「全身のネジを調整して、あるべき位置に戻す感覚です」
東京都・世田谷にあるサーフショップ、ブラインのショップマネージャーを務める吉岡雅晴さんは以前、ある悩みを抱えていた。「幾つになってもサーフィンをやるのが僕の人生の目標のひとつ。ただ50歳に近づくにつれパドルに必要な筋力が衰えたり、疲れが取れにくくなったり、明らかな老いを感じていたんです。このままではだんだんカラダが動かなくなってそのうちサーフィンを楽しめなくなってしまうという不安を感じていました」。ランニングや筋トレにも励んだが、カラダのキレは戻らなかった。そんなある日、パーソナルトレーナーをしている奥さまからすすめられたのが骨格ベクトルトレーニングだった。
頭と肩が正しい位置に戻ることで骨盤の向きが変わり、ヒップの位置も上へ。
「最初は半信半疑だったのですが、僕のカラダに驚くことが起きたんです」。その骨格ベクトルトレーニングとは、ヨガインストラクターのヨーコTさんと治療家の三木まゆ美さんが考案したもの。「このトレーニングの目的は骨と筋肉の動きを重力線上に整えること。骨や関節、そして筋肉の位置を本来あるべき場所にセットし直して、骨格のベクトル(方向)を地球の重力線上に合わせます。
【サーフィン前のセルフワーク1】肩甲骨と肋骨を本来の動きに目覚めさせる。サーフィンのパドルはもちろん、肩コリ防止にも。
なんでも現代人は長時間のデスクワークやスマートフォン、過度な筋トレ、カラダの動かし方の癖などで知らず知らずのうちにベクトルがズレてしまい、カラダを効率良く使うことができない人が多いとか。こうした状態を放置すれば、スポーツのパフォーマンスは低下し、はたまた一部に過度な負荷がかかり怪我の原因にもなってしまうという。
【サーフィン前のセルフワーク2】肩と肘、手首の順番で関節を締めていく。緩んだネジを締めるように腕の軸を作る。
「受ける人の希望やカラダの状態に合わせるため、内容は人それぞれ。僕の場合はサーフィンのときに、より動けるカラダにすることが目的だったので、無駄な力を使わず効率良くパドルができるようになるために関節の動きを整えたり、ボードをしっかり踏めるよう足首の関節を締めたりといった内容」。
【サーフィン前のセルフワーク3】足首の関節を締める。

【月に2回のパーソナルセッション】モビリティとなる胸椎を本来の形に整え、肩甲骨と肋骨を動きやすくする。
「ストレッチではないんです。たとえて言えば全身のネジ(関節)を調整して、骨格をあるべき位置に戻す感覚。サーフィンの前に行うようにしたところパドルが速くなり、ターンも鋭くなった気がします。そして少しの力でカラダを楽に動かせるからか疲れにくくなりました。スポーツをやっている人こそ、このトレーニングを取り入れてほしい。教えてくれたのはブライン ショップ マネージャー 吉岡雅晴さん●サーフィンとスノーボードを愛する50歳。大学卒業後オッシュマンズに。バイヤーや販売促進などを経験したあと、2015年にサーフショップ ブラインをオープン。公私ともに横ノリなライフスタイルを実践中。
骨格ベクトルトレーニングを受けられるのはココ!「スタジオ リップルズ」パーソナルトレーナーは吉岡さんの奥さまであるCoyukiさん。「骨と筋肉を本来あるべきポジションに戻すこのトレーニングはあらゆるスポーツにメリットがあります。楽に全身を動かせるようになることで、カラダが疲れにくくなるので、ビジネスパーソンにもおすすめ」。対面パーソナルセッション2万5000円(1回60分)、オンラインパーソナルセッション4万円(全4回)。お得なチケットも用意。www.studioripples.com/about-4-1「STAY YOUNG総合研究所」とは……加齢とともに気になりだした体型の変化や衰え……。
