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コロナ前後で見る「夫婦生活の“イマ”」とは……

これまで4度にわたってお伝えしてきた、令和夫婦の生活の実態。

最終回のテーマは、セックスの満足度セックスレス時の対処法について。
以前の記事では、65%もの夫婦がセックスレス状態にあることが分かったが、果たして……。

54%は「妻とのセックスに満足していない」。既婚男性の“性生活”の満足度を大調査!

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今回も30~40代の既婚男性に、「夜の営みの満足度」についてのアンケートをとった。その結果がコチラ。
54%は「妻とのセックスに満足していない」。既婚男性の“性生活”の満足度を大調査!


「満足していない」もしくは「どちらかといえば満足していない」と回答した人が全体の54%を占め、逆に「満足している」「どちらかといえば満足している」人は46%と、ほぼ半々の結果となった。

過去のアンケートで、「1カ月以上セックスをしていない」(=セックスレス)の男性が64.5%を占めていたことを考えると、案外現状に満足している人が多いようにも思える。

では、彼らはどういった点に満足していて、不満を抱いているのだろうか? その理由をつぶさに見ていこう。
 

セックスの満足度は夫婦仲の良さとリンク?

54%は「妻とのセックスに満足していない」。既婚男性の“性生活”の満足度を大調査!



まずは、「満足している」と答えた人の理由だ。

※以下、「コメント」(年齢/セックスの頻度)
「気持ち良いと感じるから」(40代/週1,2回程度)

「妻を愛しているから」(40代/週1,2回程度)

「夫婦仲が良くなったから」(30代/週2,3回程度)

「たまにアブノーマルなこともしてくれるので」(40代/1カ月に1回程度)

「相手が積極的だから」(40代/週1,2回程度)

「もっとしたい気持ちもあるが、自分も仕事と子育てが大変なので十分満足している」(40代/3カ月に1回程度)

「性的な繋がりがなくても満足している」(40代/1年以上の頻度)
 「1カ月に1回以上セックスをしている」と答えた人からは、「気持ち良いと感じるから」「相性が良いから」といった理由が目立っていたのに対し、長らくセックスをしていない人の間では「性的な繋がりがなくても満足している」という声が多く寄せられたのが特徴だ。

また、「満足している」「どちらかといえば満足している」と答えた人の約9割が、コロナ禍を通して夫婦仲が良くなっていることも判明した。

セックスの頻度が、必ずしも満足度に直結するとは限らず、むしろ夫婦で仲良く過ごしていくことの方が重要なようである。
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セックスレスとマンネリ化に不満

54%は「妻とのセックスに満足していない」。既婚男性の“性生活”の満足度を大調査!

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続いては、夜の営みに不満を抱いている人たちの意見を見ていこう。
「セックスレスが続いているから」(40代/1年以上の頻度)

「プレイが雑でつまならない」(30代/2週間に1回程度)

「正直なところ飽きている」(40代/半年に1回程度)

「一緒に楽しんでしている感じがしない」(30代/2週間に1回程度)

「勃起を維持できないから」(40代/1カ月に1回程度)

「自分はED気味で嫁は忙しいので、そんな余裕がない」(40代/1年に1回程度)
セックスレスだから」という理由がもっとも多い結果となり、なかには「10年以上もしていないから」「満足・不満足以前の問題」と答えている男性もいた。ちなみに妻に言えない悩みを調査したアンケートでも同様の結果が出ていた。

続いて多かったのが「セックスのマンネリ化」について。
妻が受け身すぎる」「刺激が足りない」といった性行為に対する不満は、比較的セックスの頻度が多い男性の間で目立っていた。

一緒に過ごす時間が長いと、セックスが単調になってしまうのは仕方のないことだが、たまにはシチュエーションを変えてみたり、新しいプレイに挑戦してみる、といった努力も必要なのかもしれない。

あと身体的な問題を理由に挙げていた男性もチラホラいた。勃起不全や性欲の低下などは、加齢とともに忍び寄る問題。放置せず、病院などで治療を受けてみよう。


自慰行為はわずか2割

54%は「妻とのセックスに満足していない」。既婚男性の“性生活”の満足度を大調査!



前述のように、セックスレスに不満を抱いている男性が多いことが分かった。では、彼らはセックスレスのとき、どのように対処しているのだろうか?

Q:セックスレス時は、どのように対処していますか?

① 特に何もしない 60%
② 自慰行為 19%
③ 風俗店を利用 6%
この通り、過半数の男性が「特に何もしていない」ことが判明した。自慰行為をしている人は2割ほどで、風俗店を利用している人もわずか6%だった。

「特に何もしていない」人の中には、「時が来るまで待つ」「我慢する」「対処しようとすら思わない」という意見も多く、意外にもセックスレスだからといって、何かアクションを起こす人は少ないようだ。


全5回でお届けした、コロナ前後の夫婦生活の“イマ”。セックスレスの悩みが浮き彫りになった一方で、約8割もの人々が夫婦仲が良くなったことも判明した。

夫婦のカタチは千差万別。
この記事が、何かしら夫婦生活のヒントになれば幸いだ。

ネオ・マーケティング=アンケート協力
※調査対象:既婚の30~49歳の男性200人
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