▶︎すべての画像を見る「今はダンパーになっちゃったけど、朝イチ良かったよ。緩いオフショアで面ツル。
完璧なAフレーム。あのピーク地形決まってるね」。「?」な単語を連発するサーファーの会話。そして、初対面の人と海を共有するという意味で、マナーも存在する。ならばと覚えておきたいマナー&用語をまとめてみた。まずは前半のあ行~た行をどうぞ。
サーフィンマナー&用語集【あ行~た行】
[あ行]
アウトサイド (あうとさいど)海の沖側。対義語はインサイド。
朝イチ (あさいち)朝一番にするサーフィン。夜明けの海の美しさは格別なうえに、一日の中で最も波のコンディションが整う可能性が高い。
インサイド (いんさいど)海の岸側。対義語はアウトサイド。
ウエットスーツ (うえっとすーつ)水温や季節に合わせて着用する伸縮性のあるスーツ。
袖や裾の長さ、厚みの違いなどの組み合わせによりさまざまな種類があるが、すべてを揃える必要はない。最初の一着として選びたいのは長袖長ズボンタイプの薄手のフルスーツ。汎用性が高く、夏場でも朝のひんやりしたときには重宝する。たいていの場合、ジッパーは背中側にくるので逆に着ないようにしよう。胸元にジッパーがあるタイプは背中の引きつれがなく、パドリングの際に腕を回しやすい。なお、カラダの採寸をしてカスタムオーダーでウエットスーツを作る文化があるのは世界広しど日本だけ。カラダへのフィット感や気密性が重要になる真冬用のウエットスーツはぜひカスタムオーダーで作りたいところ。
8万9100円~/アックスクラシック(シ・ワールド 0463-23-6720)
うねり (うねり)風によって発生したさざ波が海を渡りながら増幅していった"波のもと"。
Aフレーム (えーふれーむ)うねりがピンポイントで立ち上がり、波が両方向に向かって均等に割れること。三角形のような形になる波を表してこう呼ばれる。
オフショア (おふしょあ)岸から海に向かって風が吹く状態。海面が整えられ、波がきれいなシェイプになるのでサーファーが好む。
対義語はオンショア。
オンショア (おんしょあ)海から岸に向かって風が吹く状態。海面が荒れるのでサーフィンはしづらい。でも波数は増えるうえにサーファーが比較的少ないため、初心者の練習にはいいという側面もある。対義語はオフショア。
[か行]
キッズファースト (きっずふぁーすと)子供のサーファーがいた場合は波を取り合わないように。当然のことだと思うかもしれないが、海でアツくなるとつい大人げなくなりがち。そんなときは、無邪気に遊ぶ姿を温かく見守るのが大人のサーファーの嗜みだ。時折、見さかいなく乗りまくる上手なキッズがいることもあるが張り合っても勝ち目はない。波はいろんなところで割れている。素直にその場を離れて別の波を探そう。
切れた波 (きれたなみ)サーフィンに適した、徐々に崩れていく波。対義語はダンパー。
クローズアウト (くろーずあうと)波が大きすぎたり風が強すぎることにより、サーフィンが不可能な海のコンディション。始めたばかりなら、この言葉が聞こえたら海に入らないこと。
グータッチ (ぐーたっち)会った瞬間や別れ際に交わす親しみを込めた挨拶。すごいことをした相手を讃えるときに行うこともある。互いの手をパンと合わせてから軽く拳を合わせるのが基本形で、拳を合わせるだけの場合もあり。最初は戸惑うかもしれないが、仲間意識が高まるので、臆さずやりたい。
グーフィースタンス (ぐーふぃーすたんす)右足が前、左足が後ろの立ち方。対義語はレギュラースタンス。
グーフィーの波 (ぐーふぃーのなみ)沖から岸を見て左方向に割れる波。レフトの波とも言う。
グライド (ぐらいど)波の力を受けた滑走。気持ちいい瞬間だ。
グラッシー (ぐらっしー)無風や微風が条件となる、サーフィンをするのにベストな海面が鏡面のようにツルツルな状態。比較的、早朝になりやすい。面ツルとも言う。
ゲッティングアウト (げってぃんぐあうと)海に入り、波が割れる沖合まで出ていくこと。--{}--
[さ行]
