コロナ前後で見る「夫婦生活の“イマ”」とは……約8割もの男性が「コロナ禍で夫婦仲が良くなった」と感じていることが判明した
前回。続いては、夫が感じる妻に対する悩みについて掘り下げてみよう。
関係良好な夫婦が多いなら、そりゃあ妻への悩みも少ないだろう……と思っていたら、驚きの事実が発覚した。
半数は何かしら妻に不満を抱えている!?
まずは、妻に対する悩みの有無について質問。その結果がこちらだ。
ほぼ半々の結果となった。
前回のアンケートで、夫婦仲が「良くなった」「どちらかといえば良くなった」と感じている人の合計が76%だったことを考えると、妻に悩みを抱えている男性は比較的多いように思える。一方、「悩みがない」と答えた男性のほとんどは、夫婦仲が良くなったと感じていることもわかった。普段からコミュニケーションが密にとれており、家事・育児の役割分担もできているようだ。さて、気になるのが悩みを抱えている人の理由。詳しく見ていこう。
妻への悩みをランキングにまとめると、主に3つの傾向がわかった。① セックスに関する悩み 41%② 子育てに関する悩み 22%③ 性格に関する悩み 14%なんと、セックスの悩みを抱える人が全体の41%という結果に。子供ができたり、年齢も重ねたりすれば、当然“夜の生活”も変化しそうであるが、この悩みの根は深そうだ。具体的な理由は下記の通り。「セックスレスが続いている」(40代・大阪府)「スキンシップを完全に拒否される」(30代・東京都)「性交渉をしたいというメッセージがなかなか伝わりにくい」(30代・大阪府)「夜のお誘いのきっかけがない」(30代・大阪府)「もっといろいろなセックスがしたい」(40代・兵庫県)「セックスの嗜好が合わない」(40代・東京都)「性欲がなくなった」(40代・東京都)「性的魅力を感じない」(40代・兵庫県)いちばん多かったのがセックスレスに関する悩み。
先進国の中でも日本のセックス頻度はかなり低いと言われているが、その実態が浮き彫りとなったかたちだ。しかも、「
性交渉のサインを断られる」「
妻が子供と寝るため夫婦の時間がない」といった、妻との合意が取れないケースが多数散見された。一度セックスを拒否されると誘いにくいものだし、かといって不倫や浮気をするわけにもいかない。今後の夫婦関係を左右するデリケートな問題のため、妻としっかりと話す必要があるかもしれない。 もう一つの傾向として、「
性欲がなくなった」「
勃たない」という身体的な問題を理由に挙げた人もいた。この場合は
ED(勃起不全)が考えられるため、一度オンライン診療などを受けてみてはどうだろう。--{}--
子供の教育方針に食い違い
「セックス」の次に多かったのが、子育てに関する悩みだ。こちらも全体の22%と高水準をマーク。内容を見てみると……「子供達の今後の進路について悩んでいる」(40代・京都府)「子育ての方針が合わないときがある」(40代・大阪府)「子供の習い事への執着が強く、それが家計を圧迫している」(40代・大阪府)「
子供の教育の価値観が違う」という意見が圧倒的多数だった。普段妻の方が子供と過ごす時間が多いとはいえ、完全に主導権を握られている状況は、夫にとっても不満である。 なかには、「
子供を怒鳴るのは、正しい教育とはいえない」(40代・兵庫県)という厳しい意見もあった。教育方針の違いが生じるのは、「子供には立派に育ってほしい」と思う親心ゆえ。
しかし、夫婦間での教育観がバラバラでは子供も戸惑うに違いない。一度、改めて方針を擦り合わせておいたほうがよさそうだ。
3つ目の「性格」に関しては、それぞれに悩みがあるようで……「妻のノリが悪いこと」(40代・千葉県)「承認欲求が強い」(30代・大阪府)「朝起きない。一度寝ると寝続けること」(40代・神奈川県)「片付けをしない」(40代・大阪府)「出費癖が治らない」(40代・神奈川県)「イライラが多く話しづらい」(40代・神奈川県)他に、「態度が冷たい」と感じる人が目立った。夫婦間の性格の不一致から目を逸らそうとしても、我慢を続ければ必ずどこかで爆発してしまうもの。相手の考えを尊重しながら自分の素直な気持ちを伝えることが重要だろう。◇世の中の既婚男性のセックスや子育て、性格に関する悩みはなかなか深刻なようだ。次回は、いちばんの悩みのタネである「コロナ禍を通じたセックスの頻度の変化」について言及する。
ネオ・マーケティング=アンケート協力※調査対象:既婚の30~49歳の男性200人