モンブランの人気山岳時計に仲間入りした「ゼロ オキシジェン」仕様

チタンケース、44mm径、自動巻き。103万6200円/モンブラン(モンブラン コンタクトセンター 0800-333-0102)
その名も「モンブラン 1858 ジオスフェール クロノグラフ ゼロ オキシジェン リミテッドエディション 290」。ベゼルには東西南北を示すアルファベットを記し、3時&9時位置に積算計を搭載したクロノグラフだが、何より目を引くのは、12時&6時位置のサブダイヤルだろう。これは、南北半球をともに極点上空から見下ろした「半球儀」であり、24時間で地球さながらに一周する。周囲には24時間表示のリングが配置されており、地球の任意の地点の時刻がおおまかに掴めるワールドタイマーとしての役割も果たす。
ダイヤルには、ブルーとブラックからなるグレイシャー(氷河)を模した柄が施される。最新のマニュファクチュールムーブメント「MB 29.27」を搭載。
2018年に登場して以降、この南北半球儀を備える「モンブラン 1858 ジオスフェール」シリーズが、毎年目を引く新作を登場させてきた。この時計で表す世界観は、マウンテニアリングである。実は、夜光塗料で地図が描かれた南北半球儀には、世界7大陸の最高峰が赤いドットで示されており、人類が神々しい世界最高峰を登頂、制覇してきた偉業を讃えるモデルでもあるのだ。
名実ともに「山岳時計」を誇るために



ケースバックには、エベレスト峰を讃えるべく、立体的で奥行きのある山影をレーザー彫刻。時計が酸素なしで正常にケーシングされたことを証明する無酸素証明書付き。
過酷な環境下でも正確に稼働する機器を必要とする探検家にとって、酸素なしムーブメントが意味するところは大きく2つ。過酷な環境にさらされるなかでの機器の酸化=劣化を防ぐ。そして、酸素および空気がもたらす、気温低下時の曇りを発生させないことだ。
500時間のテストも行われ、その耐久性、正確性が検証されている。ニルマルが登頂した山頂の総高29,031フィートにちなんだ290本限定。なお、モンブランは、壮大な山の環境を次世代に残すべく発足させたニルマル財団の「ビッグ・マウンテン・クリーン・アップ・イニシアチブ」をサポート。
山岳時計として本気で取り組んだからこその「酸素なし」「クロノグラフ搭載」「チタンケース」という本作。名実ともに山岳時計としてのプレゼンスを高めた。山で使用するのももちろんいいが、「酸素なし」でニルマルが果たした偉業のロマンを日常でも感じていたい人にも、モンブランのアイコニックウォッチはおすすめできる。[問い合わせ]モンブラン コンタクトセンター0800-333-0102