
新丸子駅から徒歩2分、武蔵小杉駅から徒歩5分。
ジムの前には目を引く看板があった。
面白いトレーナーとは?
中に入ると看板娘の姿が。
右手にダンベル。
というわけで、さっそくご登場いただきましょう。
「よろしくお願いします」。
こちらはエリアマネージャーの山内未月さん。現在、ここ武蔵小杉店のほかに上大岡店、湘南台店を担当しており、6月以降にオープンする2店舗も担当する予定だという。生まれ育ったのは青森市で、兄の影響で小学校3年生から野球を始めた。「青森は女子だけのクラブチームがないので、兄が入っているチームで男の子たちと一緒にやっていました。ポジションはライトかファースト。県の女子選抜チームではキャプテンでした」。
小学生時代の未月さん。
以来、高校を卒業するまで野球漬けの日々を送る。「中高の思春期って、放課後はみんな遊びに行くじゃないですか。でも、私は本当に野球だけ。プリクラを撮ったり、カラオケに行ったりというのはまったくありませんでした。練習が終わって家に帰ってきたあとも、ひとりでランニングをしたり、素振りをしたり。負けず嫌いなので、とにかく試合に勝ちたかったんですね」。
野球に打ち込んでいた高校時代。
高校卒業後は茨城県にある救急救命士の専門学校に進学。その理由がまた泣ける。「私が小学校に入る前に両親が離婚していて、お母さんが兄と弟を含む3人の子供を育ててくれたんです。3人全員に野球をやらせてくれて、お金もすごくかかったはず。
ベンチプレス、背中を鍛えるラットプルダウン、懸垂など、何でもできるマシン。

ダンベルのマックス重量は35kg。

太ももの前後を鍛えるマシン。

おなじみ、ランニングマシン。

時速16kmまで出る。
もちろん、未月さん自身も日々トレーニングし、ボディビルの大会にも出場している。
見よ、この筋肉美を。
そんな未月さんを推薦してくれたのは店長の大木航太さん。「山内は元店長で、エリアマネージャーに昇格するにあたって僕が店長になりました。いつも明るいうえに仕事愛も深いので、メンバーからの信頼が厚いですね。武蔵小杉店は去年の4月にオープンしたんですが、立ち上げ当時のスタッフは僕ら2人だけ。とにかくがむしゃらに奮闘していました。その努力があるので、いまのお店の繁盛につながっていると思います」。
大木さんも、じつは野球ボーイ。
桜美林大学時代は全国大会で準優勝。
アンダースローで時速140kmの球を投げる大木さん。
武蔵小杉店は順調に伸び続け、現在の会員は200人以上。全国の店舗の中で売り上げナンバーワンを達成した。
グループ全体でもさまざまなアワードを受賞。

2階にもジムスペースを増床した。
店のパンフレットには会員のビフォア/アフターの写真が載っていた。
2、3カ月でこうも変わるのか。
仕事以外の話も聞いてみよう。趣味は何ですか?「神社巡りですね。“気”がいい場所が好きなので。明治神宮にはめちゃめちゃ行っています。
凛々しいお狐さんがお出迎え。
エリアマネージャーになると基本的に現場には出ないが、未月さんにはコアなファンがいるため、人数を絞ってトレーニング指導を続けている。「いま、20人ぐらいのお客さんがいて、全員と毎日LINEでやり取りしています。食事を含めた生活全般をチェックしながら、二人三脚、寄り添う形で目標達成に向かうんです」。ダイエットは成功しても、リバウンドするケースが多いという。未月さんは一時的なトレーニングではなく、根本的な体質改善を実現するための指導をしているそうだ。では、最後に読者へのメッセージをお願いします。
「一番好きな自分の姿で過ごす」という一文が刺さる。