「弊社の看板娘」とは……

“まん防”が解かれ、再び日常生活の幕が開けた。一方で、作り手が奮闘する舞台の幕を開け続ける企業がある。
2013年に創業した株式会社マクアケだ。

元女子アナ「Makuake」広報の看板娘が、一点突破型の仕事スタイルで幕を開けまくっていた

渋谷・宮益坂を上ること数分。


同社のオフィスに到着した。

元女子アナ「Makuake」広報の看板娘が、一点突破型の仕事スタイルで幕を開けまくっていた

幕が上がりつつあるようにも見える企業ロゴ。


さて、オフィス内を見渡すとーー。

元女子アナ「Makuake」広報の看板娘が、一点突破型の仕事スタイルで幕を開けまくっていた

看板娘を発見。


ご登場いただきます。

--{}--

看板娘、登場

元女子アナ「Makuake」広報の看板娘が、一点突破型の仕事スタイルで幕を開けまくっていた

「よろしくお願いします」。


こちらは、コミュニケーション戦略本部に所属する岸野文絵さん。秋田県の潟上市で生まれ育った。

「いろんなことに興味を持つ子供で、『あれやりたい』『これやりたい』と常に言っていたそうです。スポーツだと、小学校では水泳とミニバスケに打ち込み、中学校では陸上部、高校ではバドミントン部に所属していました」。
 

そのほかにもピアノや英会話なども習っていた。何かひとつを極めるというよりは、新しいことをどんどん経験してみたいタイプだったのだ。

元女子アナ「Makuake」広報の看板娘が、一点突破型の仕事スタイルで幕を開けまくっていた

2人の兄より活発だった文絵さん。


彼女は小学生の頃から漠然と「アナウンサーになりたい」と考えていた。

「フジテレビの高島 彩さんとかが活躍していて、『第3次』女子アナブームと言われていた時代です」。

日本女子大学に入学後は、そんな夢を叶えるべく、フジテレビが運営するアナウンススクールに通い始める。

「BSフジのニュース番組で生放送の原稿を読ませてもらったりと、テレビの現場を直接体験できてワクワクする日々でしたね」。

大学卒業後はフジ系列の福島テレビに入社。アナウンス部に配属された。

元女子アナ「Makuake」広報の看板娘が、一点突破型の仕事スタイルで幕を開けまくっていた

南会津のトマト農家を取材した時の写真。


じつは、文絵さん。いろんな業種の企業を受けていたが、2011年の東日本大震災を経験したことで「現地に行って復興の様子を自分の目で見たい」という思いが強くなったそうだ。


 「震災が起きたまさにそのときに被災地にいたというわけではないのですが、その日以来東京でも東北の状況を毎日ニュースで見聞きするようになりました。メディアの道を志すからには、現地に行って何が起きているのかを自分の目で見たうえで発信できるアナウンサーになりたいという思いが強くなっていったんです。そこに住んでみないとわからないことが絶対ある、と思ったので」。

数年間を福島テレビのアナウンサーとして過ごしたのち、やがてマクアケに転職する。そんな文絵さんを推薦してくれたのは、ほぼ同期入社で同じチームで働く石渡友美さんだ。

元女子アナ「Makuake」広報の看板娘が、一点突破型の仕事スタイルで幕を開けまくっていた

文絵さんの身長が低いのではなく、石渡さんが174cmと高身長なのだ。


「元アナウンサーだと聞いて、ちょっと取っつきにくいのかなと思っていましたが、そんなことは全然なくて。社内でも愛されキャラとして定着しています。しかも、一点突破型でガンガン行く仕事スタイルもすごいんですよ」。

ふたりはすぐに意気投合、プライベートでも石渡さんがハマっているサウナにも一緒に行くようになった。

「サウナでの整い方を伝授しました。さらに、ビールが好きだと聞いたので、サウナ上がりのビールを飲ませてあげたかったんです。
初日のサウナ後に入った飲み屋さんでは、ふたりともお通しが来る前に生ジョッキを飲み干していました」。

元女子アナ「Makuake」広報の看板娘が、一点突破型の仕事スタイルで幕を開けまくっていた

飲む前に写真を撮る余裕はない。


埼玉県飯能市のアウトドア施設、「ノーラ名栗」でテントサウナデビューも果たした。

元女子アナ「Makuake」広報の看板娘が、一点突破型の仕事スタイルで幕を開けまくっていた

2000年にオープンしたばかりの施設。


すっかりサウナ女子になった岸野さんが言う。

「石渡は私の4つ上なんですが、先輩というよりは仕事での同志、“バディ。チーム発足当初は、あれこれ話しながら二人三脚でやってきたので」。

プライベートでの二人三脚もしている。

元女子アナ「Makuake」広報の看板娘が、一点突破型の仕事スタイルで幕を開けまくっていた

仕事終わりにはキックボクシングで汗を流す(中央はトレーナー)。

--{}--さて、マクアケのサービスについても説明してもらおう。

「通常のクラウドファンディングとは違って、私たちが提供しているのは“アタラシイ”ものや体験の応援購入サービス。作り手の思いが詰まった新商品が数多く掲載されているというのも特徴で、ほかのECサイトみたいにポチったら明日届くというわけではないのですが、作り手を応援したいという気持ちで、少し待ってでも欲しい! ということで応援購入される方も多いんですよ」。


