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コロナ前後で見る「夫婦生活の“イマ”」とは……

夜の営みは、夫婦の愛情を確かめる重要なバロメーター。

第一回では、約8割もの既婚男性が「コロナ禍で夫婦仲が良くなった」と実感していることが判明した。
となれば、セックスにもポジティブな変化があったのではないか?

そんな仮説を検証すべく、今回は「セックスの頻度」にまつわる質問を投げかけてみた。

 

セックスの頻度が増えた人はわずか1割

コロナ禍でセックス頻度は減っていた! 30代、40代既婚男性に聞いた「リアル性事情」



まずは、コロナ禍によるセックスの頻度の変化について質問してみたところ……。
コロナ禍でセックス頻度は減っていた! 30代、40代既婚男性に聞いた「リアル性事情」


なんと、「変わらない」人が68%を占める結果に。

また、「増えた」「どちらかといえば増えた」と回答した人はわずか9.5%しかおらず、むしろ22.5%が「減った」もしくは「どちらかといえば減った」と感じていることがわかった。

「コロナ禍で夫婦仲が良くなった」と答えた人が76%もいたことを考えると、この結果は驚き。どうやら仲が良くなったからといって、夜の営みが増えるという単純な方程式は成立しないらしい。

では、セックスが増えた夫婦、そうでない夫婦の何が違うのかを見ていこう。


 一緒に過ごす時間が増えた

コロナ禍でセックス頻度は減っていた! 30代、40代既婚男性に聞いた「リアル性事情」



まずは、「セックスの頻度が増えた」と答えた人の意見がこちら。
「自宅にいることが増えた」(40代・千葉県)

「テレワークで夜ゆっくりできる」(40代・東京都)

「子供をもうけたいため」(30代・兵庫県)
8割もの人が「一緒にいることが増えた」ことを理由に挙げていた。これは、第一回で調査した「夫婦仲に関するアンケート」の結果と同様の傾向が見られる。

やはり共に過ごす時間が増えることで、相手の魅力が再発見でき、愛が深まるのかもしれない。

また、30代の男性を中心に「妊活のため」という声も目立った。コロナ禍が今後の人生設計を話し合うきっかけになったのだろう。


体力・性欲の衰えが大多数

コロナ禍でセックス頻度は減っていた! 30代、40代既婚男性に聞いた「リアル性事情」



では、頻度が減った人の場合はどうだろう?
「どちらかといえば年齢的なもの」(40代・神奈川県)

「疲れがたまっているから」(40代・大阪府)

「性欲が減退している」(40代・東京都)
 特徴的だったのが、これらの理由を挙げた男性のほとんどが40代だったこと。

若い頃なら一晩寝れば体力が回復していたし、セックスをする気力もあった。
だが、歳を重ねるとどうも昔のようにはいかないようだ。
「こちらから求めても妻が相手をしてくれない」(40代・兵庫県)

「妻が子供と常にいるのでやる機会がない」(30代・神奈川県)
続いては「妻がセックスしたがらない」という理由がチラホラ。年齢的なものはもちろん、仕事や家事・育児などが忙しく、身体的な余裕もないのかもしれない。

そのほかには「二人でいる時間が増えすぎて刺激が無くなってしまった」「妻を性的に見れなくなっている」という声もあがった。
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セックスレスは進行中!?

コロナ禍でセックス頻度は減っていた! 30代、40代既婚男性に聞いた「リアル性事情」



これまで、「コロナ禍を通じたセックスの頻度の変化」について言及してきた。

予想に反して、頻度に「変化がない」「減った」と答えた人が大多数だったが、ぶっちゃけ彼らは今、どのぐらいの頻度で夜の営みをしているのだろうか?

まずは、2017年にOCEANSが実施したアンケート結果をおさらい。
Q:どれくらいの頻度で妻と“夜の営み”をしてる?(2017年)

・ほぼ毎日 4%
・1週間に1回 16%
・2週間に1回 18%
・1カ月に1回 14%
・2~3カ月に1回 13%
・半年に1回 8%
・1年に1回 6%
・1年に1回未満の頻度 21%

対象:40代の既婚男性100人
協力:アイリサーチ
このときは、「2週間に1回以上」の割合が全体の約4割を占め、「1年に1回未満の頻度」が2割程度と、全体的に見て夜の営みはそこそこ盛んな印象だった。

では、2022年の現在はどうだろう?

Q:どれくらいの頻度で妻と“夜の営み”をしていますか?(2022年)

・ほぼ毎日 0%
・週4,5回程度 0.5%
・週2,3回程度 2.5%
・1週間に1,2回 9%
・2週間に1回 8.5%
・1カ月に1回 15%
・2~3カ月に1回 11.5%
・半年に1回 8%
・1年に1回 4%
・1年に1回未満の頻度 41%

対象:30~40代の既婚男性200人
協力:アイリサーチ
2017年と比べ対象年齢や調査人数に変化はあるが、「ほぼ毎日」と答えた人は悲しいことに0%となってしまった

また、「2週間に1回以上」の人も全体の約2割にすぎず、2017年と比較してほぼ半減。そして、驚くべきことに「1年に1回未満の頻度」が約4割と、2017年から倍増している。

日本性科学会が1994年に定めた「セックスレス」の定義では、「特別な事情がないにもかかわらず、カップルの合意した性交あるいはセクシャル・コンタクトが1カ月以上ないこと」と言われている。

これを基準にすると、セックスレスの状態は、全体の64.5%にものぼる。


とはいえ、セックスレスだとしても、「夫婦仲が良くなった」と感じる人が大勢いることも事実。夫婦生活においてセックスの位置づけが変わってきたのかもしれない。


セックスレスにある人の割合が6.5割を占めるという衝撃的な事実が発覚した今回のアンケート。

次回は、誰もが気になる「セックスの誘い方」について深掘りしていく。

ネオ・マーケティング=アンケート協力
※調査対象:既婚の30~49歳の男性200人
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