サイドショア (さいどしょあ)岸と平行に風が吹く状態。横方向への海流が生まれやすく、波の斜面も横流れしてしまうためあまりサーフィンに適さない。
サンドバー (さんどばー)海底の砂が溜まった場所。サンドバーの状態によって波の形は大きく変化する。
シークレット (しーくれっと)口外無用なサーフポイント。滅多に波が立たなかったり、上級者オンリーの危険かつグッドウェーブな場所であることが多い。偶然見つけたとしても初心者は見学に徹するのが一番。「すごい波!」と浮かれて
SNSにアップするのはご法度だ。日本は四方を海に囲まれているので、自分がサーフポイントの第一発見者になることも十分にあり得る。
そうなったときに、この言葉の含みがよくわかると思う。
シェイパー (しぇいぱー)ウレタンフォームなどの素材からサーフボードの形を削り出す職人。
シャロー (しゃろー)海底が浅いこと。波が掘れ上がりやすい。
ショアブレイク (しょあぶれいく)岸辺で割れる波。
ショートボード (しょーとぼーど)1.5~2mくらいまでのサーフボード。高度な操作技術が必要だが、空中に飛び出すエアリアルなどのラディカルな技も狙える。
ストーク (すとーく)サーフィンで得られる興奮や気持ち良さ。
スプレー (すぷれー)ライディング時に上がる波しぶき。
セクション (せくしょん)ライディング時に技を掛けたり、走り抜けたりできる波のエリア。
セット (せっと)周期的にやってくるうねりの群れ。うねりの発生源となる風の状況によって本数や間隔は変化する。
上級者はその日、その時間のセットが入るタイミングを見計らいグッドウェーブを狙う。
ソフトボード (そふとぼーど)表面がスポンジ素材でできたサーフボード。安全性が高いうえに浮力があって波を掴みやすいため、初心者や子供でも安全に扱える。近年、素材やデザインの進化により性能が飛躍的に向上。上級者にも愛好家が少なくない。
8万5800円/キャッチサーフ(キヨモ 0466-54-8918)
[た行]
タイド (たいど)潮汐。潮が満ちている状態をハイタイド、引いている状態をロータイド、中間あたりをミッドタイドと呼ぶ。潮の満ち引きは波の崩れ方や割れる位置を左右するため、グッドウェーブに出会うためにはタイドグラフという潮位表を見ながら予想をすることが必須だ。タイドグラフが搭載された腕時計もある。
ダンパー (だんぱー)乗りしろがない、一気に崩れる波。サーフィンにはあまり適さない。対義語は切れた波。
地形 (ちけい)サーフィンの場合、おもに岸辺や海底の形状を指す。
チャンネル (ちゃんねる)岸から沖に向かって潮が流れる場所。波は浅い場所で割れて岸に向かい、押し寄せた海水は深い場所を通って沖に戻る。ゲッティングアウトの際はチャンネルを見つけることがポイントになる。
チョッピー (ちょっぴー)強風により海面に白波が立った状態。
チューブ (ちゅーぶ)波が巻き上がったところにできる筒のような空間。別名バレル。異次元の気持ち良さを味わえる、チューブライディングこそがサーフィンの醍醐味。青く透明な波に太陽の光が差し、緑色になったチューブの中をグリーンルームと言う。
テイクオフ (ていくおふ)波を掴み、滑り降りること。テイクオフした瞬間のスピードと独特の浮遊感を味わったら、きっとサーフィンの虜になってしまうだろう。
デッキパッド (でっきぱっど)サーフボードの表面に取り付ける滑り止めのパッド。基本的には一度貼ったら剥がさない。ワックスが不要になる便利アイテムだが、ミッドレングスやロングボードに貼るのはスタイル的に微妙になりがちなので要注意。
ドルフィンスルー (どるふぃんするー)沖に出る際に、向かってくる波をかわすためにサーフボードごと水中に潜ってやり過ごすテクニック。海外ではダックダイブという呼び方が一般的。上達を目指すならば必ず覚えたい。
トロい波 (とろいなみ)斜面が緩く、スピードが遅い波のこと。
ドーンパトロール (どーんぱとろーる)夜明け、まだ暗いうちから波を求めてうろうろすること。