発汗量の多いアシュタンガヨガでは、スリットが入り動きやすく、速乾性も高いランニングショーツを愛用。
▶︎すべての画像を見るヨガウェアをルーツに持つルルレモンに勤めているだけあって、新谷さんの朝は早い。朝イチの緊張感が一日を楽にしてくれる
アシュタンガヨガとは、決められた動作、呼吸、視線を途切れることなく順番にとり続けるヨガの流派のひとつ。それを毎朝の日課にしているのが、ルルレモン六本木ヒルズ店でアシスタントストアマネージャーを務める新谷浩平さんだ。ヨガと聞くと、己を厳しく律し、食生活もストイックな姿をイメージするかもしれないが、「ジャンクな食べ物、大好きです」と新谷さん。そう答えてくれた屈託のない笑顔からは、求道者然とした雰囲気は微塵も感じられない。持ち前の明るさで周囲の皆を引き込む彼の接客で、ルルレモンのファンになる客が後を絶たないそうだ。「幼少期からバスケットボールをしいていて、部活、セミプロ、ストリートとあらゆる形で親しんできました。ルルレモンのメンバーにアサインさせていただく前は、バスケットボールとコーヒー、ライフスタイルをクロスオーバーさせた『スポーティーコーヒー』というコーヒースタンドを仲間と立ち上げました。そこではコーヒーを提供するだけでなく、ランニングやヨガ、バスケットボールなどアクティビティのコミュニティとしての場も提供していました」。とはいえ、そのときはヨガ、しかもひと際ハードなアシュタンガヨガにここまでハマるとは夢にも思わなかったそう。きっかけは2年前、大阪の友人が主催する太陽礼拝に参加したことだった。「コロナが流行し始めたときのこと。
ルルレモン六本木ヒルズ店 アシスタントストアマネージャー 新谷浩平さん Age 35●1987年、兵庫県生まれ。ルルレモン六本木ヒルズ店のアシスタントストアマネージャー。前職のスポーティーコーヒー勤務時にはルルレモンのアンバサダーに選ばれ、本国カナダで行われるアンバサダーサミットに日本代表として参加した経験も。
団体スポーツは相手がいないと成立しない。その点、マット一枚さえあればどこでもできるアシュタンガヨガは、「面倒くさがり」を自称する新谷さんの性にも合っていた。「団体競技には団体競技なりの楽しさがありますが、自分次第で追い込める点が今のライフステージに丁度良かったのかもしれません。