「チベスナ顔」の意味

「チベスナ顔」(ちべすながお)とは、「チベットスナギツネ」のような無表情、あるいは虚無顔のことである。相手の発言に白けたことを表す場合が多いが「何を考えているか分からない人」を指すこともある。

「チベスナ顔」の由来・語源

「チベットスナギツネ」は、チベットやネパールなどの高原地帯に生息する狐の一種。大き目の顔に、細めた目をもち、その細めた目と表情が人間における「諦め」「悟りを開いた顔」「遠い目」などに見えることから、「まるでチベットスナギツネのような顔」という用語が生まれ、やがて略されて「チベスナ顔」というようになった。

日本での飼育は行われていないが、2010年にNHKで放送された特集番組で「チベットスナギツネ」が徐々に注目され、2015年に乳酸飲料の「カルピスオアシス」のCMで上司の無茶苦茶な発言に「部下の顔がまるでチベットスナギツネのように乾いている」と部下たちが虚無顔をしたものが放映され、「チベスナ顔」という言葉が定着していった。

基本的には、このように「白けた」などの意味で使用されることが多いのだが、近年では「何を考えているのか分からない」という使われ方をする場合もある。そういった場合は、目が「チベットスナギツネ」のように細く切れ長で、表情が無表情である、あるいは基本的にぼーっとしている、常に遠くを見つめているなど、喜怒哀楽が読み取りづらい人であるという意味になる。

2018年にテレビ朝日系で放映された『おっさんずラブ』に主人公の上司である武川主任役で出演した俳優の眞島秀和氏は、同作の監督や主演の田中圭氏に「チベットスナギツネに似ている」と言われていたというエピソードがあり、「チベスナ顔俳優」というワードも誕生している。「チベスナ顔俳優」には独特なオーラを持つ俳優の松田龍平氏などもあげられている。

他にも『仮面ライダーエグゼイド』で俳優の飯島寛騎氏が演じた宝生永夢が時折見せる虚無顔が「チベスナ顔」と話題になり、同作で登場する「ライダーガシャット」という変身アイテムと「チベットスナギツネ」を組み合わせた「ガシャットスナギツネ」という単語が爆誕するなど、「表情」そのものを表す意味でも頻繁に使用されている。

また、動物を擬人化した「フレンズ」と呼ばれる少女たちが活躍する『けものフレンズ』にも「チベットスナギツネ」が「フレンズ」として登場している。本物の「チベットスナギツネ」同様にこちらも切れ長の目で無表情である。

「チベスナ顔」の活用

ネット上で「チベスナ顔」とされた人物(前項であげたものも含む・敬称略)

▼俳優・著名人
・眞島秀和(俳優)
・松田龍平(俳優)
櫻井孝宏声優
・小泉純一郎(第87-89代内閣総理大臣)

▼キャラクター
・鬼灯(『鬼灯の冷徹』)
・日向(『艦隊これくしょん』)
・角名倫太郎(『ハイキュー!!』)

「上司に訳わからんこと言われてチベスナ顔よ」

「急にリスケされてチベスナ顔」

「やっぱ〇〇はチベスナ顔だと思うわけよ」

「なんかすごいチベスナ顔って言われるんだけど、そんなに虚無った顔してる?」