マクアケが行なっているのは、あくまでも発売前の“応援購入”。商品がユーザーに届くのは1ヶ月後、2ヶ月後となる。一方、作り手側も売れるかどうかわからない商品を大量生産するというリスクがない。

「オーシャンズの読者なら、こんな商品はいかがですか?」と見せてくれたのは、日本人でわずか3人しかいない独立時計師・牧原大造さんと、D2C(製造者がダイレクトに消費者と取り引きをする)時計メーカーとして業界を牽引してきたブランド、Knotとのコラボレーション商品。

元女子アナ「Makuake」広報の看板娘が、一点突破型の仕事スタイルで幕を開けまくっていた

震災の被害で23あった窯元は10にまで減ったという。


「どの商品の背後にもストーリーがあります。私が個人的に思い入れのあるのが、終了したプロジェクトですが、WAKAZEという新進気鋭の日本酒メーカーさんが実施した『四季酒』シリーズのプロジェクト。

これとセットになっているのが、福島県の大堀相馬焼によるぐい呑で、じつはアナウンサー時代にこの取り組みを自分が企画して取材しているんです」。

元女子アナ「Makuake」広報の看板娘が、一点突破型の仕事スタイルで幕を開けまくっていた

1本25万5000円と高価ながら、目標金額まであと少し。



「あと、北海道で『白い恋人』を作っているISHIYAが新たに開発したのが『しあわせをつくるロールケーキ』。同社の若手社員が酪農企業に研修に行った際、牛乳が廃棄されている現状を知ったのがきっかけで生まれたヒット商品です」。

元女子アナ「Makuake」広報の看板娘が、一点突破型の仕事スタイルで幕を開けまくっていた

北海道牛乳の美味しさをミルクとチーズの2種類のロールケーキに。


北海道牛乳の美味しさをミルクとチーズの2種類のロールケーキに。

また、「大人も使える子ども食器」という触れ込みで人気を博しているのが「rakkoボウル」シリーズ。小さな子供でもすくいやすい器のカーブを追求している。

元女子アナ「Makuake」広報の看板娘が、一点突破型の仕事スタイルで幕を開けまくっていた

キャラクターのイラストなどもないので、大人になっても使い続けられる。


購入者からの「届くのが楽しみです」コメントが多数寄せられる。

元女子アナ「Makuake」広報の看板娘が、一点突破型の仕事スタイルで幕を開けまくっていた

「1歳の孫にプレゼントします」というおばあちゃんも幸せそう。

--{}--文絵さんはアナウンサー時代の人脈を活かしてメディアへの売り込みも積極的に行なっている。昨年は10カ月ほど大阪の関西支社に転勤した。

「企業やメディアの様子も含め、現地に行かないとわからないことが多いなと思って自分から志願して行きました。地方出身なので、地方のプロジェクトを広報として盛り上げたかったんです」。

元女子アナ「Makuake」広報の看板娘が、一点突破型の仕事スタイルで幕を開けまくっていた

大阪へ転勤する前に渋谷の本社でメンバーたちと撮った写真。 


創業以来、マクアケが扱ってきたプロジェクト数は2万2千件以上。
その中には文絵さんが熱い思いでアタックした商品もある。

元女子アナ「Makuake」広報の看板娘が、一点突破型の仕事スタイルで幕を開けまくっていた

オフィスにはそんな商品の一部を展示。


フロアの片隅には全社員が利用できるカフェもあった。

元女子アナ「Makuake」広報の看板娘が、一点突破型の仕事スタイルで幕を開けまくっていた

「昨日飲んだのは、このインドネシア産の豆を使ったコーヒーです」。


せっかくなので、文絵さんオススメのグルメ情報も教えてください。 

「目黒に『fours』という行きつけのビストロがあります。何を食べても美味しいんですが、特に土鍋ご飯が最高なんです」。

元女子アナ「Makuake」広報の看板娘が、一点突破型の仕事スタイルで幕を開けまくっていた

季節で具材が変わる絶品土鍋ご飯。


サウナ後のビールと絶品グルメ、最高じゃないですか。

本日はありがとうございました。では、読者へのメッセージをお願いします。

元女子アナ「Makuake」広報の看板娘が、一点突破型の仕事スタイルで幕を開けまくっていた

これからも一点突破型のスタイルで幕を開けまくってください。



[取材協力]
マクアケ
www.makuake.com
編集部おすすめ