンディングゲームはいわばすべてパラレルワールドと言えてしまうが、『AMNESIA』は物語の根幹が「パラレルワールド」と関連している。

また、例えば『コードギアス』シリーズではテレビ版や劇場版での細かな違いから、両者から見てそれぞれの世界は「パラレルワールド」と位置づけることも可能である。なお公式で名言されているわけではない。上記の考えでいくと、例えば『エヴァンゲリオン』シリーズや『マクロス』シリーズも劇場版はテレビ版のパラレルワールドとも考えられる。

「パラレルワールド」の活用例

「私もしかしてパラレルワールドにいるの?」
→周囲の行動や言動がまったく理解できない時に使われる例。
逆に、特定の人物だけが常軌を逸した行動や理解しがたい言動をしていた時に「あの人だけパラレルワールドにいたんか?」などと言う時もある。

「どこかのパラレルワールドでは○○と○○が結婚しますように」
→現実での出来事や作品のシナリオとは異なる結果を望む際に使われる例。
「世界線」も同じ意味で使われることが多い。

世界線(せかいせん)

トリップ(とりっぷ)

逆トリップ(ぎゃくとりっぷ)